夏本番になり、蝉も鳴きだしましたね。毎日暑いですが、皆様はいかがお過ごしですか?
今年龍ヶ崎圃場では夏野菜の一つ、「ブラックビューティー(ズッキーニ)」栽培に力を入れました。
支柱を使った垂直栽培などの工夫で生育も順調。味・見た目・食べ方も魅力満載ですよ。是非最後までご覧ください。
■夏のトップバッター「ブラックビューティー」栽培の舞台裏
ズッキーニ:「ブラックビューティー」は、翔栄ファームの夏野菜の中でもいち早く準備に取り掛かる、いわば“夏のトップバッター”です。
今年は3月初旬に種をまき、育苗ハウスでじっくりと苗を育てました。
4月には畑の準備を開始。秋から冬にかけて生えた雑草を刈り取り、管理機で土を耕し、マルチを丁寧に張っていきます。
定植は4月中旬。今回は160苗を龍ケ崎圃場の中でも特に地力が高く、昨年の実績もある畑を選んで植え付けました。
ズッキーニは大きくなるにつれて横に広がりやすいため、株と株の間は約1メートル弱空ける必要があります。
育苗中は葉と葉が触れないよう、間隔を取りながら配置し、毎日の水やりも欠かしません。光を求めて苗が徒長しないよう細心の注意を払い、元気な苗に育て上げました。



ズッキーニの手入れはこまめな作業の連続です。
マルチ張り、防虫ネットの設置、支柱立てと誘引、芽かきや葉かき、未熟果の摘み取りなど、栽培の手間は少なくありません。
特に葉はトゲがあるため、かき分けるのにも一苦労。
今年は、昨年よりも手入れを徹底し、支柱を使った垂直栽培にチャレンジしました。
初めは一本の支柱でしたが、成長とともに大きくなりすぎて倒れてきてしまうことも。
追加で支柱を足したり、誘引しながら2~3本の支柱で支え、上へと垂直に仕立てました。
垂直栽培をするメリットとしては、株本が混み合わないため風通しが良くなり、病気や害虫の発生を抑ることができます。
昨年は支柱をせずに育成したためか、うどんこ病になってしまい、収穫はかなり減ってしまいました。
この経験を活かし、今年は上々の出来栄え!
約130cmの高さにまで育ち、一株でおよそ2kg、10本ほどの収穫ができるまでになりました。
宅配や地元マルシェでも販売し、もう少し皆様にお届けできそうです。
来年はさらなる収穫に向けて、今年の結果を活かしていきたいです。





■味よし、姿よし!ブラックビューティーの魅力とおすすめの食べ方
「ブラックビューティー」は、その名の通り濃い緑色で、ブラックに近い美しい外観が特徴のズッキーニです。
固定種でありながら、皮も果肉も柔らかく、クセのない味わいが魅力。
スーパーなどでよく見かけるF1品種とはひと味違う、自然な美味しさを楽しめます。
おすすめの食べ方は、素材の味を活かせるシンプルな調理法。
ズッキーニステーキとしてオリーブオイルと塩で焼けば、香ばしさとジューシーさが引き立ちます。
ナムルや漬物にすれば、シャキッとした食感とあっさりした味付けが食欲をそそります。
韓国風のチヂミ「ジョン」にすれば、おつまみやおかずにもぴったり。
油との相性が良く、加熱しても型崩れしにくいため、どんな料理にも取り入れやすい万能野菜です。
おすすめのズッキーニレシピはこちらをご覧ください!

■ズッキーニだけじゃない!夏野菜たちの成長レポート
ブラックビューティーだけでなく、翔栄ファームでは他にも夏野菜が元気に育っています。たとえばミニトマト。
今年は昨年と異なり、アーチ形の支柱ではなく棒支柱を使いこまめに誘引や芽かきを行い、管理を徹底。
おかげで実の大きさが格段にアップしました。
現在一番採れているのは「ワーンミニトマト」。
F1種の高糖度ミニトマトから自家採種し、数年がかりで固定したミニトマトです。
「ワーン」はタイ語で甘いという意味で、味わいもより濃く生食に向いています。
他のブラジル、イエローピコ、サンマルツァーノトマトは、加熱するとより味が凝縮され、うまみが引き立つ品種です。
皮が少し厚めでしっかりしているため、調理にも向いています。

そして、もう一つの注目はきゅうり。今年は「奥武蔵地這胡瓜」と「四葉胡瓜(スーヨーきゅうり)」の2品種を栽培中です。
昨年、前橋で四葉胡瓜の地這い栽培が成功したことから、今年は龍ケ崎でも同じ方法で挑戦。
暑い夏にはネットに這わせるよりも、地這い栽培の方が実の付きがよく、収穫量も順調です。
各圃場から採れたての野菜たちを出荷しているので、是非“旬”の夏野菜をご家庭で楽しんでくださいね。


= 最後に =
私たちは昨今のアレルギー・アトピー・花粉症などは、食べ物の影響だと思っており、口に入って身体を作る作物は安心・安全であるべきだと考えています。
翔栄ファームでは、群馬県と茨城県、広島県にある3つの農場で、一般的な慣行農法(農薬、肥料の投入量や散布回数などにおいて相当数の生産者が実施している一般的な農法のこと)でなく、『固定種・在来種』の種で、『農薬・化学肥料・除草剤を使わない自然栽培』で野菜や穀類を作っています。
それは、食卓に並ぶ全てを”安心・安全な翔栄ファーム印の食べ物”で提供したい!という目的からです。
私たちが自然栽培で収穫した野菜や作物を『茨城県龍ヶ崎』と『群馬県前橋』の各圃場と、東京都の東中野にある『ビセットプラザ』で店頭販売を行っています。
また通販サイトの『しぜんとくらそ』では、各季節の旬な野菜を詰め合わせた”【定期宅配】季節の産直野菜いろどりセット”などもインターネットで販売しています。宅配にしか入らない野菜もありますので、定期宅配のご利用もお待ちしています。