昨年初めて地元の伝統野菜、上泉理想大根に挑戦し、いろいろ反省点を生かしながら、今年、2年目の栽培に挑戦しました。
■ 昨年の失敗から隣の場所で
まず、昨年は耕作放棄地を借り、開墾から始め、土の状態も良くないうちに播種をしたこともあり、土壌の状態があまり良くなく、病気が出てしまった大根もありました。
今年はその繰り返しを避け、ゆっくり土を休ませました。そして連作障害を避けるために、隣の場所で栽培をすることにしました。
しかし、作業がなかなか予定通りに進めることができず、播種がやや遅れ気味になってしまいました。マルチシート対応、対応でないものを予定し栽培を始めました。
初めの播種から1週間ずらして3回にわたり播種を予定したのでしたが、作業が追いつかず残り3畝分は寒さに向けて成長が遅くなる状況を考え、マルチシートをはることにしました。
結果的には生大根として2月に入っても出荷できる状態を得られました。
今年は作業が追いつかず、間引きが十分にできず、そのため1カ所から2本から3本の大根が成長してしまい、一本の十分な大根にすることができなかったものもありました。来年の教訓にしたいです。
大根葉は初めのところで成長点を芯食い虫に食べられてしまうと、大根にならない為、播種直後に防虫ネットを全ての畝にかけました。
その甲斐あって、芯食い虫退治に悩まされることなく、間引きの時だけ食べられる、大根葉も農薬不使用の安心、安全な美味しい大根葉をわずかな方でしたが、食べていただけました。
■ 上泉理想大根と名乗れる良いものが!
今年は伝統大根保存会の方から、上泉理想大根と名乗れるくらい形の良いものが出来ました。
今年は昨年以上にたくあん漬け用にすだれ干しにしました。6本〜8本の大根をすだれ干しにして、総数474本63束を群馬のからっ風で干し上げました。
■ たくあん漬け用にすだれ干し
今年は昨年よりも風通しの良い場所で干せたせいか2週間近くかかるのですが10日弱で干し上がるものもありました。
一本一本を麻紐で、ひたすらいわく作業でしたが、大根が干されている情景は自慢したくなるくらい、綺麗でした。
来年は軒下だけではなく、太陽の光が当たることで、干しあがりの味もよいとききので、場所の移動もして、手間ひまをかけてあげたいと思います。
■ 昔ながらのたくあんの完成!
そして干し上がった大根は糠、塩、ざらめ等をよく混ぜた、糠床と隙間無く、平らに並べた大根を何層にも重ねていきます。
1樽20kgの干し大根を11樽つけることができました。
昨年は好評だったので、今年は昨年以上に美味しいたくあん漬けにしたいと、塩の加減、ザラメの加減をみながら、何通りかに味つけを変えて漬けてみました。中にはざらめ無しの樽もつけました。
しかし、干し大根の状態は良かったのですが、たくあん漬けの塩の割合が、やや多く感じたことが反省点です。
まだまだ未熟なので、昨年とあまり変わらない分量でつければ良かったと、やや反省でした。
上泉理想大根をぬか漬けにしました。こちらもなかなかの出来栄えでした。