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ネオニコチノイドの生態系への影響

    Home 食の安心安全について ネオニコチノイドの生態系への影響
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    ネオニコチノイドの生態系への影響

    By sg_webmaster | 食の安心安全について | Comments are Closed | 3 12月, 2021 | 0

    皆様は2021年11月6日放送の
    TBSテレビ「報道特集」をご覧になられたでしょうか?

    テレビ番組としては珍しく(?)
    「ネオニコチノイド系農薬の影響は」と題して
    特集が組まれておりました。
    内容はネオニコチノイドが生態系に
    何かしらの悪影響を及ぼしているのではないか、
    具体的な事象に対して科学者が最新の研究結果を基に、
    その因果関係の可能性に言及していくというものです。

    かなり明確に生態への影響の根拠が示され、
    とても時代の変化を感じさせる内容でしたので、
    主だったエピソードをご紹介できればと思います。

    ■ ネオニコチノイド系農薬

    日本では7種類が国に認可されており、
    農作物栽培全般で広く使用されています。
    この農薬は虫の神経を麻痺させて殺します。
    栽培地や作物の広範に対して効果があり、
    また、残留時間も長いことから
    農薬散布の回数を減らすことができるといわれています。

    ■ 1993年を境に、生態系の著しい変化を観測

    同番組では島根の宍道湖での出来事が
    取り上げられていました。
    1993年を境にワカサギ・ウナギの
    漁獲量が激減したというのです。
    そしてこの謎に挑んだのが東京大学の山室真澄教授です。
    原因がネオニコチノイド系農薬にあることを突き止め
    2019年に科学雑誌ネイチャーに論文を発表しました。
    虫に対して威力を発揮するネオニコチノイド系農薬は
    植物性プランクトンに対しても有効で、
    その結果それを餌とするワカサギの
    激減につながってしまったのです。

    一方、日本における天然ウナギの減少は
    シラスウナギ(ウナギの稚魚)の数が減った
    ということが通説でしたが、
    山室教授は1993年に世界的にシラスウナギの数が
    減少したデータなどどこにも存在しないことを確認。
    そしてウナギの餌となる
    エビやカニなどの節足動物に対しても
    ネオニコチノイド系農薬の
    高い殺傷効果があることを突き止めたのです。

    因みにネオニコチノイド系農薬が
    日本国内で初めて認可・登録されたのは
    この1年前の1992年です。

    ■ 哺乳類への影響

    これはあくまでもマウス実験です。
    無毒性量のネオニコチノイドを投与したマウスと
    普通のマウスを使ってある環境下での行動観察を行いました。
    (無毒性量とは、この量以下なら
    動物実験で異常が認められないというもので
    国によって定められています)

    マウスは本来好奇心旺盛で
    色々な場所を移動します。
    普通のマウスがこの通りの動きをしたのに対し、
    無毒性量のネオニコチノイドを投与したマウスは、
    動きが緩慢で常に隅の方にいるばかりか、
    不安からすぐに鳴きだしました。
    この実験を行った神戸大学大学院の星信彦教授は、
    無毒性量の設定の不適切性を指摘しています。

    また、所変わって都内のとあるシンポジウムでは、
    脳神経化学の研究者、木村━黒田純子医学博士が
    次のように発言なさっています。

    「農薬メーカーは、臨床実験の現場において毒性検査は数多く行うものの、人への毒性は調べていないし調べられません。したがって人体への毒性は残念ながら後から分かります」

    さて、同医学博士は
    ネオニコチノイドの元となっているニコチンと
    2種類のネオニコチノイドを
    子供のラットに注入することで
    神経細胞にどのような影響が出るかの
    実験を行っています。
    結果的にはニコチンもネオニコチノイドも
    共に脳神経細胞を興奮させる反応を示しました。
    従来から農薬メーカーは
    哺乳類(人間も含む)に対して
    ネオニコチノイドは影響がなく
    人体に安全であるとの見解を示していますが、
    ニコチンによる脳神経の興奮は
    30分程度で収まったものの、
    ネオニコチノイドによるそれはそうではなかったのです。

    ■ ヒトの脳にも影響?

    更に木村━黒田純子医学博士は
    農業におけるネオニコチノイド系農薬の使用と、
    人間の子供の脳の発達への影響に関する
    相関関係を発見しました。
    その子供の脳への影響により顕現する具体的症状とは
    「広汎性発達障害」と「自閉症」です。

    ご存じの方も多いと思いますが日本は農薬大国です。
    (来日する外国人、特にヨーロッパの方々は
    まず日本の野菜を食べません。
    実態をよく知っているのです)
    農地面積当たりの農薬使用料は
    1位の韓国に次いで2位の日本も突出しています。
    アメリカとの比較では約6倍、
    イギリスとの比較では約3倍の使用量です。
    これに「広汎性発達障害」と
    「自閉症」件数を照らし合わせてみると
    見事に相関性が見て取れるのです。

    そして2012年、同医学博士が
    研究論文としてこのことを発表すると
    EFSA(欧州食品安全委員会)がこれを評価し、
    当時認可されていた5種類の農薬のうち、
    食品にネオニコチノイドが残留するとして
    3種を屋外で使用禁止、1種類を承認取消、
    もう1種については使用の規制強化をしました。

    EFSAの考え方には「予防原則」があります。
    すなわち仮に因果関係がはっきりせずとも、
    疑わしきは規制や禁止するということです。
    それに対して日本では今でも
    7種類が使用されているばかりか、
    使用量については何と規制が緩和されました。

    ■ 消えたミツバチ

    【過去コラム:ミツバチの働きについて】
    では、ミツバチの大量失踪と
    ネオニコチノイド農薬の関係性について、
    あくまでもそのような可能性がある
    というレベルでご紹介したことがあります。
    もちろん現時点でも確固とした根拠が
    示せるかどうかは分かりませんが、
    その疑わしさは以前にも増して
    限りなく黒に近づいていることは事実のようです。

    報道特集の番組内においてもそのようなトーンで、
    毎年突如としてミツバチが姿を消す事象において、
    近隣での農薬不使用を訴える
    切実な養蜂農家が数多く存在することを
    声高に叫んでいました。

    ミツバチの働きや貢献度は皆様もご存じです。
    世界の食糧の9割を占める100種類の作物種のうち、
    7割はハチが受粉を媒介しています。
    ネオニコチノイドは殺虫剤です。
    これが散布された花の蜜を採取したミツバチの
    行く末を想像するのはそんなに難しくないはずです。

    いずれにせよ農薬大国である
    日本の農作物のほとんどには
    ネオニコチノイドなどの農薬が残留しています。
    仮に一度の摂取量が微量であったとしても、
    これらは人間の体内にも着実に蓄積されていくのです。

    皆様は2021年11月6日放送のTBSテレビ「報道特集」をご覧になられたでしょうか?

    テレビ番組としては珍しく(?)「ネオニコチノイド系農薬の影響は」と題して特集が組まれておりました。内容はネオニコチノイドが生態系に何かしらの悪影響を及ぼしているのではないか、具体的な事象に対して科学者が最新の研究結果を基に、その因果関係の可能性に言及していくというものです。

    かなり明確に生態への影響の根拠が示され、とても時代の変化を感じさせる内容でしたので、主だったエピソードをご紹介できればと思います。

    ■ ネオニコチノイド系農薬

    日本では7種類が国に認可されており、農作物栽培全般で広く使用されています。この農薬は虫の神経を麻痺させて殺します。栽培地や作物の広範に対して効果があり、また、残留時間も長いことから農薬散布の回数を減らすことができるといわれています。

    ■ 1993年を境に、生態系の著しい変化を観測

    同番組では島根の宍道湖での出来事が取り上げられていました。1993年を境にワカサギ・ウナギの漁獲量が激減したというのです。そしてこの謎に挑んだのが東京大学の山室真澄教授です。原因がネオニコチノイド系農薬にあることを突き止め2019年に科学雑誌ネイチャーに論文を発表しました。虫に対して威力を発揮するネオニコチノイド系農薬は植物性プランクトンに対しても有効で、その結果それを餌とするワカサギの激減につながってしまったのです。

    一方、日本における天然ウナギの減少はシラスウナギ(ウナギの稚魚)の数が減ったということが通説でしたが、山室教授は1993年に世界的にシラスウナギの数が減少したデータなどどこにも存在しないことを確認。そしてウナギの餌となるエビやカニなどの節足動物に対してもネオニコチノイド系農薬の高い殺傷効果があることを突き止めたのです。

    因みにネオニコチノイド系農薬が日本国内で初めて認可・登録されたのは、この1年前の1992年です。

    ■ 哺乳類への影響

    これはあくまでもマウス実験です。無毒性量のネオニコチノイドを投与したマウスと普通のマウスを使ってある環境下での行動観察を行いました(無毒性量とは、この量以下なら動物実験で異常が認められないというもので国によって定められています)。

    マウスは本来好奇心旺盛で色々な場所を移動します。普通のマウスがこの通りの動きをしたのに対し、無毒性量のネオニコチノイドを投与したマウスは、動きが緩慢で常に隅の方にいるばかりか、不安からすぐに鳴きだしました。この実験を行った神戸大学大学院の星信彦教授は、無毒性量の設定の不適切性を指摘しています。

    また、所変わって都内のとあるシンポジウムでは、脳神経化学の研究者、木村━黒田純子医学博士が次のように発言なさっています。

    「農薬メーカーは、臨床実験の現場において毒性検査は数多く行うものの、人への毒性は調べていないし調べられません。したがって人体への毒性は残念ながら後から分かります」

    さて、同医学博士はネオニコチノイドの元となっているニコチンと2種類のネオニコチノイドを、子供のラットに注入することで神経細胞にどのような影響が出るかの実験を行っています。結果的にはニコチンもネオニコチノイドも共に脳神経細胞を興奮させる反応を示しました。従来から農薬メーカーは哺乳類(人間も含む)に対してネオニコチノイドは影響がなく人体に安全であるとの見解を示していますが、ニコチンによる脳神経の興奮は30分程度で収まったものの、ネオニコチノイドによるそれはそうではなかったのです。

    ■ ヒトの脳にも影響?

    更に木村━黒田純子医学博士は農業におけるネオニコチノイド系農薬の使用と、人間の子供の脳の発達への影響に関する相関関係を発見しました。その子供の脳への影響により顕現する具体的症状とは「広汎性発達障害」と「自閉症」です。

    ご存じの方も多いと思いますが日本は農薬大国です。来日する外国人、特にヨーロッパの方々はまず日本の野菜を食べません。実態をよく知っているのです。
    農地面積当たりの農薬使用料は1位の韓国に次いで2位の日本も突出しています。アメリカとの比較では約6倍、イギリスとの比較では約3倍の使用量です。これに「広汎性発達障害」と「自閉症」件数を照らし合わせてみると見事に相関性が見て取れるのです。

    そして2012年、同医学博士が研究論文としてこのことを発表するとEFSA(欧州食品安全委員会)がこれを評価し、当時認可されていた5種類の農薬のうち、食品にネオニコチノイドが残留するとして3種を屋外で使用禁止、1種類を承認取消、もう1種については使用の規制強化をしました。

    EFSAの考え方には「予防原則」があります。すなわち仮に因果関係がはっきりせずとも、疑わしきは規制や禁止するということです。それに対して日本では今でも7種類が使用されているばかりか、使用量については何と規制が緩和されました。

    ■ 消えたミツバチ

    【過去コラム:ミツバチの働きについて】では、ミツバチの大量失踪とネオニコチノイド農薬の関係性について、あくまでもそのような可能性があるというレベルでご紹介したことがあります。もちろん現時点でも確固とした根拠が示せるかどうかは分かりませんが、その疑わしさは以前にも増して限りなく黒に近づいていることは事実のようです。

    報道特集の番組内においてもそのようなトーンで、毎年突如としてミツバチが姿を消す事象において、近隣での農薬不使用を訴える切実な養蜂農家が数多く存在することを声高に叫んでいました。

    ミツバチの働きや貢献度は皆様もご存じです。世界の食糧の9割を占める100種類の作物種のうち、7割はハチが受粉を媒介しています。ネオニコチノイドは殺虫剤です。これが散布された花の蜜を採取したミツバチの行く末を想像するのはそんなに難しくないはずです。

    いずれにせよ農薬大国である日本の農作物のほとんどにはネオニコチノイドなどの農薬が残留しています。仮に一度の摂取量が微量であったとしても、これらは人間の体内にも着実に蓄積されていくのです。

    参考:
    TBSテレビ報道特集「ネオニコ系農薬 ヒトへの影響は」(2021年11月6日放送)

    ネオニコチノイド, 固定種, 在来種, 報道特集, 無化学肥料, 無農薬, 翔栄ファーム, 自然栽培, 農業, 農薬, 遺伝子組み換えでない, 野菜

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