前回に引き続き今回も、翔栄ファームで栽培中の
冬の作物をご紹介して参ります。
大寒を目前に控え、寒さ本番!
研ぎ澄まされた大気の中で育まれる、
冬の代名詞的な固定種・在来種を4種紹介します。
「大丸聖護院大根」
「大蔵大根」
「石倉一本ねぎ」
「さつま金時」
■ 大丸聖護院大根(おおまるしょうごいんだいこん)
大丸聖護院は、根がカブに似た
丸い形をしているのが特徴です。
本家の聖護院大根に比べると、
やや扁平な形をしていますが、
重量はずっしりと重く3kgほど、
皮の内側の肉色は純白で、緻密な肉質です。
煮込めば煮込むほど味がしみこみ、
しかも柔らかく水分を多く含んでいるにもかかわらず
煮崩れしにくい煮物に最適な肉質を持っています。
■ 大蔵大根(おおくらだいこん)
大蔵大根のルーツは東京練馬辺りで作られていた
白首系早生種の「秋づまり」という大根で、
江戸時代に源内という農家が品種改良し
「源内づまり」という晩生種の大根を
生み出したと言われています。
その後、栽培しやすい「青首大根」が登場し、
「大蔵大根」は衰退してしまったようです。
ほとんどその姿を消してしまいましたが、
各地で伝統品種が見直される中、
世田谷区内の農家の方たちが
1997(平成9)年から復活させるべく栽培をはじめ、
今日では世田谷ゆかりの伝統野菜として
再び認知が高まっています。
■ 石倉一本ねぎ(いしくらいっぽんねぎ)
石倉一本ねぎは関東で広く栽培される根深太ネギです。
軟白部は太く、長さ30cm以上にもなり、
やわらかくて大変おいしいネギです。
寒さが厳しくなるとさらに甘みが増し、
冬の味覚として親しまれています。
なべもの、煮食、焼ねぎ等に相性抜群で、
香りも非常に良いため、汁物の具や、
薬味等に利用してもおいしくいただけます。
■ さつま金時(さつまきんとき)
さつま金時は鹿児島県を代表するお芋です。
栗のようにホクホクとサッパリした甘みがあり、
繊維は少なく粉質で、果肉はクリーム色をしています。
紡錘形のかたちも特徴のひとつです。
収穫時期は晩秋となりますが、
長期貯蔵によって甘さがグングン増すため、
寒いこの時期が一番おいしく、
澱粉が糖化してとても甘くなっています。
そして、嬉しい事に食感はホクホク系。
最近は「安納芋」や「紅はるか」のような
しっとり系のお芋が全盛ですが、
ホクホク系のおいしいお芋好きには、
たまらない品種です。
以上、冬の作物4種類の固定種・在来種について、
簡潔にその特徴をご紹介してまいりました。
この時期の野菜は基本的に体を温めるものが多く、
食べ方についても鍋や煮物など、
冬にしっくり馴染むものが多いのも事実です。
翔栄ファームが栽培する「冬のお野菜」紹介。
まだ一部ではございますが、
次回を一旦最終回としようかなと思っています。
お楽しみに。
前回に引き続き今回も、翔栄ファームで栽培中の冬の作物をご紹介して参ります。大寒を目前に控え、寒さ本番! 研ぎ澄まされた大気の中で育まれる、冬の代名詞的な固定種・在来種を4種紹介します。
「大丸聖護院大根」
「大蔵大根」
「石倉一本ねぎ」
「さつま金時」
■ 大丸聖護院大根(おおまるしょうごいんだいこん)
大丸聖護院は、根がカブに似た丸い形をしているのが特徴です。本家の聖護院大根に比べると、やや扁平な形をしていますが、重量はずっしりと重く3kgほど、皮の内側の肉色は純白で、緻密な肉質です。煮込めば煮込むほど味がしみこみ、しかも柔らかく水分を多く含んでいるにもかかわらず、煮崩れしにくい煮物に最適な肉質を持っています。
■ 大蔵大根(おおくらだいこん)
大蔵大根のルーツは東京練馬辺りで作られていた白首系早生種の「秋づまり」という大根で、江戸時代に源内という農家が品種改良し、「源内づまり」という晩生種の大根を生み出したと言われています。その後、栽培しやすい「青首大根」が登場し、「大蔵大根」は衰退してしまったようです。ほとんどその姿を消してしまいましたが、各地で伝統品種が見直される中、世田谷区内の農家の方たちが1997(平成9)年から復活させるべく栽培をはじめ、今日では世田谷ゆかりの伝統野菜として再び認知が高まっています。
■ 石倉一本ねぎ(いしくらいっぽんねぎ)
石倉一本ねぎは関東で広く栽培される根深太ネギです。軟白部は太く、長さ30cm以上にもなり、やわらかくて大変おいしいネギです。寒さが厳しくなるとさらに甘みが増し、冬の味覚として親しまれています。なべもの、煮食、焼ねぎ等に相性抜群で、香りも非常に良いため、汁物の具や、薬味等に利用してもおいしくいただけます。
■ さつま金時(さつまきんとき)
さつま金時は鹿児島県を代表するお芋です。栗のようにホクホクとサッパリした甘みがあり、繊維は少なく粉質で、果肉はクリーム色をしています。紡錘形のかたちも特徴のひとつです。収穫時期は晩秋となりますが、長期貯蔵によって甘さがグングン増すため、寒いこの時期が一番おいしく、澱粉が糖化してとても甘くなっています。そして、嬉しい事に食感はホクホク系。最近は「安納芋」や「紅はるか」のようなしっとり系のお芋が全盛ですが、ホクホク系のおいしいお芋好きには、たまらない品種です。
以上、冬の作物4種類の固定種・在来種について、簡潔にその特徴をご紹介してまいりました。この時期の野菜は基本的に体を温めるものが多く、食べ方についても鍋や煮物など、冬にしっくり馴染むものが多いのも事実です。
翔栄ファームが栽培する「冬のお野菜」紹介。まだ一部ではございますが、次回を一旦最終回としようかなと思っています。
お楽しみに。