おいしいには理由がある

 

毎日の食卓で、野菜をひと口食べて、

「おいしい!」

そう感じる瞬間があります。

「今日のきゅうり、パリッとしてる!」

「さつまいも、ほくほくしておいしいね」

「このオクラ、やわらかくておいしいね」

野菜によって、「おいしい」と感じるポイントはさまざまです。

甘味や酸味、香り、みずみずしさ。

そして、パリッ、ほくほく、しっとりとした食感。

私たちは、そんな味や香り、食感をひと口で楽しんでいます。

では、その「おいしい」は、いったいどこからやってくるのでしょう?

その理由をたどっていくと、野菜が育ってきた環境や、そこに積み重ねられた時間が見えてきます。

 

野菜によって違う、おいしさの理由

 

同じ品種の野菜でも、育つ環境によって味わいや食感に違いが生まれることがあります。

例えば、きゅうり。

きゅうりのおいしさといえば、あの「パリッ」とした歯ごたえ。

実は、このパリパリとした食感には「クリスプネス」という名前があります。

きゅうりの硬さとパリパリ感は、同じものではありません。品種による違いもありますし、

鮮度の変化によっても、あの心地よい食感は変わっていきます。

一方、さつまいも。

さつまいもは、収穫したらすぐに甘いとは限りません。

例えば「べにはるか」は、収穫後に適切な条件で貯蔵することで甘味が増し、食感も変化していきます。

ただ置いておけばよいわけではなく、温度や湿度に気を配ることも大切です。

収穫したその日だけではなく、そこから過ごす時間も、味わいをつくっていく。

さつまいもの「おいしい」は、畑を離れたあとにも育っていくのです。

そして、オクラ。

オクラのおいしさといえば、やわらかな食感と独特の粘り。

オクラは成長が早く、収穫の適期を過ぎてしまうと、筋が入り、硬くて食べにくくなります。

収穫するタイミングが、オクラのおいしさを左右するのです。

こうして見てみると、同じ野菜でも、おいしさにつながる道のりはそれぞれ違うことが分かります。

 

野菜を育む、土の中の世界

 

そして、野菜が育つ環境を考えるとき、忘れてはいけないのが「土」です。

私たちが普段見ているのは、土の上に出ている野菜の姿。

でも、その下では根が伸び、水分や養分を吸収しながら成長しています。

土の中には、目には見えないたくさんの微生物も暮らしています。

翔栄ファームでは、人工的なものを使わず、自然の循環を大切にした農業に取り組んでいます。

土が作物をつくるからこそ、土そのものの健康や栄養を大切にし、土づくりに力を入れています。

そのひとつが、落ち葉からつくる「腐葉土」です。

集めた落ち葉に水や米ぬかを加え、微生物の働きを借りながら、時間をかけて腐葉土へと変えていきます。

落ち葉を集め、踏み込み、ときどき混ぜながら、約1年かけてつくることもあります。

落ち葉だったものが、時間をかけて腐葉土となり、次の野菜を育てるために生かされていく。

自然の中にあるものを生かし、手間と時間をかけて野菜が育つ環境を整える。

そんな土づくりも、翔栄ファームの野菜づくりにつながっています。

土づくりについて、もっと知りたい方は、「翔栄ファームの土づくり」もぜひご覧ください。