毎日当たり前のように食べている「お米」、気付くとお米のブランド米(銘柄米)の数はどんどん増えているように思われます。正直どれがいいのか、何を選んだらいいのかわからないというご家庭も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、代表的なお米「こしひかり」と「あきたこまち」、それぞれ何が違うのか、味の違い、特徴の違いなどを比べてみました。
■ あきたこまちとは?

農薬・化学肥料不使用、自然栽培で育て収穫した翔栄ファームのあきたこまち(玄米)
日本人に好まれていて人気が高いあきたこまちの特徴は冷たくなっても硬くならず、旨みや甘み、弾力が残るところです。 お米に含まれているでんぷんの特性によるもので、おにぎりやお弁当にしても美味しく、水分を加えてもしっかりと食感が残るので、お茶漬けにもよく合うお米です。粘り気があるため、ケチャップライスやチャーハンには不向きのようです。
あきたこまちはこしひかりの食味、特性を引きついだお米と言われており、甘み・粘り・香り・旨味のバランスが良いのが特徴で、短所は、倒伏耐性と収量性にあるようです。こしひかり由来の甘みを持ちつつあっさりとした味わいと柔らかさが人気で味が薄いため繊細な和食との相性が良いです。
あきたこまちと呼ばれていても秋田県でのみ収穫されるわけではなく様々な地域で生産されていることも特徴と言えます。吸水性が低いので美味しく炊くコツは2割ほど水を多めに入れ、30分ほどつけておいてから炊くといいようです。
■ あきたこまちがおいしい理由
あきたこまちはこしひかりの粘り、香り、もちっと感を引き継ぎ、炊き立てはもちろんのこと、冷めてもその味や食感が損なわれません。また玄米のままでも粘り気があり食感があります。あきたこまちが日本人に好まれ、美味しいと言われる理由はここにあるのかもしれませんね。
■ こしひかりとは?

翔栄ファームの契約農家さんが生産している無農薬・無化学肥料「みつばちの里の米 こしひかり玄米」
こしひかりの特徴は、お米特有の上品な甘み、粘り気が強く、噛み応えもあり、もちもちとした食感、香りとそのつやつやとした外観が共に素晴らしく味も見た目も良く、冷めてもその美味しさは持続するバランスがとれたお米であるところです。
北海道と沖縄以外の全国で栽培されており、お米の品種の中でも生産量が多く、日本人に大変親しまれており和食にも洋食にもあうのも魅力です。
■ こしひかりがおいしい理由
弾力のある食感と上品な甘みの理由はでんぷんの組織の違いにあるようです。でんぷんは弾力とつや感の源となる「アミロース」、糖質の主成分で粘り気の源となる「アミロペクチン」の2種類から構成されています。
こしひかりは他の品種よりもアミロースの含有量が少なく、アミロペクチンが多いのが特徴です。 お米の硬さのもとになる成分のアミロースの含有量が多いほど粘気がなく噛み応えがあり、アミロペクチンが多いほどふっくらモチモチのご飯になります。
これら2つのバランスの良さがこしひかりの程よい粘り気ともっちりとした食感を生み出しています。またこしひかりは米本来の旨味を生かした上品な甘さを感じられるのも特徴です。
「冷めても美味しいこしひかり」
大きな特徴のひとつに冷めても美味しさが持続することがあります。通常、お米は温かいうちが一番美味しく、時間が経つとパサパサした食感になるものですが適度な弾力と、独特の上品な甘みが自慢のこしひかりは他の銘柄のお米とは違います。そのためおにぎりやお弁当にしてもお米の風味を存分に感じることができます。
■ こしひかりの欠点
美味しいと知名度が高いこしひかりにも欠点があります。
栽培中に倒伏しやすい、いもち病という病気に弱いことなどです。とはいえ、粘りが強く美味しいお米としてこしひかりは全国に広まっています。口に入れると強いお米の香りがし、その旨みを感じられ、その甘さや感覚はこしひかりならではの独特なおいしさのため、それに慣れると他のお米では物足りなさを感じると言われるほどです。
■ 「あきたこまち」 と 「こしひかり」どっちがいいの?

人それぞれ好みがありますので一概には言えませんが、一般的にお米を主役にして食事を楽しみたいならこしひかり、漬物や焼き魚とあわせたり塩むすびとしても、食べ応えのある粒感と、しっかりとした粘りが楽しめます。
あきたこまちは、あっさりとして香り・旨味・甘みのバランスが良いので、どんな料理とも相性がよく、おかずを引き立ててくれます。カレーやカツ丼など、味の濃いものと合わせて食べるのがおすすめです。
■それぞれの品種
「こしひかり」
越の国(=北陸)に光り輝く品種になることをイメージして命名され、新潟県で病気に強い「農林22号」と収量が多く食味に優れた「農林1号」を掛け合わせた両方の特徴を合わせ持つ品種に、その後福井県で育成・選抜された優良なお米として正式に誕生しました。甘みともっちりとした粘りが特徴です。
「あきたこまち」
「こしひかり」と「奥羽292」を交配させたお米でルーツは福井県、福井農業試験場にて育種されていた数々の品種から秋田県農業試験場の研究員が持ち帰り選抜、1984年に当時の秋田県知事により正式に「あきたこまち」として誕生しました。粘り、歯ごたえがあり味も食感もよく、バランスのよいお米です。 やや小ぶりの米粒で、炊きあがりは透明感、光沢があってふっくら、食感は若干かためですが、モチモチとしているのが特徴です。
それぞれ食べ比べてみて好みのお米の食べ方を探してみるのも日本人ならではの贅沢な楽しみ方かもしれませんね。
■酵素玄米ご飯(寝かせ玄米)を食べよう!

玄米に塩と小豆を加えて高圧力で炊き、3日間程保温し熟成させたものを言います。栄養価が高く、もっちりと柔らかく甘味もあり消化が良いのが特徴です。
完全食と呼ばれる玄米は栄養素たっぷりで体にもいいのですが独特の臭い、パサパサ感、消化が悪いなどの理由で食べられない、苦手という方が多いようです。そんな方におすすめなのが酵素玄米ご飯です。発酵させた玄米はモチモチで食べやすく、玄米で食べるよりもさらに栄養価が高くなります。
ポリフェノール、ナイアシンなど美容成分や、腸内細菌の栄養源となる「オリゴ糖」が豊富に含まれるため、腸内環境のケアに効果的です。 腸がきれいになることで免疫力がアップ、美肌効果も期待できさらには代謝も良くなるのでダイエットにもおすすめの美容食です。
抗酸化作用、血糖値の正常化、デトックス、むくみ解消、動脈硬化、高脂質予防、整腸作用など血液をサラサラにする働きがあるとされています。
ふっくらもちもちの酵素玄米ご飯!健康と美容のためにも玄米生活はじめてみませんか?
