玄米は健康食の代名詞
玄米は白米に比べ、
ビタミン・ミネラル・食物繊維を
バランス良くかつ多く含くみ、
「完全食」なんて呼ばれたりもします。
更にフィチンの働きにより
(フィチンは体内に入るとフィチン酸に変化)、
体内のあらゆる毒素・有害金属の
排泄を促してくれることから
デトックスやダイエットに
向いているとも言われています。
(ただしフィチンは同時に有用な栄養素も
排泄させてしまう過剰効果の可能性も。
これについては後述します)
また、玄米の食味が
和食のように野菜中心の
淡白な料理に合うことなどもあり、
健康と関連付けられているのではないでしょうか。
さて、当然のことながら、
玄米と白米の大きな違いは
表皮(ぬか層)の有無にあります。
ビタミン・ミネラルなどの栄養素もフィチンも、
そのほとんどが表皮・胚芽に存在しています。
玄米の状態
(表皮が一番厚い状態)では、
その栄養素を100%摂取できるのです。
フィチン酸による体内毒素排泄の、
代表的と言われる効能は下記の通りです。
・吸収される前の糖分の排出
・血液をサラサラにする(血行促進・動脈硬化への抑制作用)
・体内にある放射能の排出促進
また、玄米には、
私たちの体内にも存在する
天然アミノ酸であるギャバが、
白米の3倍含まれています。
ギャバは主に脳や脊髄で
「抑制性の神経伝達物資」として働き、
興奮を鎮めたり、
リラックスをもたらす役割を果たします。
江戸時代中期以降までは、
日本では「玄米食」が一般的でした。
身分の高い人しか
白米は食べられなかったからです。
しかし、時代が進むにつれ、
一般庶民でも食べられるようになりました。
ところが、
その頃から奇妙な病気が流行り始めたのです。
白米を食べる習慣は都市部から拡がりましたが、
江戸を訪れた地方の大名や武士に、
足がおぼつかなくなったり、寝込んだり、
体調を崩す人が多くなったのです。
ところが、故郷に帰ると
ケロッと治ってしまうことから
当時は「江戸わずらい」と呼ばれていたそうです。
のちに分かったことですが、
これはビタミンB1不足が招いた
「脚気」という病気でした。
胚芽部分に多いビタミンB1が
精米により取り除かれてしまうことが原因です。
当時の食事は一汁一菜が基本でしたが、
白米を多く摂り、おかずが少なかったことが
ビタミンB1不足を助長したのかもしれません。
脱線しますが、
武田薬品工業の「アリナミン」は
もともと「脚気」の治療研究から始まったそうです。
さて、玄米の話に戻ります。
玄米をより効果的に摂り入れるには
幾つかのポイントがあるのです。
最たるものは、玄米は消化に悪いと肝に銘じ、
とにかく柔らかくふっくらと炊くことです。
そのためには、よほどの自信がある場合を除き、
圧力鍋で炊くことをお勧めします。
また、炊く前の浸水を
8時間程度取ることが望ましいとされています
(2気圧以上の圧力が掛かれば不要にも思いますが)
他にも、フィチン酸により排出される
有用な栄養成分を補うために、
食事全体の栄養バランスを
疎かにしないことは言うに及びません。
そして何よりも大切なことは
よく噛んで食べることです。
以上、皆様のいつもの玄米食の
点検になればこの上ない喜びです。
玄米は健康食の代名詞
玄米は白米に比べ、ビタミン・ミネラル・食物繊維をバランス良くかつ多く含くみ、「完全食」なんて呼ばれたりもします。
更にフィチンの働きにより(フィチンは体内に入るとフィチン酸に変化)、体内のあらゆる毒素・有害金属の排泄を促してくれることから、デトックスやダイエットに向いているとも言われています。
(ただしフィチンは同時に有用な栄養素も排泄させてしまう過剰効果の可能性も。これについては後述します)
また、玄米の食味が和食のように野菜中心の淡白な料理に合うことなどもあり、健康と関連付けられているのではないでしょうか。
さて、当然のことながら、玄米と白米の大きな違いは表皮(ぬか層)の有無にあります。
ビタミン・ミネラルなどの栄養素もフィチンも、そのほとんどが表皮・胚芽に存在しています。玄米の状態(表皮が一番厚い状態)では、その栄養素を100%摂取できるのです。
フィチン酸による体内毒素排泄の、代表的と言われる効能は下記の通りです。
・吸収される前の糖分の排出
・血液をサラサラにする(血行促進・動脈硬化への抑制作用)
・体内にある放射能の排出促進
また、玄米には、私たちの体内にも存在する 天然アミノ酸であるギャバが、白米の3倍 含まれています。
ギャバは主に脳や脊髄で「抑制性の神経伝達物資」として働き、興奮を鎮めたり、リラックスをもたらす役割を果たします。
江戸時代中期以降までは、日本では「玄米食」が一般的でした。身分の高い人しか白米は食べられなかったからです。しかし、時代が進むにつれ、一般庶民でも食べられるようになりました。
ところが、その頃から奇妙な病気が流行り始めたのです。白米を食べる習慣は都市部から拡がりましたが、江戸を訪れた地方の大名や武士に、足がおぼつかなくなったり、寝込んだり、体調を崩す人が多くなったのです。
ところが、故郷に帰るとケロッと治ってしまうことから、当時は「江戸わずらい」と呼ばれていたそうです。のちに分かったことですが、これはビタミンB1不足が招いた「脚気」という病気でした。胚芽部分に多いビタミンB1が精米により取り除かれてしまうことが原因です。
当時の食事は一汁一菜が基本でしたが、白米を多く摂り、おかずが少なかったことが
ビタミンB1不足を助長したのかもしれません。
脱線しますが、武田薬品工業の「アリナミン」は、もともと「脚気」の治療研究から始まったそうです。
さて、玄米の話に戻ります。
玄米をより効果的に摂り入れるには、幾つかのポイントがあるのです。
最たるものは、玄米は消化に悪いと肝に銘じ、とにかく柔らかくふっくらと炊くことです。そのためには、よほどの自信がある場合を除き、圧力鍋で炊くことをお勧めします。また、炊く前の浸水を8時間程度取ることが望ましいとされています(2気圧以上の圧力が掛かれば不要にも思いますが)。
他にも、フィチン酸により排出される有用な栄養成分を補うために、食事全体の栄養バランスを疎かにしないことは言うに及びません。
そして何よりも大切なことは、よく噛んで食べることです。
以上、皆様のいつもの玄米食の点検になればこの上ない喜びです。