皆さんこんにちは!翔栄ファームのYです。
そんな翔栄ファームで2023年10月から働き始めました。まだまだたった4ヶ月ですが、とても中身の濃い時間でした。
今回は私が翔栄ファームで働くに至った経緯と、「すごい!」「美味しい!」「大変!」など、翔栄ファームの無農薬・無化学肥料の自然栽培農法を体験して、感じたことをお話しさせていただきます。
■ 農業、そして翔栄ファームとの出会い
農業との出会いは10数年前にさかのぼります。それまでは農業とは全く畑違いの会社に勤めていました。その後、福祉関係の仕事に就き障害者支援に携わるようになりました。そこで作物の栽培を行なったことで農業に興味を持ちました。
3年前ほどから、自宅のベランダを活用して水耕栽培で野菜を作るようになりました。野菜作りについていろいろ調べていくうちに、農薬や化学肥料が人や土壌に与える悪影響や、F1種とは?遺伝子組み換えとは?など、自分が知らず知らずのうちに食べていた物に良くないものが混ざっていることを知りました。
その反面、体に良い食べ物についても興味と知識を深めていきました。
そしてもっともっと勉強したい!と強く感じていた時に出会ったのが翔栄ファームでした。
翔栄ファームでは、「昔なつかしの野菜」「自然の味の野菜」「自然の力がみなぎる野菜」作りをモットーにしています。昔は、自然の食べ物こそが、副作用などない “天然の万能薬” でした。
しかし「楽に」「安く」「大量に」を目指した食は、本来の力を失い、害にさえなっていないでしょうか。
そこで、私たちは農業を始めました。
一般的な慣行農法(※1)でなく、「固定種・在来種」の種で、農薬・化学肥料を使わない農業です。
このような理念を掲げている翔栄ファームで働きたいと!と思い、その門を叩きました。
■ 自然栽培って「すごい!」「美味しい!」が連発の翔栄ファームの野菜作り
ここからは、翔栄ファームの自然栽培を体験して、収穫して、食べて、感動した野菜たちをご紹介します。
入社後すぐに栽培したのが『しまオクラ・五角オクラ』です。すっかり実っていてどんどん収穫しました。スーパーでは見かけないような大きさで美味しいオクラが、温暖な沖縄ならいざ知らず茨城県龍ヶ崎で11月に入っても獲れるのは驚きでした。
生のままかじっても甘くて歯応えがたまらないオクラですが、味噌汁に入れたり、焼いてシークワサーを絞ったり、醤油・ポン酢・酢醤油などをかけて食べたりと、いろんな味付けのオクラをたっぷり堪能しました。
『小松菜』『からし菜』などの葉物野菜の味がとても濃かったのも感動しました。
小松菜の塩・胡椒・ごま油での炒め物は私の得意料理です。
自然栽培の葉物野菜はとても滋養があり、旬の野菜は強さによって虫が付かないという発見にも感動しました。旬が過ぎて弱ってくると虫食いが発生しますが、それでも食べたら体に良いと実感できました。
自分自身が野生化していっているという実感が、これまでの都会暮らしではなかった”大地と共に生きている”という感動を得ました。
今では、土や自然の健康な微生物ならそのまま食べても害はないとも考えるようになりました。
種まきの時にふかふかの土を裸足で歩いてみたら、とても気持ちが良く、公園などの人工的な自然より”より深い自然の良さ”が感じられました。
根菜類の栽培を通しては、葉っぱが上に育つのは”自然の寒さ対策”、横に広がるのは”自然の暑さ対策”と、同じ根菜でも夏と冬の育ち方の違いに関心しました。
大根は美味しい!さらに葉っぱも美味しい!醤油と塩と胡椒だけで十分すぎるほど美味しい!
他にも、日野菜カブ・本紅赤丸カブ(ほんべにあかまる)・木曽紫カブの葉っぱは格別でした。酢漬けや、浅漬け、味噌汁に入れても、シャキシャキとした歯応えと甘味はどれも箸が止まらない美味しさでした。
お米の『秋田小町』に感動しました。自然栽培のお米作りは本当に大変で多くの苦労があります。
※詳しくはこちらのコラムをご覧ください。
【農場便り】安心で安全な自然栽培で美味しいお米を作りたい!2023年翔栄ファームの米作りは汗と涙が噴き出すような苦労の連続①
現代の米作りではほとんどやらない、刈り取った稲束を乾燥させるための”はざかけ”も人生初体験でした。農場のメンバーに色々教えてもらいながらできたことは、とてもいい思い出で”ものづくり”の喜びをたっぷり味わうことができました。
たくさんの苦労の結果、奇跡的に収穫できた秋田小町の玄米をメンバーが上手に炊いてくれ、その優しい味わいの美味しさは感動的でした。
さつまいもの『紅はるか』は、限られた土地での自然栽培で1.3トンも収穫できたことに感動しました。
掘り起こした紅はるかは想像以上に大きく、掘り立てを蒸して食べると、自然な優しい甘みが口の中一杯に広がり、これまた今まで食べたさつまいもの中でも特級の美味しさでした。
■ 「大変!」と思うこともありました
ここまでは美味しい思いばかりのお話が続きましたが、なんせまだ農業経験4ヶ月の身で、農業について吸収している段階ですが、「大変!」と思うこともたくさんありました。
10月の寒くなり始めた時から就農して、今は冬の真っ最中です。冬の時期の寒さ対策無しでの朝方の農作業は想像以上に大変です。
龍ヶ崎では11月半ばから霜が降りて、足首を冷やすと動けなくなることを、身をもって体験しました。
長靴の中に中敷を入れて、厚手の靴下を二重で履きやっと防寒することができました。しかし農作業は力仕事が多いため、長靴では踏ん張れない時があり、足袋型の靴にチェンジしました。防寒には向いていませんが、作業がはかどるためその状態に慣れていっています。身体を防寒仕様にチェンジしつつある状況です。
自分の服装や身体だけではなく、作物の寒さ対策もとても大変です。
防寒のために自然農で作った米ワラや雑草マルチを被せたりするのですが、それまで設置していた雑草対策用の防草シートを剥がすのが本当に大変でした。50メートルもあるシートはただでさえ重いのに、防草シートに雑草が絡みつきさらに重みはますのです。それを剥がすだけでも、とても骨が折れる作業なのです。
このような過酷な状況や作業をなん度も体験している先輩から教えてもらいながら、日々の農作業をなんとかこなしています。毎日のように新しいことを学ばせてくれる先輩は本当に頼もしいです。農業における知識の深さや、農作業で扱う乗り物や機械の扱いにも感動を味わいます。その後ろ姿を見て、農業をやっている人はなんでもできるし、なんでもできないといけないんだなとつくづく感じました。
長いようで短かった翔栄ファームでの4ヶ月を経て、まだまだ農業について学ぶことの多さを知りました。それはまだ体験していない春・夏野菜の栽培や病気や害虫対策であったり、収穫であったりと膨大です。
ひと作業ひと作業をしっかり学び、自分の農業知識と経験を積み上げていくつもりです。それとともに、翔栄ファームの安心安全な作物をより多くの方々に知ってもらって、消費者も生産者も喜ぶ関係の構築もしていきたいです。
いろんなイベントでの出展もどんどんやっていきたいです!
翔栄ファームでは、圃場スタッフ【自然栽培】と、農業インターンを募集しています。
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