皆さんこんにちは!翔栄ファームのAです。
翔栄ファームでは、自社農園で無農薬・無化学肥料の自然栽培にて色々な作物を作っています。野菜以外にも、お米、大豆、麦などの穀類や果物も栽培しています。
果物の一つには初夏にかけて旬を迎える、美容・美肌やその他多くの健康期待効果が盛りだくさんで『まるで総合ビタミン剤』とも言うべきスーパー柑橘『ばんかんジューシー』があります。
切ったそばから果汁が零れ落ちるほどジューシーでさわやかな風味が最大の特徴で、ほのかな甘みとぷちぷちとした果肉の食感と優しい風味が味わえる、鮮やかな黄色の柑橘です。
ばんかんジューシーの魅力については以前お話しいたしましたので、ご覧になってみてください。
【農場便り】美容・美肌などの健康期待効果が盛りだくさん!『まるで総合ビタミン剤』スーパー柑橘『ばんかんジューシー』収穫記①
今回は、私が体験したさらなる雑草の恐ろしさと、全くもって想定外だった除草作業についてお話ししたいと思います。
■ え?また!?『ばんかんジューシー』の実はどこにある!?
前回は、世界的異常気候とも言える酷暑が続いた2023年、真夏の除草作業についてお話しいたしました。
私を含めて3人がばんかんジューシーの収穫自体が初めてで、除草に使う刈り払い機を持つのも初めてでした。慣れないながらも、1反(約1000平方メートルは300坪です。駐車場で表すと40台の駐車スペース)より少し広い畑の除草を、なんとか1日で終えることができました。
あれから2ヶ月後の2023年10月10日、再び私は同じ場所に立ってはいますが、この畑にあるはずの30本以上のばんかんジューシーの木がどこにあるのか分からない状態でした。
35度を超えるる気温と直射日光によって、全身から汗が吹き出しながらもなんとか刈り取った雑草や名前もわからない木やツタは、またもばんかんジューシーの木を覆い隠していました。
夏の残暑によって強く生い茂った雑草の力強さに、恐ろしさを感じました。ばんかんジューシーに必要な大地の栄養と日光を当てる環境はまたも奪われており、一刻も早く取り除かなければいけない状況でした。
畑の状況は8月11日の除草前と変わらない状況でしたが、私の状況は全く違ったものでした。私は1人でこの畑の前に立っているのです。前回は3人がかりで1日かけて行った除草を、今回は私1人で2日で終えなければならないのです。一度の除草経験と2日間あればということで熊本の地に入ったのですが、いざ畑の現状を目の当たりにすると、やはり茫然としました。
しかしやるしかありません。10月10日の朝7時から、飛び散る雑草から目と顔を守るためのゴーグルとメッシュプロテクターを装着して、除草作業を開始しました。
■ 順調に進む除草作業で予定よりも早く終わりそう!!と思ったら・・・
前回の経験を活かして、できるだけ早い時間から作業を開始しました。刈り払い機の取り扱いも多少慣れて、10月の涼しい気候の中で除草作業は順調でした。午前中で3分の1ほどが完了して、お昼休憩に入りました。前回はお昼ご飯もゆっくり食べられない状況だったので、しっかり休んで体力も回復しました。午後に入って気温は25度を超えましたが、若干汗ばむ程度で気持ちよく作業が進みました。
その結果日が暮れる18時くらいには3分の2ほどが完了しました。
全ての木に被さっていたツタを払うことができて、ばんかんジューシーの日照を取り戻すことができました。
あとは足元の雑草を刈り取るだけなので、明日の昼ぐらいには終えられそうでした。私はゆっくり温泉に浸かって、たっぷり休むことができました。
2日目もよく晴れて気持ちの良い朝でした。なるべく早く終わらせるために、日の出の6時から作業を開始しました。少し肌寒い気候の中、作業はスイスイ進み、10時過ぎには完全の除草作業が完了しました。一気に作業を進めたので少し休憩してから片付けて帰ることにしました。
30分ほど休憩したのちに片付けをしていると、畑の地主さんが戻ってこられて私に、「奥の畑も除草できるようにしとったから」と声をかけてきました。
私は最初なんのことなのか理解ができませんでした。奥の畑??言われた場所に行ってみると、鬱蒼とした森かと思っていた場所は畑だったようで、ばんかんジューシーの木の直前まで地主さんが重機でならしてくれていたのです。
雑草などで分け入れませんでしたが2反以上はありそうで、地主さん曰くばんかんジューシーの木が50本はあるとのことでした。
めまいがしました。
■ 残り半日しかない!とにかく日があるうちに雑草をかりまくる!!
真夏の熊本の日の入りは17:51の予報でした。とにかく日のあるうちに刈り切ることを目標に、刈り払い機を振り回し続けました。前回では除草をしていなかったため、太い名前もわからない木が多く生えており、覆い被さっているツタも太く刈り取りはとても困難でした。
昼にごろから気温は上がってきて汗が大量に流れ出し、明らかな疲れは作業を遅らせました。しかしこまめに休んではいられず、水分補給しながら必死に作業を続けました。
とにかく夢中で作業を続けていたと思いますが、あまり記憶がありません。
日暮れの15分前くらいになんとか除草を終えることができました。まさに疲労困憊でこれほど疲れた経験は思い出すことができません。鉛のように重い体を引きずって後片付けを終え、前回以上の筋肉痛とけいれんによって震える手で車のハンドルを握り、ばんかんジューシーが元気に育つことを前回以上に祈って畑を後にしました。
なんとか除草作業を終えたことにより、成長を妨げるものは無くなったばんかんジューシーは大きく成長し黄色く変色していきました。2024年春に私はばんかんジューシー収穫のために、三度熊本に向かいました。
予定より1ヶ月以上も早いタイミングでしたが急いで向かいました。なぜなら、畑の地主さんから「ばんかんジューシーの実がどんどん落ちてるぞ!」と連絡を受けたからです。
翔栄ファームでは自然の力を借りながら、安心で安全な自然の力がたっぷり詰まった作物を栽培しています。
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