翔栄ファーム翔栄ファーム翔栄ファーム翔栄ファーム
  • トップ
  • 安心安全野菜の宅配サービス
    • 野菜宅配サービス
    • 野菜のセット例
    • ネットで購入
  • コラム【農場便り】
  • 会社案内
    • 会社概要
    • 代表挨拶
    • 採用サイト
  • お問合せ
  • ネットで購入

シリーズ「種の履歴書」その1:交配育種の歴史

    Home 食の安心安全について シリーズ「種の履歴書」その1:交配育種の歴史
    NextPrevious

    シリーズ「種の履歴書」その1:交配育種の歴史

    By sg_webmaster | 食の安心安全について | Comments are Closed | 15 9月, 2020 | 0

    いきなりですが、「日本は品種改良が盛んな国」
    であることをご存知でしょうか。

    日本はお米が主食の文化です。
    もちろんそれは今も変わりませんが、
    昔の日本では、お米は生きていく上で欠かせない
    最も大切な食糧でした。

    そう、すでにお分かりの通り
    本格的に品種改良を始めた作物は「イネ」で、
    明治時代後半くらいから始まったと言われています。

    ■ 自家採種は当たり前だった

    もちろんその他の農作物、
    すなわち野菜についても各地域において
    様々な工夫が施されていたのかもしれませんが、
    従来においては収穫した作物から種を採り、
    それを次の年に播種して栽培、
    また収穫物から種を採って翌年に備える。
    このサイクルを繰り返し、繰り返し継続する、
    サスティナブルな営みを日本人は行ってきたのです。

    いわゆる今でいうところの固定種、
    そして特に地域性が高ければ
    在来種ということになります。
    (当時はこれが当たり前であったため
    固定種・在来種という言葉は
    ほとんど一般的ではありませんでした)

    このサプライチェーンの中で
    時折発生する突然変異。
    翌年種を植えて栽培してみると
    一部だけもの凄く味覚的に優れていたり、
    栄養素が濃かったりなどの特異なものが
    生まれることがあります。

    となれば、農家としては栽培作物の
    全てがそうなることを期待しないでしょうか。

    ここで「交配」という工夫が始まるわけです。
    大雑把に言えば突然変異によって誕生した
    美味しい作物の株の花粉を
    通常の株に受粉させるのです。

    この地道な取組みを何代にも渡って行った結果、
    品質の高い作物の再現量が増えていったのです。
    換言すればこの性質を固定していったわけです。
    (したがってこれも固定種ということになります)

    ■ 固定種と原種の違い

    ところで、恐らく多くの方が
    混乱なさるであろうことが
    「固定種」と「原種」の違いだと思います。
    元々は大元になった原種があるはずですが、
    突然変異も含め、何世代にもわたり
    生命の循環が繰り返さる中で、
    何かしらの変化あるいは進化を遂げ、
    はじめにあった原種とは完全に同一ではない、
    ある特定の性質が固定化されていきます。
    これが固定種です。
    誤解を恐れずに言えば、固定種や在来種は
    進化し続けることもできるのです。

    ■ 交配育種の歴史

    交配の話に戻ります。
    既述の通り、「交配」とは
    優れた性質を持つ株の花粉を
    平均的な株に受粉させることで
    次世代の株の全てを優れた性質を持つものに
    グレードアップさせようという試みです。

    そして日本人はこの交配育種
    (交配させて優れた種を育てる)が
    ものすごく得意であったりもするのです。
    換言すれば、改良・改善に長けているのです。

    その結果として、
    日本には多くの品種が存在しました。
    「~しました」とした理由は
    当シリーズ「種の履歴書」の最終回でお話しますが、
    簡単に言ってしまえば、自家採種する農家が
    ほとんどなくなってしまった、ということです。
    すなわちそれは日本発祥の固定種の消滅、
    特に地域性による個性豊かな在来種が
    姿を消そうということでもあります。

    つまり現代の流通する農作物のほぼ全ては
    自家採種により繋げられてきた生命ではなく、
    品種改良の“その他の手法”である、
    遺伝子工学に基づき生み出された種により
    実った農作物を食べていることになります。

    これらは一般的にF1種と言われますが、
    実は本来のF1種の意味とは大きく異なります。
    (※「本来のF1種」は過去コラム、
    または次回の記事をご参照下さい)
    文脈的に検討が付くと思いますが、
    前者のF1種は種を繋がない一世代限りの
    途切れた生命ということになるのです。
    そしてほぼ全ての日本人が
    それを食べているのが現状です。

    しかしF1種については、
    広義と狭義の意味合いがまるで異なるため、
    次回の“シリーズ「 種の履歴書」その2”で
    しっかりと整理してみようと思います。

    いきなりですが、「日本は品種改良が盛んな国」であることをご存知でしょうか。

    日本はお米が主食の文化です。もちろんそれは今も変わりませんが、昔の日本では、お米は生きていく上で欠かせない最も大切な食糧でした。

    そう、すでにお分かりの通り、本格的に品種改良を始めた作物は「イネ」で、明治時代後半くらいから始まったと言われています。

    ■ 自家採種は当たり前だった

    もちろんその他の農作物、すなわち野菜についても各地域において様々な工夫が施されていたのかもしれませんが、従来においては収穫した作物から種を採り、それを次の年に播種して栽培、また収穫物から種を採って翌年に備える。このサイクルを繰り返し、繰り返し継続する、サスティナブルな営みを日本人は行ってきたのです。

    いわゆる今でいうところの固定種、そして特に地域性が高ければ在来種ということになります(当時はこれが当たり前であったため固定種・在来種という言葉は、ほとんど一般的ではありませんでした)。

    このサプライチェーンの中で時折発生する突然変異。翌年種を植えて栽培してみると一部だけもの凄く味覚的に優れていたり、栄養素が濃かったりなどの特異なものが生まれることがあります。

    となれば、農家としては栽培作物の全てがそうなることを期待しないでしょうか。

    ここで「交配」という工夫が始まるわけです。大雑把に言えば突然変異によって誕生した美味しい作物の株の花粉を通常の株に受粉させるのです。

    この地道な取組みを何代にも渡って行った結果、品質の高い作物の再現量が増えていったのです。換言すればこの性質を固定していったわけです(したがってこれも固定種ということになります)。

    ■ 固定種と原種の違い

    ところで、恐らく多くの方が混乱なさるであろうことが、「固定種」と「原種」の違いだと思います。元々は大元になった原種があるはずですが、突然変異も含め、何世代にもわたり生命の循環が繰り返さる中で、何かしらの変化あるいは進化を遂げ、はじめにあった原種とは完全に同一ではない、ある特定の性質が固定化されていきます。これが固定種です。
    誤解を恐れずに言えば、固定種や在来種は進化し続けることもできるのです。

    ■ 交配育種の歴史

    交配の話に戻ります。既述の通り、「交配」とは優れた性質を持つ株の花粉を平均的な株に受粉させることで、次世代の株の全てを優れた性質を持つものにグレードアップさせようという試みです。

    そして日本人はこの交配育種(交配させて優れた種を育てる)がものすごく得意であったりもするのです。換言すれば、改良・改善に長けているのです。

    その結果として、日本には多くの品種が存在しました。「~しました」とした理由は当シリーズ「種の履歴書」の最終回でお話しますが、簡単に言ってしまえば、自家採種する農家がほとんどなくなってしまった、ということです。すなわちそれは日本発祥の固定種の消滅、特に地域性による個性豊かな在来種が姿を消そうということでもあります。

    つまり現代の流通する農作物のほぼ全ては自家採種により繋げられてきた生命ではなく、品種改良の“その他の手法”である、遺伝子工学に基づき生み出された種により実った農作物を食べていることになります。

    これらは一般的にF1種と言われますが、実は本来のF1種の意味とは大きく異なります(※「本来のF1種」は過去コラム、または次回の記事をご参照下さい)。文脈的に検討が付くと思いますが、前者のF1種は種を繋がない一世代限りの途切れた生命ということになるのです。そしてほぼ全ての日本人がそれを食べているのが現状です。

    しかしF1種については、広義と狭義の意味合いがまるで異なるため、次回の“シリーズ「 種の履歴書」その2”でしっかりと整理してみようと思います。

    参照資料
    主要農作物種子法 農林水産省

    固定種, 在来種, 無化学肥料, 無農薬, 種, 翔栄ファーム, 自然栽培, 農業, 遺伝子組み換えでない, 野菜

    Related Post

    • お米はなぜ研ぐの?

      By hara-syouei | Comments are Closed

      お米はなぜ研ぐ(とぐ)のでしょうか?そもそも、お米はなぜ研ぐ必要があるのでしょうか? お米を研ぐのは、お米の表面に付着したぬかやゴミ、ホコリなどを取り除くためです。 お米の汚れをゴシゴシと手で研いで落とすことによって、ごRead more

    • 驚くべき味噌パワー! 自然栽培の大豆で作る手づくり味噌

      By hara-syouei | Comments are Closed

      基本調味料「さ・し・す・せ・そ」の「そ」にあたる味噌、味噌のルーツは中国?韓国?それとも日本?と説はいろいろあるようですが、日本の伝統食品であり、日本人の食生活、健康を支えてくれていることは間違いありません。 「一汁一菜Read more

    • 乾燥させたり、漬けたりすることで高まる保存性、野菜の貯蔵法について考えよう!

      By hara-syouei | Comments are Closed

      前回は上泉理想大根のお話を交えて種の継承と慣行農法についてをご紹介させていただきました。今回は、翔栄ファームが挑戦した干し大根や切り干し大根のお話です。天日干しなどで乾燥させたり、漬物にしたりすることで保存性が高まる野菜Read more

    • 消えゆく伝統野菜 「上泉理想大根」種の継承と慣行農法について考える!

      By hara-syouei | Comments are Closed

      種(たね)、とっても小さい一粒ですが、その役割の偉大さには驚かされます。 今回は群馬県、現在の前橋市の消えゆく伝統野菜「上泉理想大根(かみいずみりそうだいこん)」のお話を交えて、「種の継承」と「慣行農法」についてのお話でRead more

    • 現在の農業における課題(3)持続可能な農業と安心・安全な食の問題

      By sg_webmaster | Comments are Closed

      翔栄ファーム・龍ヶ崎農場のKです。 3回にわたって考えてきました現代の農業における課題シリーズ。 最終回の今回は、 持続可能な農業 についてです。 最近よく聞く言葉ですが、「持続可能な農業」は本当に、可能なのでしょうか?Read more

    NextPrevious

    メルマガ登録

    翔栄ファームのメールマガジンでは、不定期で「食の安心安全にまつわる豆知識」「農場の旬なお野菜情報」「農場体験などのイベント情報」「宅配サービスでのお買い得情報」など、さまざまな情報を発信していきます。

    無料メルマガ登録はこちら

    最近の投稿

    • 【農場便り】なぜ?4月から食品包装への「無添加」表示禁止の背景
    • 【農場便り】土について~腐葉土づくり!
    • 【農場便り】ボルゲーゼトマトの栽培について
    • お米はなぜ研ぐの?
    • 【農場便り】春まで美味しい里芋の魅力!

    カテゴリー

    • イベント情報 (13)
    • おしらせ (3)
    • 超自然シリーズ (1)
    • 農場便り (134)
    • 食の安心安全について (106)
    2023年4月
    月 火 水 木 金 土 日
     12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    « 3月    

    人も地球も健康にする本物の自然
    安心・安全で美味しい作物を育てる農業を行います

    合同会社 翔栄ファーム
    群馬県前橋市上泉町1554番地1

    • トップ
    • 代表挨拶
    • 安心安全野菜の宅配サービス
    • 会社概要
    • 野菜セット例
    • 採用サイト
    • ネットで購入
    • お問合せ
    • コラム【農場便り】
    お野菜のご購入はこちら お野菜のご購入はこちら
    © SYOUEI CREATE Co., Ltd. All Rights Reserved
    • トップ
    • 安心安全野菜の宅配サービス
      • 野菜宅配サービス
      • 野菜のセット例
      • ネットで購入
    • コラム【農場便り】
    • 会社案内
      • 会社概要
      • 代表挨拶
      • 採用サイト
    • お問合せ
    • ネットで購入
    翔栄ファーム

    安心・安全な食の通販サイト「しぜんとくらそ(しぜくら)」