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【農場便り】新米!翔栄ファーム米の成功と失敗の秘話特集①

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    【農場便り】新米!翔栄ファーム米の成功と失敗の秘話特集①

    By nagashima-syouei | 農場便り | Comments are Closed | 18 10月, 2024 | 0

    皆さんこんにちは!翔栄ファーム『茨木県龍ヶ崎農場』のKです。

    私たちは昨今のアレルギー・アトピー・花粉症などは、食べ物の影響だと思っており、口に入って身体を作る作物は安心・安全であるべきだと考えています。

    翔栄ファームでは、群馬県と茨城県にある2つの農場で、一般的な慣行農法(農薬、肥料の投入量や散布回数などにおいて相当数の生産者が実施している一般的な農法のこと)でなく、『固定種・在来種』の種で、『農薬・化学肥料・除草剤を使わない自然農法』で野菜や穀類を作っています。
    それは、食卓に並ぶ全てを”安心・安全な翔栄ファーム印の食べ物”で提供したい!という目的からです。

    今回は収穫した新米「あきたこまち」について前回より深掘りし
    収穫に至るまでのこだわりの作業工程や成功と苦労の秘話について2シリーズに分けてお届けします。
    最後まで読んで頂けますと嬉しいです!
    また現在翔栄ファーム米「あきたこまち」販売中です!
    玄米での販売ですので食べたいときに精米し、より出来立てを楽しんで頂けます。
    米ぬかも、ぬか床や畑の肥料、洗剤代わりにもなりますのでどうぞご活用いただければと思います。

    【目次】

    ・令和の米騒動?!
    ・農薬を使わず作る!翔栄ファーム米のこだわり
    ・昔ながらの温湯消毒

    ■令和の米騒動?!

    昨今よく聞く言葉で「令和の米騒動」がありますね。
    新米の時期になり、少しづつ落ち着いては来ましたが一時はお米の供給が間に合わず
    スーパーからお米が消え私も大変焦りました。

    米騒動が起こった主な原因は「インバウンドの上昇」と「異常気象による猛暑」と言われています。
    インバウンドの上昇は経済回復にもなり嬉しいニュースですが、
    コロナ化からの急激な上昇・和食ブームが加速し、飲食店ではお米の購入がほんとうに大変だったそうです。
    日本が誇る“和食”が世界に広まるのは嬉しいですが、どれほどの需要と供給があるのか
    今後はある程度見越した上でお米作りが必要になっていきそうですね。

    「猛暑」による被害として、翔栄ファームでも「害虫」被害が起こりました。
    主な害虫としてはウンカ。そして今年はカメムシの大量発生もありました。
    ウンカやカメムシは稲の葉や茎から汁を吸います。そうするともう穂が出ることはなく枯れてしまいます。
    そうならないようひたすら翔栄ファームでもカメムシたちが田んぼへ侵入しないよう畦道の除草を徹底しました。

    もちろん“殺虫剤”を使用すればあっという間に駆除できますが、翔栄ファームでは無農薬・無肥料・自然栽培を徹底しています。
    そのため人による手作業での駆除しかありません。毎日毎日除草を行いなんとか収穫に至りました。

    他にも猛暑によりお米が白濁してしまう「高温障害」も起こっています。
    幸いにも翔栄ファームは地下の井戸水を汲み、入水しているので、川の水に比べ水温は低く
    この猛暑でも低めの水温を保ちながら水を入水できたことはとてもラッキーでした。

    それでも猛暑によりかなりの打撃を受けた一年となりました。
    去年は「日本晴れ」と「あきたこまち」両方合わせて1.2トン収穫できましたが
    今年の収穫量はなんと450キロ。およそ3分の1の収穫量でした。

    新米の時期にもかかわらずお米の値段も高騰したまま。
    恐らく多くの米農家も猛暑の打撃で収穫量が減っていることは間違いないかと思います。
    そうするとまた来年米騒動が起こるかもしれません。
    そうならないために、安定したお米を供給できるよう来年に向けて今から対策と試行錯誤を繰り返し
    より良いお米をお届けできるよう日々精進してまいります。

    ■農薬を使わず作る!翔栄ファーム米のこだわり

    農薬・化学肥料を使わない稲作は本当に難しい。
    除草剤や殺虫剤を使えばすぐに解決することでもそうはいきません。
    これら以外にもたくさんの農薬を使う場面が稲作にはあります。

    例えば「種もみ」にも農薬が使われています。
    そもそも「種もみ」とはお米の種のことを種もみといいます。
    もみはいつも食べているお米とは違い白くありません。このもみから芽が出て、苗になります。
    お米をつくるときは、種もみを田んぼにまかず、 芽が出て大きくなるまで育苗箱で育てます。

    一般の農家さんが入手する種もみは、既に「農薬」による消毒が終わったものが主流です。
    つまり、稲作は種もみの段階から農薬を使用しているのです。

    なぜ農薬を使ってまで消毒をするのかというと、
    稲作にとって最も恐れるべき「イモチ病」の発生を抑制するためです。
    これが発生すると稲の生育が著しく阻害され、籾の念実(実がなること)が阻害されたりし、収量がかなり低下してしまいます。
    だから「イモチ病」の発生を抑えるため、稲作では種もみの段階で農薬を使い消毒を行っているのです。

    それではこの「種もみ」、農薬消毒を行わず翔栄ファームではどうしているかというと
    未消毒の種もみを入手し、昔ながらの温湯(おんとう)消毒を行っています。

    次に詳しくお米の苗を植えるまでの過程を時系列で説明しながら書いていきますね。

    ■昔ながらの温湯消毒

    先ほど書いた通り、翔栄ファームでは農薬による種もみ消毒ではなく
    昔ながらの「温湯消毒」を行っています。

    お湯による消毒で、農薬を使わずできるため手間暇かかりますがこの方法で消毒しています。
    温湯消毒を行う4月頃から田植えの5月、収穫の10月。長い長い稲作が始まります!

    【温湯消毒の方法】

    ①塩水選を行う
    まず購入した無消毒の種もみの中から、中身の詰まった良い種もみを選ぶために塩水につける「塩水選(えんすいせん)」を行います。

    種もみの中身は、おもに胚乳(はいにゅう)です。
    胚乳は発芽から初期生育にかけて必要な栄養源なので、この胚乳が多い方が良いとされています。
    胚乳が充実した種もみは発芽率が高く、根に活力があり、活着にも優れています。

    しかし胚乳が少なく軽い籾なのか、胚乳が多く重い籾なのか、見ただけでは区別はつきません。
    そこで、塩水選を行います。
    まずは、籾を塩水につけます。すると、胚乳が多い籾は重いので沈みます。浮き上がった軽い籾を取り除き、底に沈んだ重い籾を種もみとして使用します。

    ②温湯消毒を行う
    次に「温湯消毒」と言って、種もみを約60℃のお湯に一定時間付け消毒する方法です。
    こうすることで、農薬を使わずに種もみを消毒することができます。

    お湯を沸かして、大きな桶にお湯を入れて60度に保ち、その中に10分間入れます。
    60度をキープする為に温度計を見ながら足し湯を行い、温度調整をします。

    なぜ60度かというと、カビや細菌による病気の発生を防ぐためです。
    カビや細菌に汚染されている可能性のある種子を消毒することで、種もみが伝染源となる病気の発生を抑えることができます。

    ③すぐに冷水に漬け、冷ます。
    10分間の温湯消毒後、すぐに冷水に漬けて、種もみを冷まします。
    時間にすると約5分もありませんが、熱いままだと種への負担が大きいので冷ましてあげます。

    ④催芽(さいが)
    催芽とは、発芽させる状態にすることです。
    発芽させるために、種もみを24度~25度をキープする機械へ入れます。
    約1週間温度を保ちながら水を循環させ催芽を行います。

    1週間後このように芽が出ます。

    ⓹播種(はしゅ)
    催芽後乾燥させた種もみを播種機に入れ、育苗箱に入れていきます。
    専用の機器を使って育苗箱に土を入れ、種を撒き、その上からまた土を薄く撒いてもらいます。

    種まきが終わると、育苗箱に保温シートをかけ芽が出るのを待ちます。
    だいたい、15cmぐらいまで大きくなったら、やっと田植えができます!

    ⑤ 田植え
    田植えを行い、あとは無事大きくなることを祈るのみです。

    しかし、稲作は無事大きくなっても雑草や様々な伝染病、害虫との闘いが始まります。
    特に雑草は放置すると稲の成長を粗大するため、稲が雑草に負けないレベルに成長するまで徹底した対策が必要です。

    今年は幸いにも伝染病にかかることもありませんでした。
    しかし、カメムシの大量発生により収穫後のお米を色彩選別してみると、やはり多くのお米がカメムシにより斑点米となっていました。
    翔栄ファームでもこのカメムシ被害が収穫量減の一つとして考えられます。

    斑点米とはお米の表面が黒く変色することで、特に人体への影響はないといわれています。
    人体に影響がない!とはいえ、変色した着色粒の混入率が0.1%超で二等米、0.3%超で三等米、0.7%超で等外米に格付けされてしまいます。
    また、乳熟期前(穂がまだ未熟でこれから大きくなろうとしている時期)にカメムシによって吸汁加害されると未熟米となってしまい、
    米粒の充実度を損ない、落等の大きな要因にもなってしまいます。

    このように人体への影響がないとはいえ、混入を嫌う消費者が多いのが現実です。
    そうなると収穫量に対し販売量は少なくなる=お米の高騰につながります。

    猛暑だけでなく、これから地球温暖化も加速し続け食糧困難・価格高騰はこれからも続くでしょう。
    地球温暖化は化学肥料による土壌汚染なども一つの要因とされています。
    高齢化により簡単・きれい・大量に作れる野菜が必要なこともわかりますが、もっと本質的に大事な“食”への安全性や“ほんもの”を求める消費者増える事
    そうした作物づくりを手助けする環境が充実することを切に願うばかりです。

    「地球温暖化」という大きな問題、実は日々私たちができる事も沢山あると思います。
    そうした小さな事から初めていけたらな、という思いと共に
    これからも微力ですが翔栄ファームでもより多くの作物を沢山の人に届けられるよう頑張っていきたいです。

    他にも自然栽培で収穫した野菜や作物を『茨城県龍ヶ崎』と『群馬県前橋』の各圃場と、東京都の東中野にある『ビセットプラザ』で店頭販売を行っています。
    また通販サイトの『しぜんとくらそ』では、各季節の旬な野菜を詰め合わせた”【定期宅配】季節の産直野菜いろどりセット”などもインターネットで販売しています。宅配にしか入らない野菜もありますので、定期宅配のご利用もお待ちしています。

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