皆さんこんにちは!翔栄ファーム『群馬県前橋農場』のMです。
私たちは昨今のアレルギー・アトピー・花粉症などは、食べ物の影響だと思っており、口に入って身体を作る作物は安心・安全であるべきだと考えています。
翔栄ファームでは、群馬県と茨城県にある2つの農場で、一般的な慣行農法(農薬、肥料の投入量や散布回数などにおいて相当数の生産者が実施している一般的な農法のこと)でなく、『固定種・在来種』の種で、『農薬・化学肥料・除草剤を使わない自然農法』で野菜や穀類を作っています。
それは、食卓に並ぶ全てを”安心・安全な翔栄ファーム印の食べ物”で提供したい!という目的からです。
さて、今回は翔栄ファームの会で行われた3種類のねぎの食べ比べについてです。
3本とも見た目や味はもちろんですが、栽培方法も違います。
同じねぎでもそれぞれ特徴があり面白いですね。最後まで是非読んでください。
■ねぎについて
冷ややっこやそばの薬味、鍋の具材やお好み焼きなど日本の食卓に欠かせない「ねぎ」。
強い殺菌作用があり風邪予防にも効果が期待できるねぎ。栄養について詳しくご紹介します。
古くから食べられている日本人になじみの深い野菜です。11月~2月頃に旬を迎えます。
抗酸化作用の高いビタミンCや硫化アリルが含まれており、風邪予防や血行促進、動脈硬化などの生活習慣病の予防にも効果が期待できます。
ねぎは大きく分けて「根深ねぎ」と「葉ねぎ」があります。
・根深ねぎ
根深ねぎは「長ねぎ」や「白ねぎ」と呼ばれているもので、太く白い部分が多いことが特徴。
関東地方・東日本では根深ネギが一般的によく売られています。
葉の一部の葉鞘という部分を土に埋めて日に当たらないように栽培されています。
ビタミンCやβ-カロテン、カルシウムなどが豊富で、硫化アリルは葉ねぎよりも多く含まれています。
「千住ねぎ」「下仁田ねぎ」「加賀ねぎ」「深谷ねぎ」「曲がりねぎ」などの種類があります。
・葉ねぎ
葉ねぎは「青ねぎ」と呼ばれるもので、細く緑色の部分が枝分かれしており葉先まで食べられることが特徴です。
薬味だけでなく、炒め物やお好み焼きなど様々な料理に活用できます。
主に西日本で多く栽培され、スーパーなのでもこちらのねぎが一般的に多く並んでいます。京都産の「九条ねぎ」が有名ですね。
そして葉ねぎは根深ねぎよりもビタミンCやβカロテンが2倍以上含まれています。
同じねぎでも微妙に栄養素が違い面白いですね。
■下仁田ねぎ・石倉一本ねぎ・岩槻ねぎの特徴
翔栄ファームでは「下仁田ねぎ」「石倉一本ねぎ」「岩槻ねぎ」の3種類を栽培しています。
これらのねぎの特徴をまずご紹介いたします。
・下仁田ねぎ
これは群馬県甘楽郡下仁田町で栽培されている伝統野菜で、日本三大葱の1つです。
江戸時代に将軍や各国の大名に献上された記録が残ることから別名「殿様葱」とも呼ばれ、今では全国でも名高い葱です。
普通のネギと比べて白い部分がとにかく太い! 直径約4cm以上になるものもあるほど。
太くて短い見た目で、生のままだと辛みが強いが、加熱すると甘みが強く、柔らかい食感に。
すき焼きなどによく合い、トロトロ食感が他になく美味しい。


・石倉一本ねぎ
群馬県前橋市石倉町周辺で昭和初期から栽培され秋、冬葱として全国に広まった。
生育旺盛で作りやすく、多収穫となる根深ねぎ。軟白部は太く、長さ30~50cm以上にもなります。
やわらかくておいしく、寒さが厳しくなるとさらに甘みが増していきます。
茎、葉ともに柔軟で甘味にも富み食味・風味は最高です。甘く、やわらかく、なべもの、煮食、焼ねぎ等に最高の味。
また緑の葉っぱまで柔らかく、そこも食べれる。

・岩槻ねぎ
南埼玉郡慈恩寺村大字小溝産の葉ネギ。伝統野菜になっています。
関東では珍しい1本が7〜8本に分れる柔らかい葉葱(白い部分は少ない)。
九条ネギの様に白の部分よりも緑の部分のほうが長い。
青身・白身とも柔らかくて歯触りが良く、噛むと甘みが口の中に広がる。
薬味をはじめ、煮物、炒め物、和え物等さまざまな用途で食べられる。


■ねぎの食べ比べ
さっそく本日のお楽しみ「ねぎの食べ比べ」を行いました。
食べ比べ方はシンプルに一番よくわかる、炭火でホイル焼きにしました。

見事に味が違い、更に味だけでなくホイルを開けた時の香りにも大きな違いがありました。
下仁田ねぎはやはり3つの中で一番とろとろ!そして分厚く、甘かったです。
火を通すことで、他の2つよりも分厚い分よりクタッと感が強く甘みがありました。
生だと辛みが結構強いねぎなので、火を通した調理方法がおすすめです。
玉ねぎ代わりにもなるほどの肉厚さも特徴です。
石倉一本ねぎは、さっぱりとした味わいの中に、こちらも分厚いねぎなのでとろっとした食感がありました。
岩槻ねぎは、他の2つに比べると葉ねぎのため、目が痛くなるほど強い香りはなく、マイルドでほんのりとしたねぎの香りです。
他より細く葉の部分を食べるため、火の通りも早く、歯ごたえがありしゃきしゃきとしていました。
皆様の反応と感想は、「驚くほどとろっとしていて甘い!」と仰っていました。
また一番人気はやはり食べ応えがあり甘くてとろっと感が一番強い下仁田ねぎでした。
太さでいうと石倉一本ねぎも太いですが、下仁田ねぎはおよそ倍の太さです。
その分肉厚で分厚くクタッととろっと感が一番味わえるのが人気の理由ですね。
他にも、下仁田ねぎのおすすめ調理方法は“卵とじ”です。
シンプルに卵にとじて食べるのですが、玉ねぎのような歯ごたえとねぎの甘さが広がり
とってもおいしくいただける一品なので是非皆様も作ってみて下さいね。
他には、翔栄ファームで採れた根菜類をたっぷり入れたけんちん汁を頂きました。
中には、里芋、下仁田ネギ、にんじん、大根、白菜。そしてトッピングに岩槻ねぎを添えました。


他にも自然栽培で収穫した野菜や作物を『茨城県龍ヶ崎』と『群馬県前橋』の各圃場と、東京都の東中野にある『ビセットプラザ』で店頭販売を行っています。
また通販サイトの『しぜんとくらそ』では、各季節の旬な野菜を詰め合わせた”【定期宅配】季節の産直野菜いろどりセット”などもインターネットで販売しています。宅配にしか入らない野菜もありますので、定期宅配のご利用もお待ちしています。