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日本国内の“野菜の種”事情

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    日本国内の“野菜の種”事情

    By sg_webmaster | 食の安心安全について | Comments are Closed | 12 2月, 2021 | 0

    前回のコラムでは、
    2020年12月に改正された種苗法について
    農水省の発表内容を基に概要をご紹介しました。

    「改正種苗法と翔栄ファーム」

    その中で従前から存在する固定種・在来種については、
    新たに品種登録されることはないということと、
    すでに品種登録済みの固定種については、
    許諾を得ることで自家採種は可能であることをご説明しました。

    とはいえ、日本における固定種・在来種の自然栽培野菜は、
    F1種の慣行農法と比較して収量が圧倒的に少ないことや
    除虫や除草の膨大な手間のため、その数については
    ほぼなきに等しいレベルまで減少していることも事実です。
    ということで当コラムは半ば前回の続きような雰囲気で、
    国内における「野菜の種」を取り巻く状況について
    大枠のお話が出来ればと思っています。

    ■ 野菜の種は国産か?外国産か?

    結論から申し上げると、以前のコラム
    「シリーズ「種の履歴書」その3:世界の“種”事情」
    においてもご紹介している通り、
    国内で売られている野菜の種は、
    その多くが日本の種苗会社で開発されたものです。
    ただ物理的には、日本には種を生産するための
    条件の良い場所が少ないため、生産そのものは海外で行い、
    それを輸入しているのが実情です。

    ここで、「日本には良い条件が少ない」と聞いて
    意外に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
    実は品質の高い種を生産するには、
    雨があまり降らないなどの条件が必要です。
    日本のように温暖湿潤な気候の下では
    (近年では亜熱帯に近づいているような気もしますが)、
    種は病気になりやすいといわれています。
    また、ある品種の種を生産するための畑と、
    別の品種の種を生産する畑を遠ざけることが、
    国土の狭い日本では非上に困難なため、
    他の品種の花粉が付きやすく、
    結果的に違う品種が出来てしまったり、
    それによる品質劣化が発生するリスクが大きいのです。
    しかし一番の理由は、種を取る農家の方々が
    減ってしまったことかもしれません。
    種取りは非常に大変な作業でかつ重労働だからです。

    では次に、日本で開発され外国で生産された種が
    どのようなものか、そのあたりを見ていくことにします。

    ■ 国内で栽培される野菜の種

    冒頭でも部分的に触れましたが、
    国内で栽培されている野菜の種はそのほとんどがF1種です。

    ※F1種については
    「シリーズ「種の履歴書」その2:F1種は悪者か?」
    で少し詳しく説明しています。

    ご存じの通り、F1種の野菜では収穫後に採種はしません。
    理由は、もしそこから採取した種を
    翌シーズンに蒔いたとしても、
    著しく品質が劣化してしまうためです。
    そのため、農家は毎年種を買っています。

    スーパーに並ぶ野菜はほぼ間違いなくF1種の野菜で、
    我々はこれを日々食べているわけです。
    更に、農法については99%以上が慣行農法となるため、
    一定量の農薬や化学肥料が使われています。
    つまり通常目にする野菜は、
    F1種の慣行農法による産物ということになります。

    ところで実は日本にも
    世界的にもみても規模が大きく、影響力もあり、
    また国内シェアも高い種苗会社が2社存在します。
    その内の1社である「サカタのタネ」の坂田社長は、
    過去の東洋経済オンラインのインタビュー記事
    「日本の野菜種子は、なぜ海外でウケるのか」の中で、
    「当社では遺伝子組換えの種は一切行っていない。
    もしそれをするならば必ず事前に公表する」と仰っています。
    記事自体は2015年のものですが、
    その後、遺伝子組換えの実行に関する発表は見当たりません。

    ■ 農法だけに捉われないことが大切

    今や、一般消費者の安心・安全な食に対する関心は
    日増しに高まるばかりです。
    自然食品のお店やインターネット上の専門店だけでなく、
    スーパーや直売所などでも有機野菜、オーガニック野菜、
    低農薬野菜など、いわゆる特別栽培農作物のコーナーを
    頻繁に見かけるようになりました。

    確かに農薬や化学肥料使用についての有無や
    使用量に関する情報は非常に重要ですし、
    理想は完全に農薬・化学肥料不使用であることに
    間違いはありません。
    農法という観点で見れば、
    有機(オーガニック)栽培も非常に希少で、
    有機JASを取得している農作物の価値は
    非常に高いと思います。
    実際に有機JAS認定を受けている
    農薬・化学肥料一切不使用の野菜も存在するからです。

    ただ、これだけでは不十分です。
    自然栽培や有機栽培はあくまでも「栽培方法」の話であり、
    「種の種類」には感知していないからです。

    実際に農薬・化学肥料不使用の野菜や
    有機栽培野菜などであっても
    F1種を使っていることが非常に多く、
    固定種・在来種による自然栽培となると
    希少性は更に高まるばかりです。
    恐らく本気で探さない限り、
    これらの野菜と出会うことは不可能かもしれません。
    仮に出会えたとしても収量の低さから
    定期的に口に入れることは難しいと思って間違いないでしょう。

    その意味においては当コラムをお読みいただいている皆様は
    選ばれし方なのかもしれません。

    (※翔栄ファーム:https://syouei-farm.net/delivery/)

    前回のコラムでは、2020年12月に改正された種苗法について農水省の発表内容を基に概要をご紹介しました。

    「改正種苗法と翔栄ファーム」

    その中で従前から存在する固定種・在来種については、新たに品種登録されることはないということと、すでに品種登録済みの固定種については、許諾を得ることで自家採種は可能であることをご説明しました。

    とはいえ、日本における固定種・在来種の自然栽培野菜は、F1種の慣行農法と比較して収量が圧倒的に少ないことや除虫や除草の膨大な手間のため、その数についてはほぼなきに等しいレベルまで減少していることも事実です。ということで当コラムは半ば前回の続きような雰囲気で、国内における「野菜の種」を取り巻く状況について大枠のお話が出来ればと思っています。

    ■ 野菜の種は国産か?外国産か?

    結論から申し上げると、以前のコラム「シリーズ「種の履歴書」その3:世界の“種”事情」においてもご紹介している通り、国内で売られている野菜の種は、その多くが日本の種苗会社で開発されたものです。ただ物理的には、日本には種を生産するための条件の良い場所が少ないため、生産そのものは海外で行い、それを輸入しているのが実情です。

    ここで、「日本には良い条件が少ない」と聞いて意外に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
    実は品質の高い種を生産するには、雨があまり降らないなどの条件が必要です。日本のように温暖湿潤な気候の下では(近年では亜熱帯に近づいているような気もしますが)、種は病気になりやすいといわれています。また、ある品種の種を生産するための畑と、別の品種の種を生産する畑を遠ざけることが、国土の狭い日本では非上に困難なため、他の品種の花粉が付きやすく、結果的に違う品種が出来てしまったり、それによる品質劣化が発生するリスクが大きいのです。
    しかし一番の理由は、種を取る農家の方々が減ってしまったことかもしれません。種取りは非常に大変な作業でかつ重労働だからです。

    では次に、日本で開発され外国で生産された種がどのようなものか、そのあたりを見ていくことにします。

    ■ 国内で栽培される野菜の種

    冒頭でも部分的に触れましたが、国内で栽培されている野菜の種はそのほとんどがF1種です。

    ※F1種については「シリーズ「種の履歴書」その2:F1種は悪者か?」で少し詳しく説明しています。

    ご存じの通り、F1種の野菜では収穫後に採種はしません。理由は、もしそこから採取した種を翌シーズンに蒔いたとしても、著しく品質が劣化してしまうためです。そのため、農家は毎年種を買っています。

    スーパーに並ぶ野菜はほぼ間違いなくF1種の野菜で、我々はこれを日々食べているわけです。更に、農法については99%以上が慣行農法となるため、一定量の農薬や化学肥料が使われています。つまり通常目にする野菜は、F1種の慣行農法による産物ということになります。

    ところで実は日本にも世界的にもみても規模が大きく、影響力もあり、また国内シェアも高い種苗会社が2社存在します。その内の1社である「サカタのタネ」の坂田社長は、過去の東洋経済オンラインのインタビュー記事「日本の野菜種子は、なぜ海外でウケるのか」の中で、「当社では遺伝子組換えの種は一切行っていない。もしそれをするならば必ず事前に公表する」と仰っています。記事自体は2015年のものですが、その後、遺伝子組換えの実行に関する発表は見当たりません。

    ■ 農法だけに捉われないことが大切

    今や、一般消費者の安心・安全な食に対する関心は日増しに高まるばかりです。自然食品のお店やインターネット上の専門店だけでなく、スーパーや直売所などでも有機野菜、オーガニック野菜、低農薬野菜など、いわゆる特別栽培農作物のコーナーを頻繁に見かけるようになりました。

    確かに農薬や化学肥料使用についての有無や使用量に関する情報は非常に重要ですし、理想は完全に農薬・化学肥料不使用であることに間違いはありません。農法という観点で見れば、有機(オーガニック)栽培も非常に希少で、有機JASを取得している農作物の価値は非常に高いと思います。実際に有機JAS認定を受けている農薬・化学肥料一切不使用の野菜も存在するからです。

    ただ、これだけでは不十分です。自然栽培や有機栽培はあくまでも「栽培方法」の話であり、「種の種類」には感知していないからです。

    実際に農薬・化学肥料不使用の野菜や有機栽培野菜などであってもF1種を使っていることが非常に多く、固定種・在来種による自然栽培となると希少性は更に高まるばかりです。恐らく本気で探さない限り、これらの野菜と出会うことは不可能かもしれません。仮に出会えたとしても収量の低さから定期的に口に入れることは難しいと思って間違いないでしょう。

    その意味においては当コラムをお読みいただいている皆様は選ばれし方なのかもしれません。

    (※翔栄ファーム:https://syouei-farm.net/delivery/)

    参照資料
    農林水産省「種(たね)には、なぜ外国産(がいこくさん)のものが多いのですか」
    東洋経済「日本の野菜種子は、なぜ海外でウケるのか」

    固定種, 在来種, 無化学肥料, 無農薬, 種子法, 種苗法, 種苗法改正, 翔栄ファーム, 自然栽培, 農業, 遺伝子組み換えでない, 野菜

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