皆さんこんにちは!翔栄ファーム『群馬県前橋農場』のMです。
私たちは昨今のアレルギー・アトピー・花粉症などは、食べ物の影響だと思っており、口に入って身体を作る作物は安心・安全であるべきだと考えています。
翔栄ファームでは、群馬県と茨城県にある2つの農場で、一般的な慣行農法(農薬、肥料の投入量や散布回数などにおいて相当数の生産者が実施している一般的な農法のこと)でなく、『固定種・在来種』の種で、『農薬・化学肥料・除草剤を使わない自然栽培』で野菜や穀類を作っています。
それは、食卓に並ぶ全てを”安心・安全な翔栄ファーム印の食べ物”で提供したい!という目的からです。
さて、今回は“春のおすすめ野菜”の続きで「葉玉ねぎ」について深堀します。
なかなか市場に出回らず、食べる機会の少ない玉ねぎの葉っぱの部分。
実は柔らかくて甘くて、どんな料理にも合う野菜なんですよ。
■葉玉ねぎって知ってる?
皆様は「葉玉ねぎ」を食べたことありますか?
新玉ねぎより少し早めの春先が収穫時期になりまさに今が旬になります。
出回る時期がとても短いのでスーパーなどで見かけたらぜひ購入してみてください。
定期宅配をご予約して頂いている皆様には、すでに定期便にてお送りしているかと思います。
「葉玉ねぎ」は、葉がついたまま若い状態で収穫した玉ねぎです。
いつも食べている膨らみのある部分(鱗茎と呼ばれています)は成長途中のため直径約3センチととても小さいです。
通常「玉ねぎ」は、鱗茎が大きくふくらんで多くの葉が横に倒れた頃に収穫します。
緑の葉部分まで柔らかく、料理に使いやすいです。
また辛味も穏やかで、ネギ特有の臭みも少ないので苦手な方にもおすすめです。
葉は長ねぎよりもやや肉厚で太めで、甘味があり食感はやわらかく、少し粘り気もあります。
そして葉玉ねぎは栄養成分が豊富です。
ビタミンCや強い抗酸化作用があるβカロテン、細胞の生産や再生を助ける葉酸などのビタミンB群など重要な栄養成分を含んでいます。
おすすめのレシピは、【葉玉ねぎのぬた和え】です。

また圃場メンバーの一番人気料理は【葉玉ねぎの卵とじ】です。
卵と出汁に包まれて、とろとろになった葉玉ねぎが格別。味も染みて、甘さがより引き立ちます。
作り方もとっても簡単で、卵とじの中に薄く切った葉玉ねぎを入れるだけ!是非お試しください。

■葉玉ねぎ栽培の苦労話
玉ねぎは前橋圃場で力を入れて作りたい野菜です。
理由はお客様からのニーズも高く、さらに自然栽培のものはとても貴重です。
また玉ねぎ栽培は一般的に難しく、地力のある玉ねぎにあった畑でないとうまく育ちません。
幸いにも前橋は玉ねぎが良くできる畑があり、良く育ちます。
なので今年は頑張って、合計11500本植えました!内訳は
・ジェットボール 1500本
・松島レッド 3000本
・ノンクーラー 7000本
品種は上記の3種類。それぞれ用途が違います。
・ジェットボール(極早生):現在「葉玉ねぎ」としても出荷中。残り半分は新玉として出荷予定
・松島レッド(中晩生 サラダ向き):赤色鮮やかでみずみずしい。
・ノンクーラー(中晩性 保存性が高い):日持ちし、甘みがある玉ねぎ。
ジェットボールは現在半分ほど葉玉ねぎとして出荷していますが、
残りは収穫時期を少し遅らせて鱗茎の部分を大きくしてから出荷予定です。
4月後半からはノンクーラーを葉玉ねぎとして出荷する予定です。
こちらも残りは普通の玉ねぎとして収穫します。
翔栄ファームの会でもお手伝いをして頂きましたが、育苗時に撒いた種はトレイで計100枚にもなりました。
また育苗する際に使った土は、玉ねぎを植え付ける予定の畑に枯草や野菜の残渣などを山積みにして熟したものを使用。そうすることで植え付けた後も馴染みが早いのではと考えているからです。
この土は約1~2年畑に置いておいたので、いい具合に分解され栄養満点です。


種を撒いたのは9月頃。まだまだ暑さが厳しい時期。
さらに毎日のように夕立があり、発芽しかけた苗に強い雨が当たって一から撒きなおしたこともありました。
玉ねぎは暑いのが苦手で、芽が出にくくなります。なので、遮光ネットで影を作り涼しいところで芽出しをしてから日に当てました。
11月頃に畑へ定植しましたが、今度は11月下旬に雨が1度降って以来、12月は全く雨が降らず、
1月6日頃に少し降ったのみで、その後はまた全く雨が降らず、やっと3月3日に2か月ぶりの雨。
玉ねぎは水が好きな野菜にもかかわらず、なかなか降らない雨により軽トラに300ℓタンクを積み
タンクの中に井戸水を入れ畑に到着したらじょうろで潅水を行いました。この作業を繰り返し何度もおこないました。
30mの畝が合計9畝あるので、十分な潅水はできなかったからか、玉ねぎの葉が黄色に変わり色褪せた感じになってしまいました。



また、水が好き!とはいえ水をあげすぎると逆に冬場は凍ってしまいます。
前橋市は上毛三山の一つである赤城山の麓にあるため、冬場は赤城おろしという強い北風が吹きます。
冬場はトンネルネットをかけて養生し、風よけを行いました。



3月に入り雨が降って以降、気温も徐々に上がったおかげで今はのびのび育っています。
黄色く色あせた葉っぱも緑に戻り、出荷できるほど成長し、ほっとしています。

■新たな挑戦
毎年前橋ではノンクーラーは植えていましたが、ジェットボールと松島レッドは去年から始めました。
その為、今年は作り慣れているノンクーラーをビニールマルチと草マルチの2パターンで作ってみることにしました。


6畝のうち2畝は草マルチで栽培したのですが、今回の日照り続きによる水不足で、ビニールマルチも草マルチも元気がありませんでした。
ただビニールマルチのほうが若干成長が良かった様子でした。
やはり保湿性があるため、草マルチよりも水分も蒸発しなかったからではないかと考えています。
一方草マルチは乾いた冷たい強風が吹くたびに吹き飛ばされるところも多々あり、余計に水分が蒸発していたように感じます。
その後数回の雨と気温上昇が進むにつれ、色褪せていた葉っぱたちは緑に戻り、元気を取り戻しました。
どんな結果が出るかは収穫がすべて完了した頃に追って報告させていただきます。
また玉ねぎの自家採種にも挑戦中なのですが、昨年は種取に失敗。今年もチャレンジする予定です。
こちらについても、随時農場便りを通じてお伝え出来たらなと思っています。
写真:ノンクーラーの花

他にも自然栽培で収穫した野菜や作物を『茨城県龍ヶ崎』と『群馬県前橋』の各圃場と、東京都の東中野にある『ビセットプラザ』で店頭販売を行っています。
また通販サイトの『しぜんとくらそ』では、各季節の旬な野菜を詰め合わせた”【定期宅配】季節の産直野菜いろどりセット”などもインターネットで販売しています。宅配にしか入らない野菜もありますので、定期宅配のご利用もお待ちしています。