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【農場便り】美濃加茂農場の「踏み込み温床」つくり

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    【農場便り】美濃加茂農場の「踏み込み温床」つくり

    By sg_webmaster | 農場便り | Comments are Closed | 15 7月, 2022 | 0

    皆さんこんにちは!
    翔栄ファーム美濃加茂農園(岐阜県)です。
    美濃加茂農園は原木しいたけをベースに
    野菜や栗を2人で管理しています。

    今回は夏野菜の育苗に欠かせない
    育苗ハウスのご紹介をしたいと思います。

    ■ 夏野菜の発芽は20℃くらいが最適

    夏野菜の種は温度が20℃くらいないと
    発芽しないので、温床が必要です。
    温床はホットカーペットを連想すれば
    分かりやすいかと思います。

    美濃加茂農園の育成ハウスは
    自然の恵みを生かした踏み込み温床と言う方法で
    育成ハウスを製作しました。

    踏み込み温床とは、堆肥を作り、
    その発酵熱で野菜の苗を育てる苗床です。
    普通の農家さんは熱温床といって
    電熱線での温床つくりが主流ですが、
    美濃加茂農場では初の夏野菜に挑戦という背景もあり、
    設備がまだまだ不十分であること、
    また堆肥となる山の恵み(落ち葉)が豊富にあるため
    踏み込み温床に挑戦しました!

    ■ 2月の寒さの中、汗をかきながらの温床つくり

    はじまりは2月です。
    この時期の美濃加茂市の平均気温は5℃前後です。
    ビニールでハウスを作ってもまだまだ20℃には届きません。
    踏み込む材料や水分の量によって
    醗酵熱が高すぎたり低すぎたりすると、
    苗が焼けてしまったり霜でやられてしまうため、
    責任重大な作業です。
    上手にできると、醗酵熱を一ヶ月以上維持して、
    春の苗は寒い夜も快適に過ごすことができると言われています。

    菌や細菌が有機物を分解する際に出る熱を利用するものなので、
    自然界の循環システムを応用しているとも言えます。
    超自然栽培です!
    電気も石油も灯油も使わない、永続的、循環的なステキな知恵です。
    そんな昔の知恵にワクワクして挑みました。

    まずは踏み込み温床の枠組み作りです。
    今回私たちは2坪弱の畑に深さ30㎝の穴を掘りました。
    トラクターで耕してから土を運ぶ作業の繰り返し。
    これが本当に大変で、土の固さと重たさに
    作業終わりは全身がプルプル(?)で歩くのも精一杯でしたが、
    何とかスタートラインに立ちました。

    次はこの温床枠の中に
    軽トラの荷台に山盛りに詰めた落ち葉、米ぬか、灰を
    層にしながら詰め込みます。今回は3層作りました。
    敷き詰めたら水を大量にかけ、「踏み込み温床」という通り、
    ひたすらギュウギュウと踏み込こんでいきます。
    この踏み込みが今後の発酵に
    大きく関わってくるそうなので手は抜けません。

    全て人力で行ったので、2月の中旬ですごく寒い中、
    温床の上で踏み込みして歩き回っていると、
    上着を脱ぎ、シャツも脱ぎ、最後は半袖になるぐらい
    体がポカポカになりました。
    これで作業は終わり、後は発酵するのを待つのみです。

    本当にこれで温床が作れるのかと不安でしたが、
    やれることはやったので後は信じて待つのみ!
    不安とワクワクで毎日地温を確認しながら発酵具合を確認しました。

    ■ 発行を促すためには絶妙な調整が必要

    1週間経った辺りから徐々に発酵が進み、
    地温は20℃を超えるぐらいになりました。
    これで一安心です。
    夏野菜の種も芽を出してくれます。

    春のレタス、夏のトマト、ナスなど
    種まきしたトレイを置いて育てていきます。
    トマトやナスはある程度の大きさになったら鉢上げをし、
    ホームセンターなどでも見かけるような苗に育てていきます。

    実は、今回は最終的に何とか順調に苗を育てることができましたが、
    熱を保つために落ち葉の切り返しを行ったところ発酵が緩くなり、
    苗が育ちきる前に発酵が終わってしまいました。

    発酵を促すための有機物の入れすぎや米糠・水分の偏り、
    適度な換気など温度を保つためにはコツがあるそうです。
    足踏み温床一つを取っても農業や自然の奥深さを体感しました。

    ■ 手塩にかけて育てた、夏野菜の成長に感動です!

    そうして育てた夏野菜を定植。
    順調に大きく育って株も立派になり
    美味しい実を付けてくれています。

    育成ハウスでは3種類の野菜をメインで育てました。
    1つ目は岐阜のスタッフが溺愛して止まない野菜、ケールです。
    春のケール栽培は青虫との戦いですが、
    戦いに打ち勝ったケールは味が濃く、
    そのまま何も付けずに食べても絶品です!

    2つ目は昨年のリベンジ野菜のトマトです。
    昨年は龍ヶ崎の苗で栽培に試みましたが、
    青枯れ病が出て全滅した苦い記憶があります。
    今年はと思い再挑戦!
    昨年よりもうんと大きい株に成長し、実も甘さと酸っぱさが絶妙!
    暑い夏にピッタリの実を付けてくれました。

    3つ目は美濃加茂農場初挑戦のナスです。
    美濃加茂農場は水捌けが他の圃場よりも悪いので、
    水がたっぷり必要なナスは
    他の野菜よりも相性が良いのではないかと考え、
    栽培に挑戦する事にしました。
    順調に成長し無事に一番果を実らせ収穫する事ができました。
    味わいも柔らかくジューシーで美味しい!
    食欲の無い夏でもペロっと食べられます。

    足踏み温床は手間と時間がかかる作業ですが、
    野菜の成長を見て誇らしく感動しました。

    雨が続き病気も発生しやすい時期ですが、
    ここまで立派に育ってくれた野菜たちを
    食卓に最後までお届けできるように
    丁寧に育てて行きたいと思います。
    是非、私たちの宅配サービスで召し上がって下さい!

    皆さんこんにちは! 翔栄ファーム美濃加茂農園(岐阜県)です。美濃加茂農園は原木しいたけをベースに野菜や栗を2人で管理しています。
    今回は夏野菜の育苗に欠かせない育苗ハウスのご紹介をしたいと思います。

    ■ 夏野菜の発芽は20℃くらいが最適

    夏野菜の種は温度が20℃くらいないと発芽しないので、温床が必要です。温床はホットカーペットを連想すれば分かりやすいかと思います。

    美濃加茂農園の育成ハウスは自然の恵みを生かした踏み込み温床と言う方法で育成ハウスを製作しました。

    踏み込み温床とは、堆肥を作り、その発酵熱で野菜の苗を育てる苗床です。普通の農家さんは熱温床といって電熱線での温床つくりが主流ですが、美濃加茂農場では初の夏野菜に挑戦という背景もあり、設備がまだまだ不十分であること、また堆肥となる山の恵み(落ち葉)が豊富にあるため踏み込み温床に挑戦しました!

    ■ 2月の寒さの中、汗をかきながらの温床つくり

    はじまりは2月です。この時期の美濃加茂市の平均気温は5℃前後です。ビニールでハウスを作ってもまだまだ20℃には届きません。踏み込む材料や水分の量によって醗酵熱が高すぎたり低すぎたりすると、苗が焼けてしまったり霜でやられてしまうため、責任重大な作業です。上手にできると、醗酵熱を一ヶ月以上維持して、春の苗は寒い夜も快適に過ごすことができると言われています。

    菌や細菌が有機物を分解する際に出る熱を利用するものなので、自然界の循環システムを応用しているとも言えます。超自然栽培です! 電気も石油も灯油も使わない、永続的、循環的なステキな知恵です。そんな昔の知恵にワクワクして挑みました。

    まずは踏み込み温床の枠組み作りです。今回私たちは2坪弱の畑に深さ30㎝の穴を掘りました。トラクターで耕してから土を運ぶ作業の繰り返し。これが本当に大変で、土の固さと重たさに作業終わりは全身がプルプル(?)で歩くのも精一杯でしたが、何とかスタートラインに立ちました。

    次はこの温床枠の中に軽トラの荷台に山盛りに詰めた落ち葉、米ぬか、灰を層にしながら詰め込みます。今回は3層作りました。敷き詰めたら水を大量にかけ、「踏み込み温床」という通り、ひたすらギュウギュウと踏み込こんでいきます。この踏み込みが今後の発酵に大きく関わってくるそうなので手は抜けません。

    全て人力で行ったので、2月の中旬ですごく寒い中、温床の上で踏み込みして歩き回っていると、上着を脱ぎ、シャツも脱ぎ、最後は半袖になるぐらい体がポカポカになりました。これで作業は終わり、後は発酵するのを待つのみです。

    本当にこれで温床が作れるのかと不安でしたが、やれることはやったので後は信じて待つのみ! 不安とワクワクで毎日地温を確認しながら発酵具合を確認しました。

    ■ 発行を促すためには絶妙な調整が必要

    1週間経った辺りから徐々に発酵が進み、地温は20℃を超えるぐらいになりました。これで一安心です。夏野菜の種も芽を出してくれます。

    春のレタス、夏のトマト、ナスなど種まきしたトレイを置いて育てていきます。トマトやナスはある程度の大きさになったら鉢上げをし、ホームセンターなどでも見かけるような苗に育てていきます。

    実は、今回は最終的に何とか順調に苗を育てることができましたが、熱を保つために落ち葉の切り返しを行ったところ発酵が緩くなり、苗が育ちきる前に発酵が終わってしまいました。

    発酵を促すための有機物の入れすぎや米糠・水分の偏り、適度な換気など温度を保つためにはコツがあるそうです。足踏み温床一つを取っても農業や自然の奥深さを体感しました。

    ■ 手塩にかけて育てた、夏野菜の成長に感動です!

    そうして育てた夏野菜を定植。順調に大きく育って株も立派になり美味しい実を付けてくれています。

    育成ハウスでは3種類の野菜をメインで育てました。1つ目は岐阜のスタッフが溺愛して止まない野菜、ケールです。春のケール栽培は青虫との戦いですが、戦いに打ち勝ったケールは味が濃く、そのまま何も付けずに食べても絶品です!

    2つ目は昨年のリベンジ野菜のトマトです。昨年は龍ヶ崎の苗で栽培に試みましたが、青枯れ病が出て全滅した苦い記憶があります。今年はと思い再挑戦! 昨年よりもうんと大きい株に成長し、実も甘さと酸っぱさが絶妙! 暑い夏にピッタリの実を付けてくれました。

    3つ目は美濃加茂農場初挑戦のナスです。美濃加茂農場は水捌けが他の圃場よりも悪いので、水がたっぷり必要なナスは他の野菜よりも相性が良いのではないかと考え、栽培に挑戦する事にしました。順調に成長し無事に一番果を実らせ収穫する事ができました。味わいも柔らかくジューシーで美味しい! 食欲の無い夏でもペロっと食べられます。

    足踏み温床は手間と時間がかかる作業ですが、野菜の成長を見て誇らしく感動しました。

    雨が続き病気も発生しやすい時期ですが、ここまで立派に育ってくれた野菜たちを食卓に最後までお届けできるように丁寧に育てて行きたいと思います。是非、私たちの宅配サービスで召し上がって下さい!

    参考:
    (*1):年間1人当たりの米の消費量をおしえてください。:農林水産省 (maff.go.jp)
    (*2):有機農業をめぐる我が国の現状について (maff.go.jp)
    (*3):竜ヶ崎ニュータウン – Wikipedia

    固定種, 在来種, 有機堆肥, 温床, 無化学肥料, 無農薬, 発酵, 翔栄ファーム, 育苗, 自家採種, 自然栽培, 踏み込み温床, 農業, 遺伝子組み換えでない, 野菜

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