皆さんこんにちは!翔栄ファーム『群馬県前橋農場』のMです。
私たちは昨今のアレルギー・アトピー・花粉症などは、食べ物の影響だと思っており、口に入って身体を作る作物は安心・安全であるべきだと考えています。
翔栄ファームでは、群馬県と茨城県にある2つの農場で、一般的な慣行農法(農薬、肥料の投入量や散布回数などにおいて相当数の生産者が実施している一般的な農法のこと)でなく、『固定種・在来種』の種で、『農薬・化学肥料・除草剤を使わない自然農法』で野菜や穀類を作っています。
それは、食卓に並ぶ全てを”安心・安全な翔栄ファーム印の食べ物”で提供したい!という目的からです。
さて、今回は冬に向けて沢山の野菜が今翔栄ファームでも順調に育っています!
その中でも群馬県前橋農場では「上泉理想大根(かみいずみりそうだいこん)」を育てています。
この大根実はとっても貴重で前橋市の伝統野菜なんです!
その上泉理想大根について今回は詳しく書いていますので是非ご覧ください!
最後に“捨てるのはもったいない!葉っぱの美味しい食べ方レシピ”も載せていますので最後まで読んでください!
■農林水産省を受賞!群馬県前橋市 伝統野菜「上泉理想大根」について
「上泉理想大根」と書いて「かみいずみりそうだいこん」と読みます。
こちらは群馬県前橋市上泉町で作られており、過去には農林水産省を受賞した有名な伝統野菜です。
そもそも“伝統野菜”とは、その地域の気候や土壌にあった環境の中で古くから栽培され
昔から品種改良されずに代々受け継がれてきた固有品種のことをいいます。
固定種ということは作り手が栽培しやすいように品種改良されていないため、
やはり発芽率が低い・収穫量が一定でない・病気になりやすいなどの問題があります。
このように栽培に手間がかかり、機械化に向かない等の理由から生産量が年々減少しているのが現実です。
しかし、地産地消や食育の観点からもその土地に根付いてきた伝統野菜を守っていきたい!
そんな思いから、翔栄ファームの前橋農場でも「上泉理想大根」の種を保存会の方から譲り受け4年前から作らせて頂くことになりました。
ちなみに現在は生産目的としてこの「上泉理想大根」を作っている農家さんはゼロ。
スーパーで見ることはできない【幻の大根】と化しています!
そんな珍しい大根を作り始めて、今年で4年目の翔栄ファーム産上泉理想大根。
ここからはなぜ、「上泉理想大根」が農林水産省を受賞したのかについてお話します。
●昭和4年頃:
東京の練馬大根を前橋に持ってきて、前橋で植えてみると形が違った大きな大根を収穫。
その後独自の品種改良を行い今のとっても大きくて立派な「上泉理想大根」が誕生。
そもそも群馬県前橋市は赤城山が有名で、その裾野の土壌は昔の火山の影響で黒土。
この土と相性が良く大根が良く育ちました。
また大きく・皮が薄い・前橋のからっ風など複数の条件が重なり『大根のお漬物』として加工されるようになりました。
●戦中~昭和30年代:
「上泉理想大根」として多くの家庭に広まり、当時は約60戸の農家が採種に取り組み販売していました。
特に戦時中・戦後の食糧難の時期にこの上泉理想大根を使ったお漬物が冬の副菜として大活躍。
●昭和33年・36年:
全国農林産物品評価会で農林大臣賞を親子で連続受賞!
●昭和40年代以降:
しかし大きな大根は輸送が大変。保存が大変。そもそもお漬物を作る家庭の減少など
食生活の変化などが理由で大根の採集量・生産量は減少。
●令和3年:
ただひとり採種を続けていた“渡辺善衛氏”から採種を引き継ぎ翔栄ファームでも育てることに!
■翔栄ファーム産・上泉理想大根栽培方法
上泉理想大根の特徴といえばこの大きさ!!
長さ68cmほど、首の太さ直径6cm~10cm
色白で皮が薄く、甘みが多く、肉が柔らかい、生食でもみずみずしい。煮物にしても味が染みやすく、煮崩れしにくいのも特徴です。
上泉理想大根の特徴といえばこの大きさ!!
長さ68cmほど、首の太さ直径6cm~10cm
色白で皮が薄く、甘みが多く、肉が柔らかい、生食でもみずみずしい。煮物にしても味が染みやすく、煮崩れしにくいのも特徴です。
翔栄ファームで作り始めて今年で4年目。今年は自家採種にもチャレンジしようと思っています!
大根の種採りは冬頃に収穫を行い、その次の年の4月頃に花が咲き、7月に種が採れます。
そして種を採ったら9月にはもう撒きはじめます!
なので一年間ずっと大根の苗が畑に植わっている状態になるため、スペースがあまりない畑では自家採種するのはなかなか難しいです。
実際に作ってみて病気になりやすい。種が採りにくい。収穫もでかすぎて大変。
家庭向け・持ち運びのサイズじゃない、たくあん作る家庭も減った。など沢山の課題もありましたが
幸いにも毎年お漬物は大人気ですぐ完売。他にも千切り大根もとっても甘くて毎年大人気!
サラダに入れたり、お味噌汁に入れたり、生で食べてもほんとうにおいしいのでまだ食べたことがない方は是非今年ご賞味ください!
病気に関しては、去年はだいこんの芯が黒くなってしまう黒芯症や割れ、根腐れセンチュウなどありました。
また高温障害で収穫量も思ったより少なかったです。
今年は去年ほどの被害もなく今のところ順調に育っています。
こんなに長い大根を作るには土も深くまでふかふかでないと曲がってしまいます。
そのため大根を植えるところの畝は土をふかふかにさせるために、耕運機で良く耕します。
そして耕運した後すぐではなく2週間ほど経ち、できれば1・2回雨が降ってからのほうが土の状態は良いです。
また、畝を少し高く作ったり、土寄せと言って野菜の生長に併せて株元に土を寄せ集めます。
土寄せは曲がったりするのを防ぐ効果があります。
他にも中耕といって畝の周りを除草するついでに浅く耕したり、緑肥することで土壌微生物の活性が高まり肥料効果がアップ!
土中の空気や水の通りが良くなり根も発達し野菜の育ちがよくなります
ちなみに今年植えた数は約665本!
今度11月19日(火)翔栄ファームの会で50~100本ほど収穫予定です。
その日のうちに大根を洗い干して「お漬物作り」のお手伝いもしていただく予定です。
【第7回 翔栄ファームの会】
日 時:2024年11月19日(火曜)
内 容:農業体験(上泉理想大根の収穫とたくあん作り)
と 軽井沢“Seminare”川島シェフによる豪華ランチ
予約方法
・インスタグラム @syoueifarm にメッセージ
・お電話での予約:070-1320-8987
年に1度しかない大根収穫&お漬物作り体験、是非ご参加ください!
おいしい“輕井沢Seminare”川島シェフのランチも頂けますよ!
■捨てるのはもったいない!葉っぱのおすすめレシピ
捨てられがちな大根の葉っぱ。けど実は大根菜はビタミンやミネラルが豊富!
翔栄ファームでは大根を送る際葉っぱ付きで宅配しています。
せっかくの無農薬大根!是非色んなレシピを試して食べて下さいね!
『おすすめ!大根菜レシピ』
≪大根菜のふりかけ≫
材料 (2人分)
・大根の葉 120g
・削り節 1/2パック(2g)
・ごま油 大さじ1
・しょうゆ/出汁醤油 大さじ1
・酒
・ごま お好みの量
(1) 大根の葉は幅5mmに切る。
(2) フライパンにごま油大さじ1を熱し、大根の葉を入れて中火で炒める。
しんなりとしたら、削り節を加えてさっと炒め合わせ、しょうゆ、酒各大さじ1を加えて汁けがなくなるまで炒める。
最後にゴマを振って食べてもおいしいですよ!
ご飯などにかけて食べると絶品!ご飯のおかずとして止まらなくなる美味しさ!
他にも塩揉みして納豆に入れたり、そのままお味噌汁に入れたり、佃煮にしたりして食べたりなど
なにかと使える大根の葉っぱ!しかも栄養もたっぷりです!是非食べてみて下さいね★
他にも自然栽培で収穫した野菜や作物を『茨城県龍ヶ崎』と『群馬県前橋』の各圃場と、東京都の東中野にある『ビセットプラザ』で店頭販売を行っています。
また通販サイトの『しぜんとくらそ』では、各季節の旬な野菜を詰め合わせた”【定期宅配】季節の産直野菜いろどりセット”などもインターネットで販売しています。宅配にしか入らない野菜もありますので、定期宅配のご利用もお待ちしています。