皆さんこんにちは!翔栄ファーム『群馬県前橋農場』のMです。
私たちは昨今のアレルギー・アトピー・花粉症などは、食べ物の影響だと思っており、口に入って身体を作る作物は安心・安全であるべきだと考えています。
翔栄ファームでは、群馬県と茨城県にある2つの農場で、一般的な慣行農法(農薬、肥料の投入量や散布回数などにおいて相当数の生産者が実施している一般的な農法のこと)でなく、『固定種・在来種』の種で、『農薬・化学肥料・除草剤を使わない自然農法』で野菜や穀類を作っています。
それは、食卓に並ぶ全てを”安心・安全な翔栄ファーム印の食べ物”で提供したい!という目的からです。
さて、今回は『大成功!ときわ地這いきゅうり』についてです。
実は去年失敗してしまったお話や、その失敗した経験を活かして、2024年夏の収穫が大成功した秘密や、ときわ地這いきゅうりを使ったおすすめ料理や食べ方についてもお話致します。
■ 毎日の収穫量が〇㎏!大成功中のときわ地這いきゅうりについて
夏野菜の代表といえばきゅうりやトマト、なすびを思い浮かべるかと思います。
今回はそのきゅうりにフォーカスをあててご紹介します。
きゅうりは、「そのほとんどが水分で栄養がない」と思っていませんか?
実は夏バテや水分補給、代謝を良くする食材なので暑い夏には欠かせない栄養素がたっぷり詰まった野菜なのです。
2024年の翔栄ファームでは、そのきゅうりを「節なりきゅうり(上に伸びていく一般的によく見るきゅうり)」ではなく、「ときわ地這いきゅうり」という品種のきゅうりを植えました。
地這いきゅうりとは、一般的な節なりきゅうりと違い
地面を這って横に伸び、さらにその伸びたツルから根っこが生えてくるので
節なりきゅうりのように一か所から全体に水分を行き渡らせるのではなく、
増えた根っこからも水分を取ることができるので水分不足による収穫不良などを防げるのが特徴的です。
また昔は地這いきゅうりが一般的に育てられており
環境や収穫のし易さなどから今の節なりきゅうりが一般的になったそうです。
そんな“ときわ地這いきゅうり”ですが、ただ今収穫真っ盛り。
毎日約30キロ越えの収穫量があるそうです。
一人2本食べるとしたらなんと!約120人分のきゅうりを毎日収穫できています!
まだまだ継続的に皆様へお届けできるよう時期をずらして種蒔きをし、
秋頃収穫予定の苗たちも順調に育っています。引き続きお楽しみにお待ち下さい~。
■ スパルタ育苗が大成功の秘密?!
そんな今年大成功を遂げているきゅうり栽培ですが、実は去年はうまくいかず
夏の収穫後、秋の長雨や台風で葉っぱが痛み全て枯れてしまいました。
その失敗を活かして今年は苗づくりからとても力を入れていました!
今回成功したポイントは、
① ときわ地這いきゅうりに挑戦
② 土づくり・植える場所の配慮
③ スパルタ育苗づくり
具体的には
1、先ほどお伝えした通り
節なりきゅうりではなく地面を這う“ときわ地這いきゅうり”という品種に挑戦しました。
2、失敗した去年はウリ科の仲間のエンドウを育て後半立枯れ病(急に枯れてしまうこと)で枯れてしまい
そのあとに植えたことでその病気を引きずって同じく立枯れしたこと
同じウリ科仲間のあとに連作(同じ場所で育てること)してしまったことが原因と考え
今年は新たに借りた土壌を耕作し植えたのです。
といのも、
「ウリ科の野菜は連作がよくなく最低でも3年は開けたほうが良い」
「きゅうりは初めて作るところでよく育つ」
という情報を手に入れ、新たな土壌で今年はチャレンジしました。
それが功を奏したのか立ち枯れ病やほかの病気にもならず、順調に育ってくれました。
3、今回スパルタ教育ならぬ、スパルタ育苗作りを試みました。
きゅうりは水が好きな野菜ですが、しおれるぎりぎりまで水をあげませんでした。
また、朝晩の寒い時間帯だけ温室の温熱マットに載せ
まだ肌寒い3月ですが、昼間だけ外に出して少しづつ外の環境に慣れさせました。
ちなみにきゅうりにとって”寒さ”は大敵。
冷たい水をあげてから寒い外に出してしまうとそれだけで枯れてしまうことも。
その為、朝晩温熱マットで一緒に水も温め、
翌朝にその水をあげることで温度調節を図りました。
まさに寒い外に出しつつも、温かい水をあげる。アメとムチのようなスパルタ育苗。
この様にしてぬくぬく温室育ちの苗ではなく、ある程度過酷な自然環境にも馴染ませた苗作りを意識して育てました。
以上これら3つのポイント
・ときわ地這いきゅうり(品種変更)に挑戦したこと
・土壌環境が良かった
・育苗の成功
が今回成功した要因ではないかと考えています。
いろんな試行錯誤のおかげで
今年はたくさんの収穫と、秋ごろまできゅうりを皆様にお届けできる目途が立っていること。とても嬉しく思います。
■ 夏バテにぴったり!おいしいきゅうりの食べ方とおすすめレシピ
そんな収穫真っ盛りのときわ地這いきゅうり。肝心の味はというと。。。
よく見かけるイボイボのきゅうりと違って皮が柔らかく歯触りが良いのが特徴的!
味はきゅうりの風味もありつつ、苦みが少なくしっとりしていてほんとにおいしいです。
ここからは翔栄ファーム農場スタッフおすすめのレシピを紹介します。
まずは下準備です。
「板ずり」:
きゅうりを生で食べるときには「板ずり」をしましょう。
塩を振って、まな板の上でゴロゴロ転がします。
色が鮮やかになり、いぼが取れ、渋みも取れるので美味しさが増します。
●わたしがおすすめする『とってもカンタン!暑い夏にぴったり”きゅうりの梅酢漬け”』
<作り方>
1. きゅうりを柔らかくなるまで塩ズリします。
2. マグカップの底とかで叩いて割ります。
3. 手で食べやすい大きさに割きます。
4. 梅酢やピクルスの元に漬ける
最後に和えるものを
オイスターソース、ポン酢、ごま油 に変えるだけで一気に【中華風きゅうり和え】にも♪
他はキムチを入れえ【ピリ辛きゅうり和え】も簡単でおしくておススメです。
そのほか栄養素やおいしく食べられるレシピなどはこちらをご覧ください
最後になりましたがきゅうり栽培を通して感じた気持ちを皆様に伝えさせてください。
『まっすぐなキュウリだけがキュウリじゃない!』
翔栄ファームでは農薬・化学肥料・除草剤を使わない自然農法で育てています。
そのためスーパーで売られている様なびっくりするほど真っ直ぐなキュウリではなく
曲がったきゅうりや均等な大きさではないきゅうりが混ざっていることもあるかと思います。
けれどそれらこそが本来のきゅうりの姿であり、自然な環境の中で自然と共に育った証なのです。
真っ直ぐなきゅうりが好まれる理由は出荷時に箱詰めしやすい=コスパの問題で
その問題をクリアする為に品種改良やあらゆる方法を使って不自然な形で育てています。
そうではなく太陽の光を存分に浴び、愛情たっぷり、毎日手間暇かけて育てたおいしい自慢の翔栄のきゅうり。
”自然と共に育ったときわ地這いきゅうり”を
今年の夏はぜひ手に取り、食べ、一緒に猛暑を乗り切りましょう!!
もしかしたらこんなに大きな大きなきゅうりにも出会えるかも?!
子供の顔よりも大きくなったきゅうりです。
こんなに大きくても味は同じ。とっても歯切れがよく、柔らかくておいしいですよ。
翔栄ファームでは自然の力を借りながら、安心で安全な自然の力がたっぷり詰まった作物を栽培しています。
また通販サイトの『しぜんとくらそ』では、各季節の旬な野菜を詰め合わせた”【定期宅配】季節の産直野菜いろどりセット”などもインターネットで販売しています。宅配にしか入らない野菜もありますので、定期宅配のご利用もお待ちしています。