前回は”塩の凄すぎる9つの効能”についてお伝えしました。
まだ見てないよという方は、先に読んでいただいて、塩の凄さを知っていただきたいです!
■ 塩はどうやって選んでますか?
どこの家庭にも必ずと言えるほどある塩ですが、普段スーパーで市販の塩を何気なく選んでいる方も多いのではないでしょうか?
もしくは、とりあえず美味しければ良いかなぁという方や、原材料や工法などをじっくり見て、こだわって選んでるという方もいると思います。
これだけはぜひ知っておいていただきたいのですが、実は”体に良い塩”と”体に悪い塩”があるんです。
今回は『選んで良い塩』と『選んではいけない塩』についてお伝えします。
人は食べ物によってバランスを崩すことがあります。
江戸時代には、普段は玄米を食べている地方の大名が参勤交代で江戸に行き、白米を食べると調子が悪くなる「江戸患い」というものがありました。これは米を精白する際に玄米に含まれていたビタミンBが除去されることによる、ビタミンB欠乏症と考えられています。
もし塩の選び方を間違えてしまうと、体のミネラルバランスが崩れる可能性があるんです。
結論として、体に良い塩とは体のミネラルバランスを整えてくれる塩のことです。
そして逆に体に悪い塩とは体のミネラルバランスを崩してしまう塩のことなのです。
ここからは、『選んで良い塩』と『選んではいけない塩』を見極めるポイントについてです。
■ ポイント1『どんな材料で、どんな方法で作られているか?』
塩には材料と作り方で『精製塩』『再生塩』『天然塩』の3種類に分けられます。
『精製塩』は、海水から純粋な塩化ナトリウムを取り出して微量ミネラルは全て取り除かれた塩です。
商品のラベルに”塩化ナトリウム99%以上”や、工程(作り方)に”イオン膜”や”立釜”と書いてあれば精製塩です。
『再生塩』は、精製塩や海外などの天然塩にミネラルを加えてバランスを整えた塩です。
精製塩に比べれば、ある程度ミネラルバランスが整った塩で、工程に”溶解”や”混合”などの文字があれば再生塩です。
『天然塩』は、海水を天日や平釜で煮詰めたもので、海のミネラルバランスがそのまま残った塩です。
原料は”海水のみ”で、工程に”イオン膜”や”溶解”や”立釜”になどの文字が、なければ天然塩です。
■ ポイント2『選ぶべき塩とは?』
それはズバリ・・・人間の体にとって無理のない『理想のミネラルバランス』がとれた塩です。
そのバランスはいったいどんな比率でしょうか?
じつは海の水とソックリな比率なんです。
人間の体液も、赤ちゃんが育つ羊水も、海水のミネラルバランスとほぼ同じなんです!
つまり、海水を煮詰めた天然の塩を適度にとっていれば、ミネラルバランスは保たれるんです。
天然の塩でミネラルバランスを保っていれば、サプリなどでバランスを調節する必要はありません。
ということで、選ぶべき塩は、ミネラルバランスが最もとれた”天然塩”になります。
天然塩にはいくつか種類がありますが、”海塩”は海水から作られますが、海水には体に必要なすべてのミネラルが、バランスよく含まれています。岩塩は地形の変化により、海水が岩の中に閉じ込められて吸収されたもの。海塩よりマグネシウムの濃度が低いですが、岩塩を日常的に使っているヨーロッパの人たちは、硬水を飲むことでマグネシウムを補うことができます。日本の水はマグネシウム濃度の低い軟水なので、ミネラルバランスを保つには海塩が理想的なんです。
■ 減塩はヘルシー??
昨今の”減塩ブーム”で、塩を控えることが推奨されているのはなぜでしょうか?
じつは、日本の食卓に一番多く出回っている塩は、ミネラルバランスが壊れた”塩化ナトリウム99%以上”の精製塩だからなんです。
つまり、ミネラルバランスが崩れた塩を多くとると体の機能が狂うから減らそう!という事なのでしょうか。
逆に、ミネラルバランスの比率が良い塩であれば減塩する必要はない事が、最新の研究で分かってきています。
日本の塩は本物ではなく、加工で作られた「偽物の塩が多い」と言われています。
いつからそうなったのでしょうか?
1971年”塩田法の改正”によって日本の塩作りに大きな変化が起こりました。
自然の力を利用する”塩田”は全て廃止され国産の塩は全て”イオン交換膜式”によって濃縮された海水を立釜で煮詰める製法に変わりました。
その結果、塩から微量ミネラルが除かれ味の豊さも消えて、純度の高い、しょっぱいだけの塩化ナトリウムになってしまったのです。
伝統の作り方より、とても効率の良い作り方なのは間違いありませんが、塩田を禁止する必要があったのかは疑問が残っていました。
しかし再び、大きな変化が起こりました。
1997年”塩専売法が廃止され”国産の塩を自由に作ることと、売ることができるようになったのです。
毎日、毎食のように口にする、料理には欠かせない塩、健康のためには減塩するよりも、良い塩をとることではないかと思います。
できるだけ自然のミネラルを損ねていない天然塩を選ぶことと、天然塩を使った調味料や、加工品を選ぶことで、より健やかな体を維持できるのではないかと思います。
塩は人体に必要なミネラル成分の塊であり、不足することはあっても、いい塩であれば摂りすぎるということはありません。うまみ成分の宝庫でもある自然塩は、おいしく好きなだけ食べて問題ありません。
さらに、料理に使う塩だけでなく、入浴時にお湯に塩を入れて入浴することもおすすめです。塩は皮膚の保湿効果や血行促進効果があり、リラックス効果も期待できます。
■ おすすめシンプル塩味レシピ
【みやまのあっさりオリーブオイルかけ】
ご飯やお酒のお供に
材料:
みやま小かぶ(葉付き)200g(小3~4個くらい)
塩8g(小さじ1.5杯弱)
調理法:
➀野菜を洗う 気になるなら熱湯などかける
②みやま小かぶ4㎜弱の輪切り 繊維に沿って
③葉っぱは3㎝長に切る
④塩を適量入れる
⑤数分揉んで置く
■ 動画での解説
動画でもご紹介しています。
もっと詳しく知りたい!という方はぜひご覧ください^^