『前回は、玄米が完全食とも呼ばれる理由と、麺類やパンやケーキなどの小麦製品や、白米は高エネルギーですが、含む栄養素で比べると、玄米の方がはるかに多く豊富であることと、具体的な栄養素と、ボサボサ食感の玄米がもっちりとして甘く食べやすくなる酵素玄米についてお伝えしました。』
【農場便り】最強の主食『酵素玄米』の、絶対知っておきたい”凄すぎる9つの効果”と美味しさを引き出す作り方①
今回は、酵素玄米の”凄すぎる9つの効果と、その効果を引き出す作り方と食べ方について、詳しく分かりやすくお伝えします。
■ 酵素玄米の”凄すぎる9つの効果”
①Wのダイエット効果
玄米に豊富に含まれるビタミンB群は食事から摂った糖質や脂質をエネルギーに変えてくれる働きがあります。食事から摂った栄養を体脂肪として蓄積しにくくすることが期待できます。
さらに、小豆のポリフェノールと玄米には、血糖値の上昇をゆるやかにする効果があります。
この2つを合わせて食べる酵素玄米は、太りにくい最強の主食になるのです。
しかも、酵素玄米は白米と比べてもカロリーはさほど変わりません。
<米の種類 カロリー>
◯白米 168kcal/100g
◯酵素玄米 163kcal/100g(玄米:小豆を12:1で作る場合)
「お腹いっぱいになりながら痩せたい!」という願望は、叶わないわがままではなく、酵素玄米はモチモチ食感で満足感いっぱいになりながら、自然に痩せられる夢の主食なんです。
②糖尿病の予防と改善
糖尿病は遺伝的素因や生活習慣の悪化によって発症しますが、アメリカで実施された「看護師健康調査」では、玄米をよく食べる人は糖尿病の危険性が低下するという結果が出たそうです。
また、食物繊維を多く含むため、糖尿病の改善も期待できます。
③便秘・腸内環境改善
酵素玄米を炊き上げたあと、保温して日が経つとともに赤みがかった褐色になります。これはメイラード反応といい、この反応によりメラノイジンという物質が生成されます。
メラノイジンには食物繊維と似た作用があり、腸内環境を整え、便秘を解消する効果があると言われています。
新陳代謝が活発になることで、体内に沈殿した老廃物を排出してくれます。
便秘は、美容にもダイエットにも大敵です。
主食で便秘対策ができる酵素玄米は、健康的な食生活にぴったりです。
④血をサラサラにして生活習慣病予防
メラノイジンの強力な抗酸化成分が血糖値の上昇を抑え、動脈硬化予防、高脂血症予防、整腸作用、悪玉コレステロールを減らす作用もあるため、生活習慣病が気になる人に特におすすめです。
血液をサラサラにして、「体がいつもダルい」「肩がこって仕方がない」「冷えやむくみがひどい」という悩みを解消する効果があります。
⑤Wのむくみの抑制
小豆にはカリウムが豊富に含まれます。カリウムには利尿作用があり、体内の余分な水分や塩分を排出する働きがあります。
塩分は摂りすぎると高血圧を引き起こすため、カリウムを摂ることで高血圧の予防も期待できます。
小豆の皮に含まれるサポニンにも利尿効果があり、さらに血管についたコレステロールを除去したり、血中脂質を低減させたりする働きがあると言われています。
酵素玄米を食べることによって余分な水分を体外に排出しやすくなり、血流を改善し血圧抑制の効果が期待できるため、むくみが気になる女性には嬉しい効果です。
⑥アンチエイジング
小豆に含まれる複数のポリフェノールやサポニン、熟成で生じるメラノイジンには、強い抗酸化作用があり、脂質の酸化を抑制したり、コレステロール値の上昇を抑えたり、細胞や血管の老化やシミ・シワを防ぐ作用があります。健康だけでなくアンチエイジングの強い味方になります。
⑦食欲不振や疲労の対策
玄米に含まれるビタミンB1は、食欲不振や疲労対策に役立ちます。
ビタミンB1はブドウ糖からエネルギーを作り出す際に必要な栄養素で、玄米は白米に比べてビタミンB1の含有量が約8倍もあります。もし不足すると、疲労感やだるさにつながるおそれがあるため、意識して摂りたい栄養素です。
⑧血圧を下げる効果
酵素玄米には、ギャバ(γ-アミノ酪酸)という栄養素が豊富で、血圧を下げるはたらきがあります。
血圧が高くなってしまう原因のひとつは、精製された塩(ナトリウム)の摂り過ぎです。
精製塩についてはこちら⬇︎で詳しくお伝えしています。
【農場便り】意外と知られてなかった”塩の凄すぎる9つの効能”と、『選んで良い塩』と『選んではいけない塩』①
ギャバは腎臓に作用することで塩分を体外に排出してくれます。
⑨精神安定作用
GABAには抗ストレス効果や安眠効果があるとされ、気持ちを癒やし、落ち着かせてくれる効果が期待できます。
ストレスを感じているとき、交感神経が有意に働いているので、脳や神経は興奮している状態です。
GABAを摂ると副交感神経が有意になり、脳や神経の興奮を抑え、血圧の降下作用が期待できるだけでなく、仕事や勉強を捗らせてくれるなどの機能でも注目されています。
■ 酵素玄米の効果を高める食べ方
①水分をしっかりと摂る
玄米には食物繊維が豊富に含まれています。なかでも、水に溶けにくい不溶性食物繊維は、水分を吸収して便のかさを増やしてくれます。
便秘対策として水分をしっかりと摂ることで、酵素玄米の栄養素を効率よく活かせます。
②よく噛んで食べる
よく噛んで食べると、満腹感が得られやすくなり肥満対策につながります。
また、ホルモン分泌を高めて食欲が抑えられることも期待できます。酵素玄米を食べるときは、よく噛んでゆっくりと食べることを意識してみましょう。
③玄米ゆる断食
断食といっても1日2食にするのみのゆるい断食です。
そのうちの1食を酵素玄米とシンプルなおかずのセット、玄米基本食に変えるだけで、ダイエットにはもちろん、体が健康的に整っていきます!
さまざまな栄養素は、バランス良く取り入れることで効率的にはたらきます。
酵素玄米は「主食」にあたり、主な栄養素は炭水化物です。そのほかの栄養素の補給に、たんぱく質が摂れる「主菜」、ビタミンやミネラルが摂れる野菜や海藻などを使った「副菜」や「汁物」も取り入れてみてください。
■ 酵素玄米の効果を最大限引き出す炊き方
①材料と器具の準備
<器具>
電気圧力鍋で炊き上げます。100kPa以上の高圧力が出せる、電気圧力鍋でなければ、美味しく、ムッチムチに仕上がりません。そして保温用のジャーをご用意下さい。おうちにある炊飯ジャーで構いません。
<材料>※今回は5合の酵素玄米の分量です。
◯玄米を5合(900cc)
※その内1合(180cc)をもち米にすると、さらにモッチリします!
◯小豆を1/4カップ(50cc)
◯塩を小さじ1杯
◯水を1400cc(硬めがお好みの方は1300cc)
※水素水を使用すると、美味しさがさらにアップします!
②炊き方
◯さっとごみを洗い流して、小豆・塩・水を入れてください。
◯圧力炊飯で1時間ほどで炊きあがります。
③玄米を寝かせる
炊きあがったら、保温用のジャーに移し替えて、1日1回、かき混ぜましょう。
3日ほど寝かせ、4日目から10日ごろまで「酵素玄米」としてお召し上がりいただけます。
ちなみに気になる保温時の電気代ですが、一般的な炊飯器では1時間の保温で0.4円ほどです。したがって3日間(72時間)保温すると、28.8円ほどです。
酵素玄米は炊飯器をしばらく占有してしまうので、その間に食べるご飯は準備しておいてくださいね。
また、冷凍保存も可能ですので、できあがったらそのまま冷凍するのもいいでしょう。
■ 最も大事な玄米と材料の選び方
日本食はヘルシーで美容にも良いという認識が広まって、世界的なブームになっていますが、豆腐や寿司など今までの日本食とは違い、玄米菜食を実践する方が増えています。
玄米菜食とは肉や魚、卵、乳製品などのタンパク質をできるだけ控え、食事の中心を玄米などの精製しない穀物と野菜中心とする食事のことです。
この食事法は大きな健康効果があり、病気になりにくい体作りを実践できるメニューなのです。
近年の研究により玄米は、がん・糖尿病・認知症・不妊・うつ・緑内障・精神異常・脳卒中・アトピーなど、あらゆる難病奇病に有効であるというレポートが発表されています。
一方で、玄米は籾殻を取っただけで精米していないため、玄米の胚芽やぬか層には、残留農薬がたまりやすいと言われています。玄米は無農薬栽培の玄米を使用することが重要なポイントです。
近年になって見直されてきた”玄米食”は、再び食卓の中心になるかもしれませんね。
翔栄ファームではジャングルのような耕作放棄地を開墾して、水田を開きました。
農薬・化学肥料・除草剤を使っていないこの水田で、農薬・化学肥料・除草剤を使わずお米を育てています。
昔は、自然の食べ物こそが、副作用などない “天然の万能薬” でした。
しかし「楽に」「安く」「大量に」を目指した食は、本来の力を失い、害にさえなっていないでしょうか。
自然の力が強く生きている “本物の野菜と穀物” を、皆様にお届けできれば幸いです。
■ 動画での解説
動画でもご紹介しています。
もっと詳しく知りたい!という方はぜひご覧ください^^