化粧品、日用品などに含まれている成分が皮膚を通して吸収されることを経皮吸収と言います。経皮毒とは体に悪い成分となる有害物質が皮膚を通してからだの中に入ってきて蓄積してしまうことを言います。
この毒となる有害物質はとても小さく皮膚の網目をすり抜けて血流に入り込み体内に巡ります。厄介なことにこの有害物質は脂肪と結びつく性質があります。
■ 経皮毒とは?
経皮毒は男性の場合は肝臓に、女性の場合は胸や子宮に溜まりやすく特に女性のデリケートゾーンの場合の経皮吸収率は腕を1とした場合、約40倍と言われています。頭皮は3~5倍と場所により吸収率が異なり女性のデリケートゾーンの吸収率がいかに高いかがわかります。
表皮よりも毛穴から成分が侵入し血液に入りやすいようで頭皮、脇の下、デリケートゾーンなどの毛量の多いところの方が経皮吸収されやすいからと考えられています。
■経皮毒は排出される?
口から入る食品添加物や化学物質の場合は肝臓の解毒作用により48時間ほどで98%が解毒されますが、皮膚や粘膜から体内に吸収される経皮毒は肝臓を通過しないため解毒されません。10日でわずか10%ほどしか排泄されないと言われています。そのため9割が体内に残って血液や脂肪に蓄積されることになります。恐ろしいことにこれらは私たちの脳や体に大きな影響を与えてしまいます。

■経皮毒が原因?
◎皮膚のトラブル
手湿疹、頭皮のかゆみ、
◎アレルギー
アトピー性皮膚炎、花粉症、喘息
◎婦人病
子宮内膜症、子宮筋腫、内分泌ホルモンを混乱させることによる不妊症など。
これらは皮膚や粘膜から入り込んだ細菌や有害物質などの経皮毒が原因と考えられています。時にはがんを引き起こす原因となったり、認知症、自閉症、適応障害などの脳の病気を引き起こしたりすることもあります。

経皮毒による症状は何が原因なのでしょう?
経皮毒は腕、顔、頭皮、粘膜から経皮吸収されます。洗剤やシャンプー、リンス、歯磨き粉、ハンドソープ、化粧品などに配合されている成分の合成界面活性剤が外界からの攻撃を避けるために表皮、皮下組織など何層もの構造で出来ている皮膚のバリアを壊して侵入してしまうことによるものではと考えられています。
皮膚には防御作用があるので一般的に販売されている化粧品、日用品を正しく使用しているのであれば神経質にならなくても大丈夫という声もあるようです。

■ 経皮毒を吸収しないためには?
日々生活の中、どうしたら経皮毒を吸収しないでいることができるのでしょうか?
◎界面活性剤を含む洗剤、シャンプー、リンス、歯磨き粉、ハンドソープ、化粧品を使用しないように心がけ、(これらに含まれる成分が経皮毒としてすべて吸収されるというわけではありませんが)天然のもの、オーガニックに変えてみましょう。成分表示に界面活性剤と記載されているものは避け、天然の石鹸などを使うように心がけましょう。
【代表的な界面活性剤夜経皮毒】
◎日用品
洗剤:漂白剤、抗菌剤など衣類に付着して肌に吸収されます。
シャンプー:成分は界面活性剤、さっぱり、きしまないなど皮膚のバリアを破壊し薄毛の原因なります。
リンス:界面活性剤、柔軟剤、静電気予防など、いい香りサラサラ感など、髪を傷める成分が含まれています。
◎衣類の対策
オーガニックコットンの肌着にするなど、女性の場合は紙ナプキンをオーガニックのもの、もしくは布に変えるなどにしてみましょう。女性のナプキンには清潔を保つための塩素漂白剤、吸経血を吸収して固めるための高分子ポリマーなど子宮や皮膚の病気の原因とおもわれる成分が使用されています。
◎食
口にするものは食品添加物が含まれている食品や食材を使用しないなど食品の原材料を確認したり、有機野菜や無農薬野菜を選ぶなど皮膚からはもちろんのことですが、口から入れるものも化学物質を吸収しないよう食材を購入する前にまずは確認する習慣も身に着けるといいかもしれません。
自身や家族の健康を守るためにもとても大事なことですね。
