2020年末より続けてきた「冬の作物紹介」は、
今回5回目で本年度は一旦完了となります。
いずれ春の作物をまたご紹介させて下さい。
固定種・在来種は個性豊かなものが多いため、
今後も旬な作物を積極的に展開していきますので、
ぜひともお楽しみいただければと思います。
今回ご紹介するこの時期の作物は、
「亀戸大根」
「日野菜かぶ」
「菊芋」
「ヤーコン」
です。
■ 亀戸大根(かめいどだいこん)
亀戸大根は、江戸時代から
東京の亀戸付近で栽培されてきた在来種です。
江戸東京野菜のひとつに認定されていて、
現在もごく少量ですが周辺で栽培されています。
関西系の品種がルーツともいわれ、
かつては「お多福大根」や
「おかめ大根」と呼ばれていました。
亀戸大根は、長さ25~30cm程度、
直径は4~5cmくらいと小ぶりです。
皮はきめ細かく、肉質は緻密で
ほんのり辛味があり、漬け物に適しています。
葉もやわらかいので、
根と共に浅漬けやぬか漬けにするほか、
煮物やサラダでもおいしく食べられます。
煮物にするとソフトな口当たりになり、
サラダにするとシャキッとした食感が味わえます。
■ 日野菜かぶ(ひのなかぶ)
日野菜かぶは、滋賀県の伝統野菜で、
蒲生郡日野町が発祥の地とされています。
この日野菜かぶを漬けた「さくら漬け」は
滋賀県の特産品となっています。
日野菜かぶは肉質がやや硬く、
独特の辛みや苦みを持っています。
また少しエグミもありますが、
漬物にした時には
これが特有の美味しさを感じさせます。
甘酢漬けや浅漬けで食べるのが一般的ですが、
その色合いを活かしてサラダに加えたり、
てんぷらや温野菜としてなど、
加熱しても美味しく食べられます。
■ 菊芋(きくいも)
菊芋はキク科ヒマワリ属の多年草で、
食用とされるのはその肥大した根の部分です。
菊芋には「天然のインシュリン」といわれる
「イヌリン」という成分を豊富に含んでいることから、
最近では美容や健康面などで
注目を集めつつある野菜の1つです。
食べ方はかなりオールマイティーで、
生のまま皮を剥き、スライスや細切りにし
サラダや色々な和え物にすると
シャキシャキとした食感が楽しめますし、
スライスして炒め物に使ったり、
オーブンで丸ごと焼いて、
バターなどを付けて食べても美味しいです。
また、ジャガイモのように煮物にしたり、
味噌汁やスープの実にもなるほか、
ポタージュにも出来ます。
■ ヤーコン
ヤーコンは中南米アンデス高地原産のキク科の根菜で
見た目はサツマイモに似ていますが、
食べてみるとシャリッとした歯触りで、
甘みの少ない梨のような味が特徴です。
現在調べられているあらゆる野菜の中で、
最も多くフラクトオリゴ糖を含んでいて、
“オリゴ糖の塊のようなお芋” といわれています。
つまり糖として吸収されないので血糖値を上げません。
また、食物繊維やミネラル、
ポリフェノールを豊富に含んでいることから、
ダイエット効果と美味を兼備した
健康根菜として脚光を浴び、
各地で栽培されるようになりました。
以上、全5回に渡り翔栄ファームの
“冬の作物紹介”をして参りました。
自然は常に変化していきます。
一度として昨年と同じということはありません。
上手く栽培できた作物もあれば
そうでないものもありました。
まだまだ経験不足を実感しながらも、
今年学んだことを来年に生かすべく、
しっかりと来年度(2021年4月以降)の
作付け計画を立てていきたいと思っています。
2020年末より続けてきた「冬の作物紹介」は、今回5回目で本年度は一旦完了となります。いずれ春の作物をまたご紹介させて下さい。
固定種・在来種は個性豊かなものが多いため、今後も旬な作物を積極的に展開していきますので、ぜひともお楽しみいただければと思います。
今回ご紹介するこの時期の作物は、
「亀戸大根」
「日野菜かぶ」
「菊芋」
「ヤーコン」
です。
■ 亀戸大根(かめいどだいこん)
亀戸大根は、江戸時代から東京の亀戸付近で栽培されてきた在来種です。江戸東京野菜のひとつに認定されていて、現在もごく少量ですが周辺で栽培されています。関西系の品種がルーツともいわれ、かつては「お多福大根」や「おかめ大根」と呼ばれていました。
亀戸大根は、長さ25~30cm程度、直径は4~5cmくらいと小ぶりです。皮はきめ細かく、肉質は緻密でほんのり辛味があり、漬け物に適しています。葉もやわらかいので、根と共に浅漬けやぬか漬けにするほか、煮物やサラダでもおいしく食べられます。煮物にするとソフトな口当たりになり、サラダにするとシャキッとした食感が味わえます。
■ 日野菜かぶ(ひのなかぶ)
日野菜かぶは、滋賀県の伝統野菜で、蒲生郡日野町が発祥の地とされています。この日野菜かぶを漬けた「さくら漬け」は滋賀県の特産品となっています。
日野菜かぶは肉質がやや硬く、独特の辛みや苦みを持っています。また少しエグミもありますが、漬物にした時にはこれが特有の美味しさを感じさせます。甘酢漬けや浅漬けで食べるのが一般的ですが、その色合いを活かしてサラダに加えたり、てんぷらや温野菜としてなど、加熱しても美味しく食べられます。
■ 菊芋(きくいも)
菊芋はキク科ヒマワリ属の多年草で、食用とされるのはその肥大した根の部分です。菊芋には「天然のインシュリン」といわれる「イヌリン」という成分を豊富に含んでいることから、最近では美容や健康面などで注目を集めつつある野菜の1つです。
食べ方はかなりオールマイティーで、生のまま皮を剥き、スライスや細切りにしサラダや色々な和え物にするとシャキシャキとした食感が楽しめますし、スライスして炒め物に使ったり、オーブンで丸ごと焼いて、バターなどを付けて食べても美味しいです。また、ジャガイモのように煮物にしたり、味噌汁やスープの実にもなるほか、ポタージュにも出来ます。
■ ヤーコン
ヤーコンは中南米アンデス高地原産のキク科の根菜で見た目はサツマイモに似ていますが、食べてみるとシャリッとした歯触りで、甘みの少ない梨のような味が特徴です。現在調べられているあらゆる野菜の中で、最も多くフラクトオリゴ糖を含んでいて、“オリゴ糖の塊のようなお芋” といわれています。つまり糖として吸収されないので血糖値を上げません。また、食物繊維やミネラル、ポリフェノールを豊富に含んでいることから、ダイエット効果と美味を兼備した健康根菜として脚光を浴び、各地で栽培されるようになりました。
以上、全5回に渡り翔栄ファームの“冬の作物紹介”をして参りました。
自然は常に変化していきます。一度として昨年と同じということはありません。上手く栽培できた作物もあればそうでないものもありました。まだまだ経験不足を実感しながらも、今年学んだことを来年に生かすべく、しっかりと来年度(2021年4月以降)の作付け計画を立てていきたいと思っています。