生物の体内には膨大な数の微生物が
棲んでいるのはご存じの通りです。
そしてそのほとんどが腸内であるということも。
しかし今回は腸内フローラや
マイクロバイオーム総体の話ではなく、
微生物の一つ「ミトコンドリア」に
フォーカスしてみたいと思っています。
ミトコンドリアという名前を聞いたことがない人は
ほとんどいないと思います。
かといってミトコンドリアの働きを
詳しく話せる人がいるかとなると、
それは恐らくごく少数ではないでしょうか。
■ 体重の10%はミトコンドリア
微生物であるミトコンドリアは
血液を除くほぼすべての器官に存在する細胞小器官で
且つ一つの独立した生物です。
その数なんと37京個。
一つの細胞内に300~400個、腎臓や肝臓、筋肉、
脳神経細胞など代謝の大きい器官となると
各細胞内に数千個も存在しています。
そして合計質量は体重の10%。
体重が70kgの人であれば約7kgは
ミトコンドリアということになります。
更に驚くことは、この体重10%のミトコンドリアが
エネルギーの95%を生み出しているということです。
つまりミトコンドリアのパファーマンスが
私たちの生活の質や健康状態を左右する、
といっても過言ではないでしょう。
実際にミトコンドリアを活性化させることで、
活力向上、健康効果、病気の予防などに役立てられるとされ、
最も注目されている健康法の一つです。
■ ミトコンドリアが産生するエネルギー「ATP」
ミトコンドリアは酸素と食物の栄養によって
ATP(アデノシン三リン酸)と呼ばれるエネルギーを作ります。
その量は1日約50kg~100kg。
つまり毎日自分の体重と同じくらいの
ATPを生み出しては消費しています。
「ミトコンドリアこそが人である」といわれる所以は
このあたりにあるのかもしれません。
■ 不調の原因はフリーラジカル
一方、原子や分子の中には
2つの対になる電子がありますが、
その電子が対をなさず単独で存在することがあります。
これをフリーラジカル(不対電子)と呼んでいます。
フリーラジカルは体を強い酸性にさせることで、
不調や病気の原因となる強い酸化作用を起こし、
細胞、たんぱく質、脂質を壊します。
つまり病気や老化の原因となるのです。
先ほどミトコンドリアがATPを生み出すためには
酸素と食物エネルギーが必要といいましたが、
実はATPの供給過多が
フリーラジカルを発生させる原因となっているのです。
食べ過ぎがよくないのは私たちが本能的に知っている通りです。
■ ミトコンドリアを健康な状態に保つために
ミトコンドリアが私たちの健康状態を左右することが
何となくお分かりいただけたところで、
具体的にミトコンドリアを健康に保つ秘訣を挙げます。
先ずは、前項の繰り返しになりますが「食べ過ぎないこと」。
あるいは「過渡の栄養摂取」を控えること。
これが全てかもしれません。
とにかく腹八分目以下を心掛けることが何よりも大切です。
なぜならば現代の飽食時代においては、
むしろデトックスやファスティングをするべきです。
とはいえ、いきなり断食の話では意欲が削がれてしまうので
出来そうなことから始めるとすると、
1日の食事の中で朝と昼に重点を置き、
夕食は軽く控えめを心掛けることです。
そして出来るならばアルコールも控えることが重要です。
「酒は百薬の長」という言葉を信じている人がいますが、
これは中国のとある地域で税金を多く集めるために
考案されたただのプロパガンダです。
いわゆるフェイクニュースなのです。
そしてミトコンドリアを健康に保つために必要な
2番目の事柄は「過渡な運動(激しい運動)を控えること」です。
意外に聞こえるかもしれませんが、
過渡な運動は大量の酸素を必要とします。
ここで再びミトコンドリアがATPを産生するために
必要な要素を思い出してください。
酸素と食物の栄養でしたね。
食物の過剰摂取が結果的にフリーラジカルの発生を促すように、
酸素の供給過多も同様の結果を招くことが分かっています。
■ ミトコンドリアが不活性だと総じて身体はだるい
ミトコンドリアが不活性だと、
総じて体はだるさを感じます。
状態としては血糖値の乱れ、自律神経の乱れ、
コレステロール不足、コルチゾールの乱れなどありますが、
根本原因はすべてミトコンドリアの減少や機能低下です。
そのまま放置しておくとやがて慢性化し、
ここから抜け出すことが困難になってしまいます。
前項ではATPの供給過多が
フリーラジカルを多く発生させるといいましたが、
ATPを生み出すミトコンドリアの量が減少すると、
体内に蓄積された活性酸素の除去が
ままならなくなってしまいます。
ではこの慢性化しただるさから抜け出すためには、
一体どうしたらいいのでしょうか?
ずばり申し上げます。
「ファスティング」です。
■ 「だる消しスープ」を紹介します。
ファスティングとは「断食」です。
しかしいきなり断食は先ず不可能ですし危険ですので、
1日の中で食べる回数や量を減らすなどの
食事制限から始めることをお勧めします。
ここでは、ナチュラルアート クリニック院長、
御川安仁医師考案の「だる消しスープ」をご紹介します。
ご存じの方も多いと思われますが、
御川先生はミトコンドリアの活性が
だるさを脱却するキーであることを
一早く突き止められました。
そしてそれを実現するために
簡単に作れるスープのレシピを考案されたのです。
(詳細は先生の書籍やHPをご参照ください)
サプリメントを活用する方法もあるのですが、
やはり体は食べるもので出来上がります。
安全で安心な食材を使って
毎日の健康を目指しそれを維持していきたいものです。
私たちの体内にはただでさえ農薬、添加物、
化学物質の残留物が蓄積されているのですから。
生物の体内には膨大な数の微生物が棲んでいるのはご存じの通りです。そしてそのほとんどが腸内であるということも。
しかし今回は腸内フローラやマイクロバイオーム総体の話ではなく、微生物の一つ「ミトコンドリア」にフォーカスしてみたいと思っています。
ミトコンドリアという名前を聞いたことがない人はほとんどいないと思います。かといってミトコンドリアの働きを詳しく話せる人がいるかとなると、それは恐らくごく少数ではないでしょうか。
■ 体重の10%はミトコンドリア
微生物であるミトコンドリアは血液を除くほぼすべての器官に存在する細胞小器官で且つ一つの独立した生物です。
その数なんと37京個。
一つの細胞内に300~400個、腎臓や肝臓、筋肉、脳神経細胞など代謝の大きい器官となると各細胞内に数千個も存在しています。そして合計質量は体重の10%。体重が70kgの人であれば約7kgはミトコンドリアということになります。
更に驚くことは、この体重10%のミトコンドリアがエネルギーの95%を生み出しているということです。つまりミトコンドリアのパファーマンスが私たちの生活の質や健康状態を左右する、といっても過言ではないでしょう。実際にミトコンドリアを活性化させることで、活力向上、健康効果、病気の予防などに役立てられるとされ、最も注目されている健康法の一つです。
■ ミトコンドリアが産生するエネルギー「ATP」
ミトコンドリアは酸素と食物の栄養によってATP(アデノシン三リン酸)と呼ばれるエネルギーを作ります。その量は1日約50kg~100kg。つまり毎日自分の体重と同じくらいのATPを生み出しては消費しています。「ミトコンドリアこそが人である」といわれる所以はこのあたりにあるのかもしれません。
■ 不調の原因はフリーラジカル
一方、原子や分子の中には2つの対になる電子がありますが、その電子が対をなさず単独で存在することがあります。これをフリーラジカル(不対電子)と呼んでいます。フリーラジカルは体を強い酸性にさせることで、不調や病気の原因となる強い酸化作用を起こし、細胞、たんぱく質、脂質を壊します。つまり病気や老化の原因となるのです。
先ほどミトコンドリアがATPを生み出すためには酸素と食物エネルギーが必要といいましたが、実はATPの供給過多がフリーラジカルを発生させる原因となっているのです。食べ過ぎがよくないのは私たちが本能的に知っている通りです。
■ ミトコンドリアを健康な状態に保つために
ミトコンドリアが私たちの健康状態を左右することが何となくお分かりいただけたところで、具体的にミトコンドリアを健康に保つ秘訣を挙げます。
先ずは、前項の繰り返しになりますが「食べ過ぎないこと」。あるいは「過渡の栄養摂取」を控えること。これが全てかもしれません。とにかく腹八分目以下を心掛けることが何よりも大切です。なぜならば現代の飽食時代においては、むしろデトックスやファスティングをするべきです。
とはいえ、いきなり断食の話では意欲が削がれてしまうので出来そうなことから始めるとすると、1日の食事の中で朝と昼に重点を置き、夕食は軽く控えめを心掛けることです。そして出来るならばアルコールも控えることが重要です。「酒は百薬の長」という言葉を信じている人がいますが、これは中国のとある地域で税金を多く集めるために考案されたただのプロパガンダです。いわゆるフェイクニュースなのです。
そしてミトコンドリアを健康に保つために必要な2番目の事柄は「過渡な運動(激しい運動)を控えること」です。意外に聞こえるかもしれませんが、過渡な運動は大量の酸素を必要とします。ここで再びミトコンドリアがATPを産生するために必要な要素を思い出してください。酸素と食物の栄養でしたね。食物の過剰摂取が結果的にフリーラジカルの発生を促すように、酸素の供給過多も同様の結果を招くことが分かっています。
■ ミトコンドリアが不活性だと総じて身体はだるい
ミトコンドリアが不活性だと、総じて体はだるさを感じます。状態としては血糖値の乱れ、自律神経の乱れ、コレステロール不足、コルチゾールの乱れなどありますが、根本原因はすべてミトコンドリアの減少や機能低下です。そのまま放置しておくとやがて慢性化し、ここから抜け出すことが困難になってしまいます。
前項ではATPの供給過多がフリーラジカルを多く発生させるといいましたが、ATPを生み出すミトコンドリアの量が減少すると、体内に蓄積された活性酸素の除去がままならなくなってしまいます。
ではこの慢性化しただるさから抜け出すためには、一体どうしたらいいのでしょうか?
ずばり申し上げます。「ファスティング」です。
■ 「だる消しスープ」を紹介します。
ファスティングとは「断食」です。しかしいきなり断食は先ず不可能ですし危険ですので、1日の中で食べる回数や量を減らすなどの食事制限から始めることをお勧めします。ここでは、ナチュラルアート クリニック院長、御川安仁医師考案の「だる消しスープ」をご紹介します。
ご存じの方も多いと思われますが、御川先生はミトコンドリアの活性がだるさを脱却するキーであることを一早く突き止められました。そしてそれを実現するために簡単に作れるスープのレシピを考案されたのです。(詳細は先生の書籍やHPをご参照ください)
サプリメントを活用する方法もあるのですが、やはり体は食べるもので出来上がります。安全で安心な食材を使って毎日の健康を目指しそれを維持していきたいものです。私たちの体内にはただでさえ農薬、添加物、化学物質の残留物が蓄積されているのですから。
参考:
御川 安仁 著「体が勝手に元気になる だる消しスープ」
「完成までたった10分!医師が教える「だる消しスープ」で疲れ知らずの体を作ろう」