皆さんこんにちは!翔栄ファームのAです。
前回の農場便りでは、冬野菜が終わって春野菜ができるまでの2~4月の端境期(はざかいき)に、翔栄ファームでは農薬・化学肥料・除草剤を使わずに自然栽培で育てた柑橘類の『不知火(しらぬい)』を、まるでジャングルのように覆い茂った雑草の中に見つけることができたところまで、お話ししました。
【農場便り】美味しさが溢れる旬を迎える柑橘類『不知火(しらぬい)』はまるでジャングルのような場所で、文字通りの自然栽培で作っています!
今回は、太陽をたっぷり浴びて大きく実り、美味しさが溢れる旬を迎えた不知火の収穫と、健康効果とおすすめの食べ方についてお話しさせていただきます。
■ 熊本の大自然が育んだ自然栽培の「不知火」を収穫!
私は2024年1月熊本県水俣市の山中へ、収穫期を迎えた不知火を摘みとるために向かいました。
朝の8時に畑付近に到着した時は、肌寒いくらいの気温でした。
2023年10月の残暑が厳しい炎天下で不知火に覆い被さっていた雑草を刈り取ったため、太陽の光をたくさん浴びた11本の不知火の木々には大きな果実が実っていました。
完全無農薬のため、カラスなどの鳥たちがついばんだり、虫に食べられた果実もあり、一刻も早い収穫が必要でした。
私は急いで準備をし、脚立と剪定ハサミとカゴを持ち収穫作業に取り掛かりました。
不知火の木は、高さ5メートル、幅3メートルほどあり、広範囲に果実が成っており、1人で収穫するにはとても大変でした。脚立を置くにも木の根が張り出したり、バスケットボール大の岩がゴロゴロあったりと安定しない場所も多くあり、ちょっと頼りない枝に足をかけながらの収穫もありました。
1月のだいぶ涼しい気候の中でも作業を進めると顔中に汗をかき、直射日光の眩しさと重なって視界を曇らせ、作業が遅れる要因になりました。
収穫の様子はYouTubeのショート動画で公開してますので、よかったらご覧になってください。
2時間ほどの収穫作業で、1本の木から20キロ弱の不知火を摘み取ることができました。
実は私は柑橘類の収穫は、今回の不知火が初めてでした。たった1時間ほどの作業でも見上げる首が痛くなり、肩や腕も慣れない作業のためか筋肉痛が発生し始めていました。
木は残り10本です。もっと果実が多い木もあります。「この収穫終わる??」と不安が込み上げてきました。
しかしやるしかありません。少しの休憩をはさんで作業を再開しました。
疲労のために作業の合間の休憩時間も長くなりながらも収穫を続けた結果、日暮れが近づいた夕方5時前には、なんとか半分ほどの収穫を終えることができました。
翌日は早朝から収穫作業を始めました。まだまだ疲労感は抜けませんが、なんとか今日中に収穫を終える必要がありました。それは翌日が大雨予報だったからです。そんな予報を感じさせないほど熊本の空は青く晴れ渡っていました。
しかし晴れ渡っているということは、気温が上がり、直射日光も差し込んでくるということです。昨日の作業で学習した私は、太陽を背にするように収穫作業を進めていきました。多少の要領を得たのか収穫のスピードは上がっていました。不知火の成長に負けないほどの、自分自身の成長もがとても嬉しいものでした。
自画自賛ながらもテンションが高いまま収穫を進めた結果、お昼過ぎには全ての不知火を摘み取ることができました。
■ まさに”とれたて”の不知火を食べてみた
怪我をすることなく無事に収穫を終え、箱詰めして車に積み込んだ私は、自分の手で摘み取った不知火を、この育った場所で食べてみたくなりました。
不知火の木のそばに腰掛けて皮をむいたら爽やかないい香りが広がりました。そのまま食べてみると、オレンジ色の果肉は果汁たっぷりで甘味と酸味のバランスがよく、プチプチとはじける食感がたまりませんでした。
とても美味しかったです。追熟するともっと甘くなるのでしょうが、それでも美味しかったです。
■ 「不知火」の健康効果とオススメの食べ方
不知火は低カロリーですが糖度が高く、含まれる栄養素によって、美肌・便秘・大腸がん予防・肥満防止・コレステロールを下げる・抗酸化作用で風邪予防・免疫力アップ効果・疲労回復・毛細血管のメンテナンスなど、健康面での多くの効果が期待できます。
ここからは私がオススメする不知火の食べ方についてです。
果肉をそのまま食べるのもオススメなのですが、農薬もワックスも使用していないので、皮を細切りにしてピールでも楽しめます。
砂糖や蜂蜜につけて火にかけるだけで簡単にマーマレードも作れます。
私はヨーグルトにかけて食べるのが好きです。
好みの大きさにカットしてドライフルーツもオススメです。
生搾りジュースにしたり、お酒が好きな人なら”生絞り果汁”でサワーにしても美味しくいただけます。
糖度13℃以上、クエン酸1.0%以下の基準を満たし、JA(農業協同組合)から出荷されるものだけが「デコポン」と名乗ることができるという条件があるため、翔栄ファームの販売サイト「しぜんとくらそ」では「不知火(しらぬい)」として販売いたしますが、甘さやジューシーさは折り紙付きです。
ちなみに「不知火」をご購入いただけるのは、この「しぜんとくらそ」と店舗「ビセットプラザ」(東京・東中野)だけになります。
ぜひ、この機会にお試しください。
なお、ビセットプラザでは、そのままお売りするだけでなく、コールドプレスジュースとしても販売いたします。
お好きな食べ方で、旬を迎えている不知火を、ぜひ味わってみてください。