皆さんこんにちは!翔栄ファーム『群馬県前橋農場』のMです。
私たちは昨今のアレルギー・アトピー・花粉症などは、食べ物の影響だと思っており、口に入って身体を作る作物は安心・安全であるべきだと考えています。
翔栄ファームでは、群馬県と茨城県にある2つの農場で、一般的な慣行農法(農薬、肥料の投入量や散布回数などにおいて相当数の生産者が実施している一般的な農法のこと)でなく、『固定種・在来種』の種で、『農薬・化学肥料・除草剤を使わない自然農法』で野菜や穀類を作っています。
それは、食卓に並ぶ全てを”安心・安全な翔栄ファーム印の食べ物”で提供したい!という目的からです。
さて、今回はこの秋冬大豊作だった里芋の成功秘話やおすすめの旬の野菜、これから植える作物についてです。
少しづつ温かくなるとニュースでは言っていましたが、まだ続く寒さによる体調不良や感染症に負けないよう
翔栄ファームの栄養満点のお野菜を食べて免疫をあげていきましょう!
■土垂里芋の効能って?
今年はありがたいことに、大豊作となった土垂里芋(どだれさといも)
スーパーでよくみる里芋は主にこの土垂里芋という品種が多いかと思います。
関東地方で多く栽培されており、保存がきくので年中愛される食材です。
肉質はやわらかく、ねっとりとしていて煮崩れしにくいのが特徴です。
そして何よりネバネバとぬめりがありますが、このネバネバこそ栄養の塊なのです!
里芋のぬめり成分は、胃の粘膜を保護したり免疫力を高めたりするといわれているので
感染症が流行りだす秋~冬あたりは積極的に食べたい食材。
他にもむくみや高血圧に効くカリウムがたっぷり含まれているのも嬉しいポイントです。
また便秘改善に効果的な食物繊維の一種、ガラクタンも多く含まれており便秘の方にはおススメです。
さらに、女性に嬉しいダイエットの味方でもあります。
いも類の中で低カロリー・低糖質なので、ダイエット中の方はじゃが芋やさつま芋料理の代わりに里芋を使うのもおすすめですよ。

■今年の秋冬一番の豊作:土垂里芋の成功秘話
今年なぜ大豊作に至ったのか振り返ります。
まず種芋を作るところからお話しします。
種芋とは「種とするため、そのまま植えて繁殖させるための芋」
種ではなく、掘り起こした芋自体を種として植える事です。
里芋もじゃがいもと同じで収穫した里芋を種芋として使い、来年の収穫に向けて大事に保存します。
冬の間はまだ寒いので50~80センチほど掘った地中に埋めておきます。
温度が低いので芽は出ませんが、間違って芽が出てしまわないように逆さまにして埋めておきます。
ここで翔栄ファームの成功秘話①:種芋を子芋や孫芋ではなく“親芋”を使用。
親芋はよく食卓で食べる子芋・孫芋とは比べ物にならないほど大きくて立派です。
だいたい大人の顔ほどの大きさになります。


少し早い春3月頃に親芋を掘り起こし、芽出しを行いました。今年は約350個の親芋を種芋と使用。
里芋は亜熱帯地方の野菜なので温かい温度を好む為、植える際はマルチを張って土を温めてあげます。前橋は朝晩冷え込みますからね。
そもそもなぜ親芋を使用するかというと、子芋や孫芋よりも大きい親芋にはたっぷりの栄養が残っています。
その栄養を糧にぐんぐん芽を出し、葉っぱを成長させるためです。
葉っぱが大きくなれば、それだけ沢山の栄養(=光合成)を供給でき、里芋へ栄養を送ることができるからです。
しかし一般的には親芋ではなく子芋や孫芋を種芋として使用し、肥料や農薬を使い栄養を送ります。
翔栄ファームは無農薬・化学肥料不使用のなかで、どれだけの量と質の高い野菜を育てるかを大事にしているので
場所の確保は必要ですが、大きな親芋を使用して育てています。
成功秘話②:大きく育った葉っぱは更に大きく!
大きく育った葉っぱは大人の男性の背丈を優に超えるほど成長しました。
もともと乾燥が苦手な里芋は梅雨の時期が大好きで、その時期までにどれだけ大きく育てるかが勝負です。
今年は梅雨までに十分育ったので、たくさんの水を栄養として更に大きく育ちました。
そして葉っぱが大きくなればなるほど芋の数や量も比例して増えていきます。

結果だいたい一株で3~5キロ分強収穫できました。数にすると約20個ほど!
総合計は約2000キロ以上の収穫でした。
今年は親株も立派に育ち沢山収穫できたので、また来年もこの親株を使って頑張りたいと思います。

■まだある旬の野菜と播種予定作物
宅配でもお送りしている「タケノコ白菜」
タケノコ白菜は害虫による被害が多く、とっても大変な品種です。
このジューシーで柔らかい葉が虫にとって魅力的で、特にアブラムシやヨトウムシなどは、白菜の葉が大好物。
農薬を使えば問題ありませんが、それらを使わずに翔栄ファームでは種を撒いたらすぐ虫が侵入しないようネットをかけます。
特にタケノコ白菜の新芽を狙って虫がついてしまうので要注意です。
見つけたら手で除去したり、種まきをしてすぐネットをかけたので特に大きな被害もなく立派に育ちました。
またタケノコ白菜には抗酸化物質が含まれており、細胞を酸化ストレスから守り、老化の進行を抑制する嬉しい働きがあります。
低カロリーでヘルシーなので、食べ過ぎてしまう冬は白菜たっぷりのお鍋がおすすめですよ。
次におすすめは「下仁田ネギ」
群馬県下仁田町の伝統野菜で、下根の部分がとっても長くて太く、長いものだと15~20cmあまり、直径は4~5cm になるものもあります。
生で食べると辛味が結構ありますが、加熱すると驚くほどやわらかく甘くなり、その風味とトロリとした食感が食通をうならせます。
こちらもお鍋にして頂くのがおすすめですよ。


そしてついに、新しい作物の播種が始まります。
まずは近々レタスの種まきを行う予定です。
品種は:リーフレタス、チャオチャオ(半結球レタス) です。
チャオチャオは玉レタスとリーフレタスの葉質が混ざり合った半結球レタスです。
食味は外葉がリーフレタス、中は玉レタスに近く歯ごたえがありチャーハンに入れて食べたり、火を通した料理もおすすめですよ。
楽しみにお待ちくださいね。
他にも自然栽培で収穫した野菜や作物を『茨城県龍ヶ崎』と『群馬県前橋』の各圃場と、東京都の東中野にある『ビセットプラザ』で店頭販売を行っています。
また通販サイトの『しぜんとくらそ』では、各季節の旬な野菜を詰め合わせた”【定期宅配】季節の産直野菜いろどりセット”などもインターネットで販売しています。宅配にしか入らない野菜もありますので、定期宅配のご利用もお待ちしています。