現在、日本で輸入の許可がされている
遺伝子組換え作物は8種類。
「トウモロコシ、ダイズ、ナタネ、ワタ、
アルファルファ、テンサイ、ジャガイモ、
パパイヤ」です。
特に代表的なものである
「トウモロコシ、ダイズ」を
例に取って考えてみます。
とうもろこし、大豆、食用油を例に
まずは「トウモロコシ」から。
「遺伝子組換え農作物の現状について」
という農林水産省の資料によると、
米国における遺伝子組換えトウモロコシの
栽培率は88%であり、
日本の米国からのトウモロコシ輸入量は
約75%を占めています。
これから推測できることは、
米国からの輸入トウモロコシは
遺伝子組換えの確立が高いかもしれない
ということです。
一方、「ダイズ」はというと、
ここも米国にフォーカスしてみると、
日本のダイズ輸入量の約65%が
米国からの輸入であり、
米国における遺伝子組換えダイズの
栽培率は93%に及びます。
因みにこれらの輸入作物は、
我が国内においてトウモロコシが主に
「液糖」「水あめ」「食用油」「飼料」に、
ダイズが「食用油」に用いられています。
「ブドウ糖果糖液糖」という成分名は
大変多くの加工品成分ラベルで
目にすると思います。
また、食用油については
いわゆる「サラダ油、植物油」は要注意です。
原料の多くが「トウモロコシ、ダイズ、
ナタネ、ワタ」となっています。
ここで「ナタネ、ワタ」についても
輸入状況を見ることにします。
前述の農林水産省の資料によると、
我が国のナタネの輸入量の約97%が
カナダからのものとなり、
カナダにおける遺伝子組換えナタネの
栽培率は98%です。
また、ワタの我が国の輸入量の約94%が
オーストラリアからのものとなり、
遺伝子組換えワタの栽培率は何と100%です。
もし遺伝子組換え作物に抵抗があれば、
加工品と食用油については
成分ラベルをしっかりと
確認することをお勧めします。
遺伝子組み換え作物の、代表的な2つの特徴
ではこれらの遺伝子組換え作物とは
一体どのようなものなのでしょうか?
代表的なタイプを2種類ご紹介します。
まず、共通して言えることは、
遺伝子組換え技術によって
もとの作物に新しい特徴が加えられた
ということです。
その新しい特徴の1つが「除草剤耐性」です。
つまり、「ある特定の除草剤※」を
散布しても作物に被害を与えることなく、
周囲に生えている雑草だけを
枯らすことができます。
従来のように何種類もの
除草剤を使う必要がなくなり、
除草剤の散布回数や使用量を
減らせることで除草の手間や
コストが削減できるというものです
(※についてはご想像にお任せします)。
そして2つ目の特徴が「害虫抵抗性」です。
「害虫抵抗性」の遺伝子組み換え作物は、
土壌に生息するバチルス・チューリンゲンシス
(Bacillus thuringiensis)という微生物から、
害虫が食べると死んでしまう
Btタンパク質をつくる遺伝子を
取り出し作物に導入したものです。
特定の害虫による被害を受けない性質を持ち、
殺虫剤を散布せずに害虫によるダメージを
低減することができます。
こちらも殺虫剤を散布する手間や
コストを減らすことができます。
これら2つの性質が
遺伝子組換え作物に付された大きな特徴で、
大量生産の観点から生み出された
現代における大きな潮流を
形成しているのと同時に、
世界的な食物分配の不均衡を生み出す
一因となっているようにも思われます。
世界では食料危機が起こるかもしれない
というアラートが上がる中で、
実態は生産された食物の半分は
廃棄されているという
大きな矛盾を抱えています。
つまり、それは、行き過ぎた
経済成長偏重志向の中で、
無駄が発生することが暗黙的に許容される
半ば強制的な国家間関係の上に
成り立っているように思うのです。
食料安全保障の専門家の中には
今後一定の割合で世界の人口が増え続けても、
現状生産される農作物量だけで
全人類の食糧は賄えるという人もいるほどです。
結局、何に気をつけるとよいのでしょうか
最後になりますが、
遺伝子組換え食品に抵抗がある場合、
特に気を付けるべき主な食料品は、
食用油、しょうゆ、コーンスターチ(でんぷん)、
コーンシロップ、ブドウ糖果糖液糖。
プラスして精肉や鶏卵にも
注意を払うことをお勧めします。
一般的な精肉、鶏卵売り場にあるこれらのものは、
遺伝子組換え飼料を食べて
育てられたものが大半だと考えられるからです。
成分表をしっかりと確認する意識を
さらに高めることをお勧めします。
現在、日本で輸入の許可がされている遺伝子組換え作物は8種類。「トウモロコシ、ダイズ、ナタネ、ワタ、アルファルファ、テンサイ、ジャガイモ、パパイヤ」です。
特に代表的なものである「トウモロコシ、ダイズ」を例に取って考えてみます。
とうもろこし、大豆、食用油を例に
まずは「トウモロコシ」から。「遺伝子組換え農作物の現状について」という農林水産省の資料によると、米国における遺伝子組換えトウモロコシの栽培率は88%であり、日本の米国からのトウモロコシ輸入量は約75%を占めています。これから推測できることは、米国からの輸入トウモロコシは遺伝子組換えの確立が高いかもしれないということです。
一方、「ダイズ」はというと、ここも米国にフォーカスしてみると、日本のダイズ輸入量の約65%が米国からの輸入であり、米国における遺伝子組換えダイズの栽培率は93%に及びます。
因みにこれらの輸入作物は、我が国内においてトウモロコシが主に「液糖」「水あめ」「食用油」「飼料」に、ダイズが「食用油」に用いられています。「ブドウ糖果糖液糖」という成分名は大変多くの加工品成分ラベルで目にすると思います。
また、食用油についてはいわゆる「サラダ油、植物油」は要注意です。原料の多くが「トウモロコシ、ダイズ、ナタネ、ワタ」となっています。
ここで「ナタネ、ワタ」についても輸入状況を見ることにします。
前述の農林水産省の資料によると、我が国のナタネの輸入量の約97%がカナダからのものとなり、カナダにおける遺伝子組換えナタネの栽培率は98%です。
また、ワタの我が国の輸入量の約94%がオーストラリアからのものとなり、遺伝子組換えワタの栽培率は何と100%です。もし遺伝子組換え作物に抵抗があれば、加工品と食用油については成分ラベルをしっかりと確認することをお勧めします。
遺伝子組み換え作物の、代表的な2つの特徴
ではこれらの遺伝子組換え作物とは一体どのようなものなのでしょうか?
代表的なタイプを2種類ご紹介します。まず、共通して言えることは、遺伝子組換え技術によってもとの作物に新しい特徴が加えられたということです。
その新しい特徴の1つが「除草剤耐性」です。
つまり、「ある特定の除草剤※」を散布しても作物に被害を与えることなく、周囲に生えている雑草だけを枯らすことができます。従来のように何種類もの除草剤を使う必要がなくなり、除草剤の散布回数や使用量を減らせることで除草の手間やコストが削減できるというものです(※についてはご想像にお任せします)。
そして2つ目の特徴が「害虫抵抗性」です。
「害虫抵抗性」の遺伝子組み換え作物は、土壌に生息するバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)という微生物から、害虫が食べると死んでしまうBtタンパク質をつくる遺伝子を取り出し作物に導入したものです。特定の害虫による被害を受けない性質を持ち、殺虫剤を散布せずに害虫によるダメージを低減することができます。こちらも殺虫剤を散布する手間やコストを減らすことができます。
これら2つの性質が遺伝子組換え作物に付された大きな特徴で、大量生産の観点から生み出された現代における大きな潮流を形成しているのと同時に、世界的な食物分配の不均衡を生み出す一因となっているようにも思われます。世界では食料危機が起こるかもしれないというアラートが上がる中で、実態は生産された食物の半分は廃棄されているという大きな矛盾を抱えています。
つまり、それは、行き過ぎた経済成長偏重志向の中で、無駄が発生することが暗黙的に許容される半ば強制的な国家間関係の上に成り立っているように思うのです。食料安全保障の専門家の中には今後一定の割合で世界の人口が増え続けても、現状生産される農作物量だけで全人類の食糧は賄えるという人もいるほどです。
結局、何に気をつけるとよいのでしょうか
最後になりますが、遺伝子組換え食品に抵抗がある場合、特に気を付けるべき主な食料品は、食用油、しょうゆ、コーンスターチ(でんぷん)、コーンシロップ、ブドウ糖果糖液糖。プラスして精肉や鶏卵にも注意を払うことをお勧めします。一般的な精肉、鶏卵売り場にあるこれらのものは、遺伝子組換え飼料を食べて育てられたものが大半だと考えられるからです。
成分表をしっかりと確認する意識をさらに高めることをお勧めします。