2000年に61億人であった世界人口は、
2050年には96億人になると予想されています。
必要な食料の総生産量では
45億t から 69億t に推移する見込みです。
正直、単位が大きすぎて
イメージすることは難しいのですが、
2050年の上記2つの数値で換算すると、
年間一人当たり 約720kg の生産量が必要
ということになります。
1日換算では約2kgになります。
もちろんこれは私たちが
直接食べる量だけではありません。
例えば畜産業の飼料となる作物の
生産量なども含まれているからです。
因みに1人/年あたりの
肉類消費量は増加傾向にあり、
日本の場合は2011年時点で
48.8kg/年 となりますが、
畜産物1kg生産に必要な飼料穀物は
それぞれ
牛肉で11kg
豚肉で7kg
鶏肉で4kg
鶏卵で3kg
となるそうです。
(※とうもろこしで算出)
このように畜産物の消費量需要が伸びると
畜産物のための穀物需要も急激に増加し、
その影響の大きさを窺い知ることができます。
もちろん直接私たちが口にする
穀物の生産量もあわせて考えれば、
干ばつや水不足が食料供給へ与える影響が
いかに大きいかが分かります。
特に水不足は深刻です。
なぜならば世界の水使用量の
約7割が農業生産のためだからです。
日本の主要輸入国である米国、
豪州においても一部地域で
すでに水不足が発生しています。
すなわち価格高騰のリスクが
日本には常に付きまとっているのです。
2000年に61億人であった世界人口は、2050年には96億人になると予想されています。
必要な食料の総生産量では、45億t から 69億t に推移する見込みです。正直、単位が大きすぎてイメージすることは難しいのですが、2050年の上記2つの数値で換算すると、年間一人当たり 約720kg の生産量が必要ということになります。1日換算では約2kgになります。
もちろんこれは私たちが直接食べる量だけではありません。例えば畜産業の飼料となる作物の生産量なども含まれているからです。
因みに1人/年あたりの肉類消費量は増加傾向にあり、日本の場合は2011年時点で 48.8kg/年 となりますが、畜産物1kg生産に必要な飼料穀物はそれぞれ、
牛肉で11kg
豚肉で7kg
鶏肉で4kg
鶏卵で3kg
となるそうです(※とうもろこしで算出)。
このように畜産物の消費量需要が伸びると畜産物のための穀物需要も急激に増加し、その影響の大きさを窺い知ることができます。
もちろん直接私たちが口にする穀物の生産量もあわせて考えれば、干ばつや水不足が食料供給へ与える影響がいかに大きいかが分かります。
特に水不足は深刻です。
なぜならば世界の水使用量の約7割が農業生産のためだからです。
日本の主要輸入国である米国、豪州においても一部地域ですでに水不足が発生しています。
すなわち価格高騰のリスクが日本には常に付きまとっているのです。
一方、日本の食糧事情に目を転じてみると……
日本は世界第1位の農産物の純輸入国です。
そして日本の主要農水産物の輸入は
特定の国に依存しています。
一方、日本の食糧事情に目を転じてみると……
日本は世界第1位の農産物の純輸入国です。
そして日本の主要農水産物の輸入は特定の国に依存しています。
とうもろこし
小麦
大豆
牛肉
これら全ての品目は上位3カ国で
輸入量が9割を超えます。
この現状を踏まえて、
私たちは「食の安全安心」まで
考えていかなければならないのです。
これら全ての品目は上位3カ国で輸入量が9割を超えます。
この現状を踏まえて、私たちは「食の安全安心」まで考えていかなければならないのです。
元来、日本は米食民族ですが、
米の消費量減少が止まらず、
その量は年間1人当たり50kg程度です。
これは 3食のうち1食の主食だけを米にし、
お茶碗に軽く1膳食べる程度の分量 です。
それ以外は、小麦、畜産物、
油脂類の摂取が占め、
その消費割合は増え続けています。
「私は日本食を食べているから安心!」
という方に、「天ぷらそば」を例に取って
実情をご説明します。
天ぷらそばのカロリーベースの自給率
先ず、カロリーベースの食料自給率は
わずかに22%程度です。
主な材料の輸入先はこんな感じです。
- 「そば」 = 中国・アメリカ産
- 「えび」 = タイ、ベトナム、インドネシア産
- 「小麦(ころも)」 = アメリカ、カナダ産
- 「菜種油」 = カナダ産
こうなるとこれは
「本当に日本食なのだろうか」
とすら思ってしまいそうです。
元来、日本は米食民族ですが、米の消費量減少が止まらず、その量は年間1人当たり50kg程度です。これは 3食のうち1食の主食だけを米にし、お茶碗に軽く1膳食べる程度の分量 です。
それ以外は、小麦、畜産物、油脂類の摂取が占め、その消費割合は増え続けています。
「私は日本食を食べているから安心!」 という方に、「天ぷらそば」を例に取って実情をご説明します。
天ぷらそばのカロリーベースの自給率
先ず、カロリーベースの食料自給率は、 わずかに22%程度です。
主な材料の輸入先はこんな感じです。
- 「そば」 = 中国・アメリカ産
- 「えび」 = タイ、ベトナム、インドネシア産
- 「小麦(ころも)」 = アメリカ、カナダ産
- 「菜種油」 = カナダ産
こうなるとこれは「本当に日本食なのだろうか」とすら思ってしまいそうです。
将来の食糧供給に対して不安がある
このような現況において、
日本の将来の食料供給に対して
「不安がある」と回答した人は82%もいます。
国内に目を転じても
「農地面積の減少(宅地等転用や耕作放棄地)」
「農業就労者の高齢化と減少」
といった現実が突きつけられます。
自給率40%の日本においては,
「世界の人口増加」
「国際緊張の激化」
「自然災害の発生」
などにより十分な輸入が
困難になる事態すらあり得るのです。
しかし、もしかしたらこれは
「食の安心安全」と「食生活改善」にとっては
悲観すべき事態ではないのかもしれません。
なぜならば日本の農業と
日本人の食事を見直す
絶好の機会になり得るからです。
参考: 農林水産省 「知ってる?日本の食糧事情」
将来の食糧供給に対して不安がある
このような現況において、日本の将来の食料供給に対して「不安がある」と回答した人は82%もいます。
国内に目を転じても、「農地面積の減少(宅地等転用や耕作放棄地)」「農業就労者の高齢化と減少」といった現実が突きつけられます。
自給率40%の日本においては、「世界の人口増加」「国際緊張の激化」「自然災害の発生」などにより十分な輸入が困難になる事態すらあり得るのです。
しかし、もしかしたらこれは「食の安心安全」と「食生活改善」にとっては、悲観すべき事態ではないのかもしれません。
なぜならば日本の農業と日本人の食事を見直す絶好の機会になり得るからです。
参考: 農林水産省 「知ってる?日本の食糧事情」