翔栄ファームの「農場だより」は、
消費者の皆様に農産物の知識を届けています。
一応、考え方としましては、
自然栽培系の農法を基準に、
他の農法の立ち位置を端的に説明し
消費者の選択のお役に立てるよう
毎回工夫しているつもりです。。。
最近では一見同義語と思われる言葉、
例えば「自然栽培と有機・オーガニック栽培」や、
「品種改良と遺伝子組換え」の違いなど、
知っていそうで実は説明が難しかったり
紛らわしい農法などの用語を記事化しました。
直近の記事は以下の通りです。
興味がありましたらぜひご一読ください。
【「自然栽培」「無農薬」「有機」「オーガニック」これらの違いは何ですか?】
【自然栽培と自然農法は同じものですか?】
【固定種、在来種、F1種、原種の違い】
【品種改良、遺伝子組換え、ゲノム編集について】
【「無農薬」「減農薬」「低農薬」の違い】
https://syouei-farm.net/anzen/200901/
さて、世の中には様々な用語があります。
農業や農法に関するものも
かなり多く存在するのだと思います。
しかし用語だけを覚えても
何か具体的な実体験や事例で使われて
初めて知識として定着すると思います。
ということで今回のコラムは、
上記で一覧に挙げたカテゴリーのポイントを、
「翔栄ファーム」の農法説明を行う中で
掴んでいただけるように試みてみます。
■ 翔栄ファームの農法説明
「翔栄ファームは、固定種・在来種に特化した、栽培期間中に農薬・化学肥料を一切使わない農作物を栽培しています」
この中には大きく2つの要素が含まれます。
1つ目は
「固定種・在来種に特化している(これしか使わない)」
ということ。2つ目は、
「栽培期間中に農薬・化学肥料を一切使わない」
ということです。
しかしこれらの2つの要素の奥には
もっと多くの情報が秘められています。
ここを知識化するためには
固定種や在来種とは何かを知る必要があります。
1つ目の要素について
一例として固定種を簡単に説明すると、
人間が作物の“原種”に対して
交配育種(突然変異を含む)を
繰り返す中で表れた優れた性質を
作物の遺伝子に固定化させるまで
何世代にもわたり交配育種を繰り返した
弛まぬ努力の賜物であると言えます。
品質向上と安定性の担保を目的に、
消費者の食生活向上に貢献してきたのです。
ここでのポイントは「交配育種」です。
(ほぼ同じ意味の言葉として
品種改良という言い方もあります)
交配育種はまさに出来の良い
同一作物を手作業で受粉させ、
次世代の作物の性質を
高い水準で固定化あるいは
均一化させる作業のことを言います。
本筋からは完全に逸脱しますが、
交配育種≒品種改良を遺伝工学的
または反自然的に行う中に
「遺伝子組換え」や「ゲノム編集」があります。
次に2つ目の要素である
「栽培期間中に農薬・化学肥料を一切使用しない」
ということはどういうことでしょうか。
ここにも更に多くの情報と
販売における表示上のルールが隠されています。
例えば、農薬を使わないということは、
実態としては「無農薬」を意味しています。
当たり前ですが無農薬とは、
自然由来・化学品問わず
一切の農薬を使わないということです。
つまり有機=オーガニック=無農薬
ではないということです。
理由は、有機=オーガニックは、
有機JASが認める農薬であれば
一定量の使用が認められているからです。
(断りを入れておきますと、
必ずしも有機JAS=一部の農薬を使用している
ということではありません)
ただし、実はこれだけでは
消費者への説明としては厳密には不十分です。
それは翔栄ファームの栽培方法が
「自然栽培」なのか「自然農法」なのか
という説明が抜けているからです。
特質するべき共通点は、
農薬の一切不使用は当然として、
有機・無機、自然・化学問わず
完全な無施肥であるという点です。
ただしこの無施肥については
「自然農法」の特徴であることが強く、
自然栽培の中には自然由来の有機肥料を
使用する場合もあるようですので
一概に決めつけることは出来ませんが。
逆に一般的解釈の明確な違いを挙げます
(「一般的解釈」としたのは、
上記2つの用語には公的な定義が
存在していないからです)。
それは、自然栽培は
「耕耘」と「除草」をするのに対して、
自然農法はこれらを行いません。
さて、以上を念頭において本題に戻りますと、
私たち「翔栄ファームの説明」には
「自然栽培」「自然農法」についての
情報不足があるとお分かりいただけたかと。
というわけで今回は追加説明をしてみます。
「翔栄ファームは、固定種・在来種に特化し、栽培期間中に農薬・化学肥料を一切使用していません。無機肥料の不使用はもちろん、現状では自然由来の有機肥料も不使用です。因みに耕耘と最低限の除草は行っています」
もうお分かりだと思いますが、
翔栄ファームではいわゆる
「自然栽培」を行っているのです。
翔栄ファームの「農場だより」は、消費者の皆様に農産物の知識を届けています。
一応、考え方としましては、自然栽培系の農法を基準に、他の農法の立ち位置を端的に説明し消費者の選択のお役に立てるよう毎回工夫しているつもりです。。。
最近では一見同義語と思われる言葉、例えば「自然栽培と有機・オーガニック栽培」や、「品種改良と遺伝子組換え」の違いなど、知っていそうで実は説明が難しかったり紛らわしい農法などの用語を記事化しました。
直近の記事は以下の通りです。興味がありましたらぜひご一読ください。
【「自然栽培」「無農薬」「有機」「オーガニック」これらの違いは何ですか?】
【自然栽培と自然農法は同じものですか?】
【固定種、在来種、F1種、原種の違い】
【品種改良、遺伝子組換え、ゲノム編集について】
【「無農薬」「減農薬」「低農薬」の違い】
https://syouei-farm.net/anzen/200901/
さて、世の中には様々な用語があります。農業や農法に関するものもかなり多く存在するのだと思います。
しかし用語だけを覚えても何か具体的な実体験や事例で使われて初めて知識として定着すると思います。
ということで今回のコラムは、上記で一覧に挙げたカテゴリーのポイントを、「翔栄ファーム」の農法説明を行う中で掴んでいただけるように試みてみます。
■ 翔栄ファームの農法説明
「翔栄ファームは、固定種・在来種に特化した、栽培期間中に農薬・化学肥料を一切使わない農作物を栽培しています」
この中には大きく2つの要素が含まれます。1つ目は、
「固定種・在来種に特化している(これしか使わない)」
ということ。2つ目は、
「栽培期間中に農薬・化学肥料を一切使わない」
ということです。
しかしこれらの2つの要素の奥にはもっと多くの情報が秘められています。ここを知識化するためには固定種や在来種とは何かを知る必要があります。
1つ目の要素について一例として固定種を簡単に説明すると、人間が作物の“原種”に対して交配育種(突然変異を含む)を繰り返す中で、表れた優れた性質を作物の遺伝子に固定化させるまで何世代にもわたり交配育種を繰り返した、弛まぬ努力の賜物であると言えます。
品質向上と安定性の担保を目的に、消費者の食生活向上に貢献してきたのです。
ここでのポイントは「交配育種」です(ほぼ同じ意味の言葉として品種改良という言い方もあります)。交配育種はまさに出来の良い同一作物を手作業で受粉させ、
次世代の作物の性質を高い水準で固定化あるいは均一化させる作業のことを言います。
本筋からは完全に逸脱しますが、交配育種≒品種改良を遺伝工学的または反自然的に行う中に「遺伝子組換え」や「ゲノム編集」があります。
次に2つ目の要素である「栽培期間中に農薬・化学肥料を一切使用しない」ということはどういうことでしょうか。ここにも更に多くの情報と販売における表示上のルールが隠されています。
例えば、農薬を使わないということは、実態としては「無農薬」を意味しています。当たり前ですが無農薬とは、自然由来・化学品問わず一切の農薬を使わないということです。つまり有機=オーガニック=無農薬ではないということです。
理由は、有機=オーガニックは、有機JASが認める農薬であれば一定量の使用が認められているからです(断りを入れておきますと、必ずしも有機JAS=一部の農薬を使用しているということではありません)。
ただし、実はこれだけでは消費者への説明としては厳密には不十分です。それは翔栄ファームの栽培方法が「自然栽培」なのか「自然農法」なのかという説明が抜けているからです。
特質するべき共通点は、農薬の一切不使用は当然として、有機・無機、自然・化学問わず完全な無施肥であるという点です。ただしこの無施肥については「自然農法」の特徴であることが強く、自然栽培の中には自然由来の有機肥料を使用する場合もあるようですので一概に決めつけることは出来ませんが。
逆に一般的解釈の明確な違いを挙げます(「一般的解釈」としたのは、上記2つの用語には公的な定義が存在していないからです)。それは、自然栽培は「耕耘」と「除草」をするのに対して、自然農法はこれらを行いません。
さて、以上を念頭において本題に戻りますと、私たち「翔栄ファームの説明」には「自然栽培」「自然農法」についての情報不足があるとお分かりいただけたかと。
というわけで今回は追加説明をしてみます。
「翔栄ファームは、固定種・在来種に特化し、栽培期間中に農薬・化学肥料を一切使用していません。無機肥料の不使用はもちろん、現状では自然由来の有機肥料も不使用です。因みに耕耘と最低限の除草は行っています」
もうお分かりだと思いますが、翔栄ファームではいわゆる「自然栽培」を行っているのです。
参照資料
主要農作物種子法 農林水産省