皆さんこんにちは!
翔栄ファーム龍ヶ崎圃場(茨城県)のHです。
龍ヶ崎圃場では、100種前後の野菜や果樹を栽培しています。
今回は夏野菜「四葉(すうよう)きゅうり」と
「ズッキーニ」について、ご紹介します。
特にズッキーニは少し掘り下げてみたいと思います。
■ これがきゅうり!
まず夏野菜といえば、
トマト、きゅうり、茄子を思い浮かべる方が多いと思います。
龍ヶ崎圃場でも、固定種、在来種に限定した
トマト、きゅうり、茄子を栽培しております。
龍ヶ崎圃場では、四葉(すうよう)きゅうり
というきゅうりを栽培しております。
皆さん、四葉(すうよう)きゅうりをご存じですか?
表面にいぼいぼがたくさんあります。
昔の定番きゅうりで、愛称は“ゴジラきゅうり”です。
皮の味が濃くて、固定種らしい個性が魅力です。
生でも漬物でもおすすめです。
龍ヶ崎圃場では、こんなちょっと珍しい野菜も栽培しています。
■ ズッキーニは「かぼちゃ」の仲間です
さて、皆さん、きゅうりなどと同様に
夏野菜として有名なズッキーニの和名をご存じですか。
ウリカボチャだそうです。
何とカボチャの仲間だそうです。
カボチャの仲間でありながら蔓が長く伸びないため、
「蔓なしカボチャ」とも呼ばれています。
外見はきゅうりに似ているので
きゅうりの仲間だと思われている方も多いのではないでしょうか。
実は私もそう思っていた内の一人です。
ズッキーニの隣の畝(うね)には、
バターナッツという変わった形のカボチャを栽培しています。
どちらの野菜も大きな黄色い花をつけるのですが、
写真のように、比べて見るとなるほど確かによく似ています。
やっぱりズッキーニはカボチャの仲間だと分かりますね!
ちなみにバターナッツは、優しい甘さの滑らかな果肉で、
ポタージュスープにすると絶品です!
さて、話をズッキーニに戻しましょう。
龍ヶ崎圃場でも二種類のズッキーニを栽培しています。
緑色のズッキーニはブッラクビューティで、
黄色のズッキーニはゴールデンラッシュです。
ブッラクビューティは、味にクセがなく煮崩れしにくいので、
様々な調理法で楽しめます。
また、ゴールドラッシュは、表皮が薄く、
生で食べても美味しいです。
どちらもおいしいのですが、
個人的にはゴールドラッシュが大好きです!
ズッキーニはお花も食べることができます。
フリッターや天ぷらにして食べるのがおすすめです。
ぜひ、皆さんも試してみてください。
■ 受粉のお手伝い
そんな花まで食べられるズッキーニですが、
その受粉は、通常は蜂や風などがお手伝いをします。
でも、ここ数年は猛暑が続き、
蜂たちの活動が活発ではないため、
時には、人が受粉のお手伝いをする必要があります。
作業は雌花が咲いている朝8時頃までに行います。
これも大事なお仕事の一つです。
方法は簡単です。雄花を摘み、花びらを取り除き、
雌花に花粉をしっかりとつけます。
これで、完了です。
■ ズッキーニは実はとてもデリケート
ズッキーニは写真くらいの大きさになると、
誘引という植物の茎や枝、つるを支柱に結びつけ、
固定する作業を行う必要があります。
ズッキーニの枝は中が空洞になっていて
とても折れやすいためです。
特に風による被害に注意が必要です。
強風が吹いて葉が強く揺さぶられると
主枝が折れて、収穫が見込めなくなってしまうため、
支柱を立てて、主枝を固定していきます。
実は、ズッキーニはとてもデリケートな野菜なのです。
■ 折れてしまったズッキーニ
強風には注意、という話をしましたが、、、
実は先日、私たちの圃場でも強風で主枝が折れてしまいました。
しっかり主枝を固定していたはずでした。
ここまで成長していたのに、本当にがっかりしました。
人間の無力さと大いなる自然の力を見せつけられました。
もちろん、ここで諦めるわけにはいきません。
誘引方法の変更を試みるため、
インターネットなどを駆使し、調査しました。
調べれば調べるほど、皆さん創意工夫をされていました。
ただただ感心です。
今回は、その中から2種類の方法を
組み合わせて試してみました。
ズッキーニの周りに支柱を3本設置する方法と、
さらにその支柱に葉を縛る方法です。
設置した3本の支柱に対して
写真のように紐にズッキーニの葉をのせ、
風による葉の揺れを防ぎます。
さらに葉を直接支柱に縛ることで、
風による葉の揺れ対策になると思っています。
ただし、葉を縛る際に、葉を傷つけないように
細心の注意が必要で、誘引に時間がかかりました。
幸いにも、この二種類方法で誘引してからは、
主枝はしっかり守られています。
主枝が折れてしまったズッキーニも、
脇芽が成長してきているので、
復活の予兆がでてきました。ほっと、しました。
成長をじっくり見守りたいです。
これからも龍ヶ崎圃場では、
自然の力を借りながら安全・安心な野菜を作り、
皆様のお手元に新鮮な野菜をお届けしていきます。
応援のほど、どうぞよろしくお願いたします。
皆さんこんにちは! 翔栄ファーム龍ヶ崎圃場(茨城県)のHです。
龍ヶ崎圃場では、100種前後の野菜や果樹を栽培しています。今回は夏野菜「四葉(すうよう)きゅうり」と「ズッキーニ」について、ご紹介します。特にズッキーニは少し掘り下げてみたいと思います。
■ これがきゅうり!
まず夏野菜といえば、トマト、きゅうり、茄子を思い浮かべる方が多いと思います。龍ヶ崎圃場でも、固定種、在来種に限定したトマト、きゅうり、茄子を栽培しております。龍ヶ崎圃場では、四葉(すうよう)きゅうりというきゅうりを栽培しております。
皆さん、四葉(すうよう)きゅうりをご存じですか?
表面にいぼいぼがたくさんあります。昔の定番きゅうりで、愛称は“ゴジラきゅうり”です。皮の味が濃くて、固定種らしい個性が魅力です。生でも漬物でもおすすめです。龍ヶ崎圃場では、こんなちょっと珍しい野菜も栽培しています。
■ ズッキーニは「かぼちゃ」の仲間です
さて、皆さん、きゅうりなどと同様に夏野菜として有名なズッキーニの和名をご存じですか。ウリカボチャだそうです。何とカボチャの仲間だそうです。カボチャの仲間でありながら蔓が長く伸びないため、「蔓なしカボチャ」とも呼ばれています。外見はきゅうりに似ているのできゅうりの仲間だと思われている方も多いのではないでしょうか。実は私もそう思っていた内の一人です。
ズッキーニの隣の畝(うね)には、バターナッツという変わった形のカボチャを栽培しています。どちらの野菜も大きな黄色い花をつけるのですが、写真のように、比べて見るとなるほど確かによく似ています。やっぱりズッキーニはカボチャの仲間だと分かりますね!
ちなみにバターナッツは、優しい甘さの滑らかな果肉で、ポタージュスープにすると絶品です!
さて、話をズッキーニに戻しましょう。
龍ヶ崎圃場でも二種類のズッキーニを栽培しています。緑色のズッキーニはブッラクビューティで、黄色のズッキーニはゴールデンラッシュです。
ブッラクビューティは、味にクセがなく煮崩れしにくいので、様々な調理法で楽しめます。また、ゴールドラッシュは、表皮が薄く、生で食べても美味しいです。どちらもおいしいのですが、個人的にはゴールドラッシュが大好きです! ズッキーニはお花も食べることができます。フリッターや天ぷらにして食べるのがおすすめです。ぜひ、皆さんも試してみてください。
■ 受粉のお手伝い
そんな花まで食べられるズッキーニですが、その受粉は、通常は蜂や風などがお手伝いをします。でも、ここ数年は猛暑が続き、蜂たちの活動が活発ではないため、時には、人が受粉のお手伝いをする必要があります。
作業は雌花が咲いている朝8時頃までに行います。これも大事なお仕事の一つです。方法は簡単です。雄花を摘み、花びらを取り除き、雌花に花粉をしっかりとつけます。これで、完了です。
■ ズッキーニは実はとてもデリケート
ズッキーニは写真くらいの大きさになると、誘引という植物の茎や枝、つるを支柱に結びつけ、固定する作業を行う必要があります。ズッキーニの枝は中が空洞になっていてとても折れやすいためです。
特に風による被害に注意が必要です。強風が吹いて葉が強く揺さぶられると主枝が折れて、収穫が見込めなくなってしまうため、支柱を立てて、主枝を固定していきます。実は、ズッキーニはとてもデリケートな野菜なのです。
■ 折れてしまったズッキーニ
強風には注意、という話をしましたが、、、実は先日、私たちの圃場でも強風で主枝が折れてしまいました。しっかり主枝を固定していたはずでした。ここまで成長していたのに、本当にがっかりしました。人間の無力さと大いなる自然の力を見せつけられました。
もちろん、ここで諦めるわけにはいきません。誘引方法の変更を試みるため、インターネットなどを駆使し、調査しました。調べれば調べるほど、皆さん創意工夫をされていました。ただただ感心です。
今回は、その中から2種類の方法を組み合わせて試してみました。ズッキーニの周りに支柱を3本設置する方法と、さらにその支柱に葉を縛る方法です。
設置した3本の支柱に対して写真のように紐にズッキーニの葉をのせ、風による葉の揺れを防ぎます。さらに葉を直接支柱に縛ることで、風による葉の揺れ対策になると思っています。ただし、葉を縛る際に、葉を傷つけないように細心の注意が必要で、誘引に時間がかかりました。
幸いにも、この二種類方法で誘引してからは、主枝はしっかり守られています。
主枝が折れてしまったズッキーニも、脇芽が成長してきているので、復活の予兆がでてきました。ほっと、しました。成長をじっくり見守りたいです。
これからも龍ヶ崎圃場では、自然の力を借りながら安全・安心な野菜を作り、皆様のお手元に新鮮な野菜をお届けしていきます。
応援のほど、どうぞよろしくお願いたします。