さて、今回は普段道端や田んぼでよく目にする野草を摘み取り、試食会を行いました。
実は食べられる野草は多く、味に癖がない物もあります。
是非皆様もお散歩ついでに野草を探してみて下さい。
■野草の種類とおすすめの食べ方
3月29日に「翔栄ファームの会 食べる草を探そう」を行いました。
当日はあいにくの大雨で、ゆっくり散歩をしながら野草を摘み取ることはできませんでした。
しかし圃場の中を少し歩いただけでも
なずな、はこべら、カラスノエンドウ、ギシギシ、が収穫できました。
なずな、はこべらは七草粥の春の七草としても有名ですよね。
・なずな (薺):
なずなは「ぺんぺん草」とも呼ばれ、胃腸の調子を整える効果があるとされています。
・はこべら (繁縷):
はこべらは「はこべ」とも呼ばれ、消化を助ける効果があるとされています。
七草粥を食べるのはお正月の豪華な食事で疲れた胃腸を休めるためと言われている通り、
消化や胃の調子を整える効果があるので是非普段の食事に取り入れてみて下さい。
今回ギシギシを除いた野菜は全て天ぷらにしました。
ギシギシは酸味やえぐみがあるので、茹でてから水にさらし、酢味噌和えにしました。
他にも宮内菜の味噌汁と酵素玄米ご飯も一緒にいただきました。




農場体験として宮内菜と菜の花の収穫のお手伝いもしてもらいました。
かぶの菜の花はなかなかスーパーで見かけることは少ないと思います。
茎は手で折れるくらいのやわらかさで、つぼみの状態のものを収穫することができました。
かぶ以外に小松菜、ビタミン菜なども花が咲き、どれも独特のうまみと苦みがあり美味しいので、サッと塩ゆでして食べてみて下さい。

■食は投資
今回参加して下さった方とも“食の安全性”についてお話しをしました。
他にもイベントやマルシェなどではお客様から「安心安全の野菜が買えて、ほんとうに助かる」という声をく聞きます。
「食に気を使いたいが、本物の安心・安全野菜を手にする機会がなかった」
「身近に存在しなかった」
「そもそも気を遣うきっかけがなく、何も考えずにスーパーで売られている野菜を食べていた」
最近は “自然栽培の野菜”や“食の安全性”を求めている人が増えている印象を受けます。
翔栄ファームの考えや思い、こだわりに共感して下さる方が増えてとても嬉しく思っています。
そもそも人間の身体は食べたものでできています。
不自然なものを取り入れるとやはりどこかで障害が出てきてしまいます。
自然栽培の固定種・在来種の野菜は農薬や化学肥料を使った野菜と比較すると
ビタミンやミネラル、抗酸化物質が豊富に含有されている傾向があると言われています。
特に成長期の子供たちにはこのような栄養素がとても大事です。
ところでどうして農薬や化学肥料を使うことになってしまったのでしょうか。
それは私たち消費者が「形が歪でなく、傷のない野菜が良い」という風潮と
栽培者側が応えようとしているからだと思います。
形が少し歪であっても、傷があっても味に変わりはなく、栄養たっぷりの野菜でも良い!
という消費者が増えていかない限りなかなか世の中は変わりません。
ほんとうに大事なものは何なのか。そういった考えの人が一人でも増えるきっかけに翔栄ファームの野菜があれば嬉しいなと思っています。
“食は投資”というように、自分の体をつくる基盤です。
どのように作られ、販売されている野菜なのか。を気にする人が増え
スーパーなどで自然栽培のお野菜が一般的に販売される日が来るといいですね。

■春野菜から夏野菜へ
菜花の収穫が終盤になり夏野菜の植え付けが始まっています。
翔栄ファームでは1年を通して約70品目を栽培しています。
できるだけ先のことまで考えながら、どの畝に何を植えるのか作付計画を行います。
同じ圃場内でも、栄養素が高い畝や少し痩せた土壌の畝など様々あり
畝の状態や各野菜の好みに合わせて植え付けする場所をパズルの様に組み合わせていきます。
例えば、かぶは肥沃な土壌を好みますが、肥沃すぎると逆に苦みや味に旨味がなく美味しくなくなります。
逆にやせた土地を好む野菜も多く、土を見極め植え付ける事がポイントです。
夏野菜の植え付けも進んでいますが、まだまだおすすめの春野菜もありますのでご紹介します。
【おすすめ春野菜】
スナップエンドウ、絹さや、実えんどう ・・・随時お届けします
春を感じるスナップエンドウ。みずみずしくて甘くてとても美味しいですよね。大変人気があります。
暴風対策や誘引作業などこまめな栽培管理をしながら大事に育てている最中です。
どうぞお楽しみにお待ちください。
また茨木県龍ヶ崎圃場では4種のエンドウ豆について見て、食べて比べよう!を開催いたします。
是非お越しください。
【詳細】
「エンドウ豆の収穫体験」
内容:今回食べ比べしていただくのは松島三十日絹莢、スナック(スナップエンドウ)前橋の自家採取の種のもの
ツタンカーメン、ウスイエンドウの4種類です
日時:2025年5月6日(火)10時~11時半
場所:茨木県龍ヶ崎圃場
参加方法:電話またはメール
※詳細はチラシをご覧ください

= 最後に =
私たちは昨今のアレルギー・アトピー・花粉症などは、食べ物の影響だと思っており、口に入って身体を作る作物は安心・安全であるべきだと考えています。
翔栄ファームでは、群馬県と茨城県、広島県にある3つの農場で、一般的な慣行農法(農薬、肥料の投入量や散布回数などにおいて相当数の生産者が実施している一般的な農法のこと)でなく、『固定種・在来種』の種で、『農薬・化学肥料・除草剤を使わない自然栽培』で野菜や穀類を作っています。
それは、食卓に並ぶ全てを”安心・安全な翔栄ファーム印の食べ物”で提供したい!という目的からです。
私たちが自然栽培で収穫した野菜や作物を『茨城県龍ヶ崎』と『群馬県前橋』の各圃場と、東京都の東中野にある『ビセットプラザ』で店頭販売を行っています。
また通販サイトの『しぜんとくらそ』では、各季節の旬な野菜を詰め合わせた”【定期宅配】季節の産直野菜いろどりセット”などもインターネットで販売しています。宅配にしか入らない野菜もありますので、定期宅配のご利用もお待ちしています。