栄養豊富で健康や発育のためにいいと言われている『牛乳』を毎日飲んでいる方もいるのではないでしょうか?実はその裏には私たちの健康を脅かすリスクが潜んでいるということをご存じでしたか?
実は『飲んで良い牛乳』と『飲んではいけない牛乳』があるんです。
今回は、牛乳のリスクと、良い牛乳の正しい選び方についてご紹介いたします。
■ 牛乳とはどんな飲み物?
私たち日本人にとってはとても身近で割と安価で手にしやすく、しかも栄養満点で成長期の子どもには欠かせないと思われている牛乳には、とても長い歴史があります。
実は、4000年前からある聖書には牛乳に関する内容が書かれています。
アブラハムさんが、客人のもてなしで出していたのが、牛乳やチーズです。
また、料理に牛乳を日常的に使っていたことも書かれています。
人の場合は子どもの分しかお乳は出ませんが、牛は長期間に渡りたくさんのお乳が出ます。そのお乳は仔牛のためだけではなく、人も昔から飲んでいました。
『牛や山羊はお乳が多く、人のためにも出ている』と聖書に書いてある通りごくごく自然なことでした。
また今でも、世界中の遊牧民は日常的に牛やヤギのお乳を飲んでいます。
東部アフリカの、エチオピア国境近辺に住むレンディーレ族の主な飲み物は牛乳です。
■ 日本の食生活に欠かせなくなった牛乳の歴史
子供の頃、学校の給食で毎日のように飲んでいたものといえば牛乳ですよね。日本の学校給食では、ご飯のときでもお茶ではなく牛乳が出ています。
牛乳が日本で盛んに飲まれるようになったのは戦後です。牛乳や乳製品などの動物性食品の消費が促進され、保健所では栄養指導、病院では粉ミルクによる育児指導が行われました。またテレビ・ラジオ・新聞などでもさかんに牛乳の普及を促進する報道がなされました。
そして昭和33年(1959年)に、学校給食に牛乳が登場するようになってからは加速度的に、牛乳の消費量が増えていきました。
「戦後の栄養失調から子どもを救おう」という名目の下、国策により普及されていったのですが、乳業界にとって学校給食は3兆円規模の食材市場であり、保健所も学校も、政府の経済優先の政策に乗せられた感は否めません
牛乳は『成長期に必要な食品』として、カルシウムだけではなくタンパク質を摂取できる食品とされています。
給食に毎回特定の食品が出てくるのは極めて奇妙なことですが、今でも牛乳は給食に毎日出されています。
■ 変わりつつある牛乳への認識
日本中で多くの人に飲まれてきた牛乳ですが、最近『牛乳は体に悪い』といった内容の書籍やインターネットの記事を多く目にすることから、だんだんと牛乳への認識が変わりつつあることを感じます。
厚生労働省の研究班や、世界中のたくさんの研究者が、牛乳やヨーグルトなどの乳製品を摂取し過ぎると、『前立腺がんになるリスクが上がる』という研究結果を報告しています。
その他にも大腸がんのリスクや、女性の場合は卵巣がんのリスクや乳がんの死亡率を上げてしまうとも言われています。
そもそも、長い人間の歴史の中で貴重とされてきた牛乳が、なぜリスクをはらむ飲み物と言われるようになったのでしょうか?
昔から有害であれば、現在まで貴重なものとして扱われるはずはありません。
また、今でも牛乳による害を受けていない地域があるのは、なぜでしょうか?
その答えは、安価で大量生産を最優先してきた、現在もスーパーやコンビニなどに出回っているほとんどの牛乳に共通する、7つの要因によるようです。
■ 牛乳の怖い実態とは
日常で手にしている『牛乳の怖い実態の7つの要因』を順番にご紹介いたします。
要因①:牛の病気の原因となる不自然な濃厚穀類の飼料
乳牛は一日に20から40kgの牛乳を生産します。自然に生えている牧草だけでは、これほど大量の牛乳を生産することは不可能です。
乳牛にとっては不自然な栄養密度の濃い飼料である、コーンなどの『濃厚穀類』を与えることによって、大量の牛乳生産を実現しているのです。
牛の成長や肥育を早めるための濃厚飼料の与えすぎは、たとえ栄養素が整っていたとしても、下痢をおこしたり、肝臓が腫れたり、胃潰瘍や肝膿瘍などの消化器病を引き起こす原因となっています。
牛の病気の原因となっている原因物質は、当然ながら牛乳を飲んだ人の体に入っているのです。
要因②:健康被害をもたらす遺伝子組み換え作物
飼料用コーンのほとんどが、安価に大量生産される海外産の遺伝子組み換え作物です。
遺伝子組み換え作物とは、農薬等に耐性を持った遺伝子を組み込んで、農薬漬けにしてもその作物だけは枯れないで育つようにしたり、虫が食べると死ぬような遺伝子を組み込んだ作物です。
世界中では、遺伝子組み換え作物を食べることにより免疫疾患や不妊など、さまざまな健康被害が出るという調査結果が報告されています。
現在アメリカを中心に、穀物の生産が急速に遺伝子組み換えに移行してきています。ここ数年でアメリカにおいてその規模は、トウモロコシの作付面積は85%、大豆は90%を超えています。
遺伝子組み換え作物を食べることによる影響を示すデータとして、カナダで行われた調査結果によると、93%の妊婦と80%の胎児の血液から、遺伝子組み換えトウモロコシに含まれる、害虫を殺す成分である『Bt毒素』が発見されました。
飼料をアメリカからの輸入に依存している日本でも、同じ結果が出る可能性が高いと思われます。
牛や豚や鶏など、家畜の餌に遺伝子組み換え作物が与えられていても、日本では牛乳や乳製品や食肉への表示義務はありません。
したがって、生産地までさかのぼって調べることは困難なため、いくら法律で安全基準を設けても、潜り抜けることは可能であると推測されます。
要因③:農薬と化学肥料まみれの飼料
牛は本来、放牧で自然の牧草を食べている状況が最も自然な環境であり理想的です。
しかし現実は、人が食べられないような粗悪な食べ物を飼料として与えている場合が多いのです。
農薬耐性の強い遺伝子組み換え作物の間接リスクとして、農薬使用量増加による除草剤の人体残留の増加があります。有機リン系の除草剤は、有機リン系の殺虫剤(人体への神経毒性あり)と構造が類似しており、子どもたちの脳への影響を心配する報告もあります。また、アレルギー疾患増大の可能性や、ホルモン撹乱作用、免疫力低下などの可能性を示唆する報告もあります。
農薬や化学肥料などがたっぷりと含まれた飼料によって、乳牛自体も有害なものになってしまっていると考えられています。
搾乳量が多い乳牛は、乳腺炎にかかりやすく乳房が化膿して、膿が牛乳に混じってしまいます。
こういったものも、牛乳を飲んだ人の体に入っています。
こういった現実があることを、残念ながら日本のマスコミから流されることはほとんどありません。
牛乳の怖い実態はまだまだあります。それは次回ご紹介いたします。
■ 動画での解説
動画でもご紹介しています。
もっと詳しく知りたい!という方はぜひご覧ください^^