前回よりスタートした農場便りの企画モノ
「お野菜紹介ダイジェスト版」の2回目。
今回はエンドウ、タマネギです。
執筆は本メルマガで「作物紹介」を担当している
前橋農場の中里さんです。
では早速、先ずはエンドウから。
◆エンドウ
エンドウの原産地は中央アジアから
中近東地域といわれています。
古代エジプトの遺跡から出土するなど、
古くから栽培されてきたようです。
日本へは8世紀以降に中国を経由して
伝わったとされています。
エンドウ豆はよく耳にしますが、
エンドウ豆・グリーンピース・サヤエンドウって何が違うの?
と疑問に思ったことありませんか?
エンドウ豆には、豆を食べる“実えんどう”と
豆が大きくなる前に若取りし、
さやごと食べる絹さや等の“さやえんどう”があります。
どちらもエンドウ豆ですが、
完全に熟して豆として収穫するのが「エンドウ豆」、
まだ若いさやの状態で、中の豆がある程度膨らんでから、
柔らかい豆の状態で収穫するのが「グリーンピース」、
完全に若いさやの状態で、
さやごと食べられるくらいに若取りするのが「サヤエンドウ」。
ちなみにエンドウ豆の若菜が「豆苗」で
エンドウは緑黄色野菜になります。
エンドウは栄養価が高く
タンパク質や食物繊維がとても豊富です!
サヤエンドウは健康な体つくりをサポートする
と言われているビタミンCが
トマトの約4倍含まれています。
また、豆苗にはβカロテンが豊富に含まれていて
その量はなんと実エンドウの約10倍!
豆苗、サヤエンドウ、実エンドウと成長段階によって
栄養価が大きく変化するという特徴のあるエンドウ。
収穫時期によっていろんな姿を見せてくれます!
さっと湯がいて塩やマヨネーズを付けたり、
煮物やサラダ等の彩りに加えたりと、
料理に添えて栄養もたくさん取っちゃいましょう!
◆タマネギ
タマネギの名前の由来は、
鱗茎(りんけい)が玉のように大きくなる
ネギの仲間という意味からきています。
タマネギが日本に初めて伝わったのは、
1770年に南蛮船が長崎にやってきたときのことです。
しかし国内ではすでに長ねぎが普及していたので、
当時はあまり食べられることはなかったそうです。
本格的にタマネギが栽培されるようになったのは
明治時代に入ってからで、
アメリカから伝わった種を栽培し始めました。
タマネギ食が激増したきっかけは、
真偽は別として当時関西で流行していた
コレラに効くという噂からだそうです。
タマネギには多くの種類がありますが、
「カリウム」「食物繊維」「硫化アリル」等の
栄養成分が多く含まれていて、
むくみや便秘対策、動脈硬化や
糖尿病の予防にも効果の高い野菜です。
タマネギを摂る際は、
発酵食品と組み合わせるのがおすすめです。
善玉菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維は、
善玉菌を含む食材と摂ることで、
効率よく腸内環境を整えられるそうです。
しかし硫化アリルは、水に溶けやすい性質があるので、
この流出量を抑えるためにタマネギを水にさらす時間は
なるべく短くしたほうがよいとされています。
また、カリウムも水に溶けやすいので、
タマネギを生のまま食べたり、
煮汁ごと食べられるスープにしたりすると
栄養を無駄なく摂れるといわれています。
●エンドウ
●玉ねぎ
前回よりスタートした農場便りの企画モノ「お野菜紹介ダイジェスト版」の2回目。今回はエンドウ、タマネギです。執筆は本メルマガで「作物紹介」を担当している前橋農場の中里さんです。
では早速、先ずはエンドウから。
◆エンドウ
エンドウの原産地は中央アジアから中近東地域といわれています。古代エジプトの遺跡から出土するなど、古くから栽培されてきたようです。日本へは8世紀以降に中国を経由して伝わったとされています。
エンドウ豆はよく耳にしますが、エンドウ豆・グリーンピース・サヤエンドウって何が違うの? と疑問に思ったことありませんか?
エンドウ豆には、豆を食べる“実えんどう”と豆が大きくなる前に若取りし、さやごと食べる絹さや等の“さやえんどう”があります。どちらもエンドウ豆ですが、完全に熟して豆として収穫するのが「エンドウ豆」、まだ若いさやの状態で、中の豆がある程度膨らんでから、柔らかい豆の状態で収穫するのが「グリーンピース」、完全に若いさやの状態で、さやごと食べられるくらいに若取りするのが「サヤエンドウ」。
ちなみにエンドウ豆の若菜が「豆苗」でエンドウは緑黄色野菜になります。
エンドウは栄養価が高くタンパク質や食物繊維がとても豊富です! サヤエンドウは健康な体つくりをサポートすると言われているビタミンCがトマトの約4倍含まれています。また、豆苗にはβカロテンが豊富に含まれていてその量はなんと実エンドウの約10倍! 豆苗、サヤエンドウ、実エンドウと成長段階によって栄養価が大きく変化するという特徴のあるエンドウ。収穫時期によっていろんな姿を見せてくれます!
さっと湯がいて塩やマヨネーズを付けたり、煮物やサラダ等の彩りに加えたりと、料理に添えて栄養もたくさん取っちゃいましょう!
◆タマネギ
タマネギの名前の由来は、鱗茎(りんけい)が玉のように大きくなるネギの仲間という意味からきています。
タマネギが日本に初めて伝わったのは、1770年に南蛮船が長崎にやってきたときのことです。しかし国内ではすでに長ねぎが普及していたので、当時はあまり食べられることはなかったそうです。本格的にタマネギが栽培されるようになったのは明治時代に入ってからで、アメリカから伝わった種を栽培し始めました。タマネギ食が激増したきっかけは、真偽は別として当時関西で流行していたコレラに効くという噂からだそうです。
タマネギには多くの種類がありますが、「カリウム」「食物繊維」「硫化アリル」等の栄養成分が多く含まれていて、むくみや便秘対策、動脈硬化や糖尿病の予防にも効果の高い野菜です。タマネギを摂る際は、発酵食品と組み合わせるのがおすすめです。善玉菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維は、善玉菌を含む食材と摂ることで、効率よく腸内環境を整えられるそうです。しかし硫化アリルは、水に溶けやすい性質があるので、この流出量を抑えるためにタマネギを水にさらす時間はなるべく短くしたほうがよいとされています。また、カリウムも水に溶けやすいので、タマネギを生のまま食べたり、煮汁ごと食べられるスープにしたりすると栄養を無駄なく摂れるといわれています。
参考:
プレジデント社刊「WIRED VOL.40(マイクロオーガニズム共生基礎ガイド2021)」