農業の世界ではあまりも普通なのですが、
一般消費者の立場からすると、
いや無農薬の作物を探していらっしゃる方にとっては
「えっ?自然農薬?何それ大丈夫?」
という響きがあるかもしれません。
翔栄ファームでは定期的に自然栽培の先生から
座学で様々なことを教えてもらうのですが、
今回はたまたま「自然農薬」についての講義がありましたので
その内容をシェアしていきたいと思います。
■ 化学農薬とは正反対の思想
結論からいうと「農薬(化学農薬)」と
いわゆる「自然農薬」とは全くの別物です。
混乱を防ぐために農薬は化学農薬という表記にします。
化学農薬も目的の一つは殺虫殺菌。
もし作物に害虫のような何かがいれば、
その場で瞬殺!とにかく即効性を発揮します。
もちろんそれは予防にも使われます。
確かに目の前の事象には
それなりの効果があるとは思いますが、
残念ながらその代償はあまりにも大きく、
まあ、控えめにいったとしても
環境や品質に取り返しのつかない悪影響を
及ぼすことになってしまいます。
つまり土中の生物多様性を破壊するだけでなく、
その延長線上としての地球の環境破壊、
そしてそれを食する人の健康に対する悪影響です。
それに対して「自然農薬」は
作物の抵抗力をアップさせて
害虫の影響を受けないようにしたりとか、
あるいは耐えられるようにしたりとか、
作物の生育をサポートする役割として使われます。
目的を大別すると、
・害虫対策
・病気予防
・生育促進
となりますがその達成のための思想は
化学農薬とは正反対です。
また、自然農薬には次のような働きもあります。例えば、
「環境を充実化させて微生物を増やしたり」
「害虫が寄り付かないような植物を育てたり」
といったことです。
多様な生物のフローの活性化を第一に考えています。
そしてその成分は自然界にある栄養豊富なものばかりです。
というわけでここからは、
いくつかの自然農薬の作り方をご紹介します。
(※翔栄ファームでは現時点で全て未使用)
ストチュー
ストチュー
- 焼酎:50ML
- 酢(穀物酢)50ML ※本当は竹酢液(ちくさくえき:望ましい竹を燃やした時に出る水分)が望ましい。
- にんにく(3、4片をおろす)
主には害虫対策用に使用されますが生育促進にも効果を発揮! ストチュー(原液)ができたらガーゼでこしてペットボトルに入れて保管。使用時はこの原液を200倍に薄めて作物に薄く散布(過剰は作物にダメージを与えるので要注意)。作り方は人それぞれで砂糖を入れる人もいるぐらい。木酢液(もくさくえき)でも代替可能。
タバスコ液
タバスコ液
- タバスコ:50ML
- 水:500ml
混ぜ合わせた原液を200倍にして散布。特にカメムシ、アブラムシに効果あり。2,3日に1回くらいのペースで散布。
唐辛子の焼酎漬け
唐辛子の焼酎漬け
- 唐辛子:ひとつかみ。上下をカットして抽出しやすいようにする。
- 焼酎:500ml
1ヵ月間漬けて完成。使用時は500倍に希釈して散布。カメムシ、アブラムシに効果あり。
唐辛子の酢漬け
唐辛子の酢漬け
- 唐辛子:100g
- お酢:500ml
2ヵ月間漬けて完成。使用時は500倍に希釈して散布。虫、カメムシ、ウリハムシ、アブラムシと作物の病気に効果あり。即効性はないが予防に有効。
ニーム液
ニーム液
- 葉100g ※乾燥したものを使用(購入可)
- 種100g ※乾燥したものを使用(購入可)
- 水900ml
- 焼酎100ml
鍋でぐつぐつ煮る。沸騰する直前でとめ覚まして一晩おく。ガーゼでくるんで絞りエキスをペットボトルに入れて保存。手や目に刺激が強いためマスク、手袋、ゴーグル等の着用を強く推奨。虫が嫌いな香りがする(防虫効果)。
草木灰
草木灰
適量の水に草木を炭にしたものひとつかみを入れてかき混ぜる(炭の黒い液体)。土壌をアルカリ性にし、土壌改良につながる。カリウムが豊富。根菜に特に有効。虫を追い払う力がある(虫は焦げた匂い苦手)。
どくだみ液
どくだみ液
- どくだみの葉 20~30枚
- 水1L
新鮮な葉を刻みよく混ぜる。その後、5分くらい沸騰させ自然に冷ましてガーゼで超す。500倍に薄めて使用。除虫に有効。素材が入手しやすくポピュラーなアイテム。よもぎ、のびるでも代用可。
※その他
※その他
翔栄ファームのECサイトで販売している「ばんかんジューシー」の皮が残ったならば、それを乾燥させて刻んでネギの近くに置いておけば、ネギにつくアブラムシがその匂いを嫌がり効果大。草木灰と一緒に置いておくと◎
農業の世界ではあまりも普通なのですが、一般消費者の立場からすると、いや無農薬の作物を探していらっしゃる方にとっては「えっ?自然農薬?何それ大丈夫?」という響きがあるかもしれません。
翔栄ファームでは定期的に自然栽培の先生から、座学で様々なことを教えてもらうのですが、今回はたまたま「自然農薬」についての講義がありましたので、その内容をシェアしていきたいと思います。
■ 化学農薬とは正反対の思想
結論からいうと「農薬(化学農薬)」といわゆる「自然農薬」とは全くの別物です。
混乱を防ぐために農薬は化学農薬という表記にします。化学農薬も目的の一つは殺虫殺菌。もし作物に害虫のような何かがいれば、その場で瞬殺!とにかく即効性を発揮します。もちろんそれは予防にも使われます。
確かに目の前の事象にはそれなりの効果があるとは思いますが、残念ながらその代償はあまりにも大きく、まあ、控えめにいったとしても環境や品質に取り返しのつかない悪影響を及ぼすことになってしまいます。つまり土中の生物多様性を破壊するだけでなく、その延長線上としての地球の環境破壊、そしてそれを食する人の健康に対する悪影響です。
それに対して「自然農薬」は作物の抵抗力をアップさせて害虫の影響を受けないようにしたりとか、あるいは耐えられるようにしたりとか、作物の生育をサポートする役割として使われます。
目的を大別すると、
・害虫対策
・病気予防
・生育促進
となりますがその達成のための思想は化学農薬とは正反対です。
また、自然農薬には次のような働きもあります。例えば、「環境を充実化させて微生物を増やしたり」「害虫が寄り付かないような植物を育てたり」といったことです。多様な生物のフローの活性化を第一に考えています。そしてその成分は自然界にある栄養豊富なものばかりです。
というわけでここからは、いくつかの自然農薬の作り方をご紹介します。
(※翔栄ファームでは現時点で全て未使用)
ストチュー
ストチュー
- 焼酎:50ML
- 酢(穀物酢)50ML ※本当は竹酢液(ちくさくえき:望ましい竹を燃やした時に出る水分)が望ましい。
- にんにく(3、4片をおろす)
主には害虫対策用に使用されますが生育促進にも効果を発揮! ストチュー(原液)ができたらガーゼでこしてペットボトルに入れて保管。使用時はこの原液を200倍に薄めて作物に薄く散布(過剰は作物にダメージを与えるので要注意)。作り方は人それぞれで砂糖を入れる人もいるぐらい。木酢液(もくさくえき)でも代替可能。
タバスコ液
タバスコ液
- タバスコ:50ML
- 水:500ml
混ぜ合わせた原液を200倍にして散布。特にカメムシ、アブラムシに効果あり。2,3日に1回くらいのペースで散布。
唐辛子の焼酎漬け
唐辛子の焼酎漬け
- 唐辛子:ひとつかみ。上下をカットして抽出しやすいようにする。
- 焼酎:500ml
1ヵ月間漬けて完成。使用時は500倍に希釈して散布。カメムシ、アブラムシに効果あり。
唐辛子の酢漬け
唐辛子の酢漬け
- 唐辛子:100g
- お酢:500ml
2ヵ月間漬けて完成。使用時は500倍に希釈して散布。虫、カメムシ、ウリハムシ、アブラムシと作物の病気に効果あり。即効性はないが予防に有効。
ニーム液
ニーム液
- 葉100g ※乾燥したものを使用(購入可)
- 種100g ※乾燥したものを使用(購入可)
- 水900ml
- 焼酎100ml
鍋でぐつぐつ煮る。沸騰する直前でとめ覚まして一晩おく。ガーゼでくるんで絞りエキスをペットボトルに入れて保存。手や目に刺激が強いためマスク、手袋、ゴーグル等の着用を強く推奨。虫が嫌いな香りがする(防虫効果)。
草木灰
草木灰
適量の水に草木を炭にしたものひとつかみを入れてかき混ぜる(炭の黒い液体)。土壌をアルカリ性にし、土壌改良につながる。カリウムが豊富。根菜に特に有効。虫を追い払う力がある(虫は焦げた匂い苦手)。
どくだみ液
どくだみ液
- どくだみの葉 20~30枚
- 水1L
新鮮な葉を刻みよく混ぜる。その後、5分くらい沸騰させ自然に冷ましてガーゼで超す。500倍に薄めて使用。除虫に有効。素材が入手しやすくポピュラーなアイテム。よもぎ、のびるでも代用可。
※その他
※その他
翔栄ファームのECサイトで販売している「ばんかんジューシー」の皮が残ったならば、それを乾燥させて刻んでネギの近くに置いておけば、ネギにつくアブラムシがその匂いを嫌がり効果大。草木灰と一緒に置いておくと◎
参考:
プレジデント社刊「WIRED VOL.40(マイクロオーガニズム共生基礎ガイド2021)」