皆さんこんにちは!翔栄ファーム『群馬県前橋農場』のTとMです。
さる2024年7月30日(火)に、翔栄ファーム前橋農場で開催した『収穫して料理して皆で食べよう!翔栄ファームの会』Seminare川島シェフと流しそうめんやバーベキューなど盛りだくさんの夏祭り!の模様をお伝えいたします。
■ 川島シェフと翔栄ファームの関係は?
私たちは昨今のアレルギー・アトピー・花粉症などは、食べ物の影響だと思っており、口に入って身体を作る作物は安心・安全であるべきだと考えています。
その考えのもと群馬県と茨城県にある2つの農場で、一般的な慣行農法(農薬、肥料の投入量や散布回数などにおいて相当数の生産者が実施している一般的な農法のこと)でなく、『固定種・在来種』の種で、『農薬・化学肥料・除草剤を使わない自然農法』で野菜や穀類を作っています。
私たちと考えを同じくする、長野県北佐久郡軽井沢町にある小さな民家をリノベーションしたオーベルジュ(宿泊施設を備えたレストラン)”Seminare 輕井澤”の川島シェフは、私たちが作っている作物のファンであることを公言してくださっています。
川島シェフとはこれまでに東京都の東中野にある『翔栄ファームカフェ』で、翔栄ファームで作った食材を使った”家庭でできる料理”や、”発酵食の作り方”などイベントを共催してきました。
川島シェフから「翔栄ファームの野菜を多くの方に知ってもらうために協力したい」とのお言葉から、定期的なイベントとして『翔栄ファームの会』の開催が今回で3回目になります。
回を重ねるごとに、Instagramでの発信をきっかけに参加してくださる方も増えて、今回は大人14名・子供8名の、合計22名の皆さんが前橋農場に集まってくれました。
何度か参加してくれた方は、自分なりの楽しみも見つけてくれたようで、イベント前にヤギ達の家の掃除を楽しんでくれていました。ヤギ達もピョンピョン跳ねて、とても嬉しそうでした。
■ 『夏祭り』開始!収穫体験!獲れたて野菜詰め放題!定植体験!ミニトマトすくい!
前橋農場の朝9時、一番遠くは横浜からもいらしてくれた、たくさんの参加者の皆さんの頭上には晴れ渡った青空が広がっていました。この日の前橋は最高気温38度の予想通り、ギラギラと照りつける太陽がグングンと気温をあげていました。
念入りに熱中症対策をして”真黒茄子(しんくろなす)の収穫体験の準備は完了しました。
真黒茄子は、「皮が柔らかく甘さがあり、煮物・漬物・焼物・炒め物・汁物・天ぷら・田楽などなど、ナス料理の全てに適していて、かつ新鮮なうちに生で食べると”りんご”に似た風味が口の中に広がる」という特徴があります。その魅力については以前、【農場便り】ナス料理の全てに適した超美味な固定種『真黒茄子(シンクロナス)』作りに挑戦!で取り上げていますので、ご一読ください。
畑に移動して真黒茄子が育っている畑を見たとき、あちこちか「これが自然栽培の畑かー!」や、「土触りたーい!」など、翔栄ファームが行なっている栽培方法を目の当たりにして、盛り上がっている声が聞こえました。
真黒茄子が植っている畝は交互にピーマンを植えていて、畝の間は”シロツメクサ”で埋め尽くしていました。まるで緑の絨毯を敷き詰めたように見える、その景色もみんな楽しんでくれました。
子供でも楽に収穫できる高さには、大人の手のひらサイズに育った穫り頃の真黒茄子がたくさん実っていました。
ナス特有の鋭いトゲから守るための軍手をしっかりつけた手で、歓声をあげながらの収穫体験は30分ほどで終了しました。
続いては、翔栄ファームの畑で獲れた野菜の詰め放題です。大きく育っても曲がっても、甘さとみずみずしさは変わらない”ときわ地這胡瓜”を袋一杯に詰めたり、入りきらないほどの大物を1本獲得したり、またまたあちこちで歓声があがります。
子供たちにとってはきゅうりよりも、ジャガイモの方が魅力的だったようでした。翔栄ファームで毎年栽培している品種のでじまは、皮はなめらかで果肉は白っぽい黄色です。煮崩れがやや少なく食味に優れ、皮ごと調理できるのも人気のポイントです。コロッケ・カレー・肉じゃが・サラダ・粉ふきイモなどなど、いろんな料理で美味しさを発揮するという魅力的な品種です。
子供たちは大小様々なでじまを袋に上手に詰めていました。
ミニトマトすくいでは、子供も大人も大きな歓声と笑い声が響きました。
その隣ではお申込いただいた方による、真黒茄子の定植体験も始まりました。
昨年の秋に仕込んだ腐葉土と土を半分づつの割合で混ぜて、真黒茄子の苗を鉢に植えてもらいました。
スーパーの棚を埋めている野菜は、その種からは収穫することができないF1種です。
固定種である真黒茄子の定植体験は、自然に野菜ができる様子を体験していただきたく企画しました。翔栄ファームで育てたこの苗は固定種の種から栽培しました。種から同じ真黒茄子が収穫できます。それが自然なのです。私たちの説明を聞いてくださったみなさんは、ご自身で定植した鉢を大切に持ち帰ってくれました。持ち帰ってもらった真黒茄子は、2週間後には立派な実をつけるのです。
■ 川島シェフプロデュース『食のお祭り』
ここからは、川島シェフプロデュース『食のお祭り』です。
まずは川島シェフが軽井沢で切ってきてくれた竹を使った流しそうめんです。
材料は、翔栄ファームの通販サイト『しぜんとくらそ』でも販売している食塩不使用の有機小麦のそうめんと、 つゆは有機めんつゆと、川島シェフ手作りの(きゅうり・大葉・ごま・みょうがを薄切りして味噌と混ぜ合わせた)つゆです。
川島シェフのご長男がそうめんを流してくれ、みんなは本当に楽しそうにすくってはツルツルと食べて、用意していた8袋はあっというまになくなりました。私たちは撮影する間もなく、最後の1本をチュルっと食べた、川島シェフのご長女の様子をなんとか撮影することができました。
続いて”食”は川島シェフ特製の焼き飯です。3日前から醤油と胡麻油に漬け込んだニラを絡めたというシンプルですが、絶品の焼き飯でした。食べた全員から「美味しい!」「うまーい!」とい言葉が、みんなが食べる様子をニコニコして見ている川島シェフに降り注いでいました。
食の祭りを締めくくるのは、超豪快バーベキューでした。その意味はこの写真を見て貰えば一目瞭然です。
頭の上まで吹き上がるほどの炎で、川島シェフは『鹿肉』や『真黒茄子』や『でじま』や『ツルムラサキ』をどんどん、そして美味しく焼き上げていくのでした。
こうして、川島シェフと翔栄ファームのコラボ夏祭りは満腹と笑顔で幕を閉じました。
「自然栽培に興味があるけど、こういったイベントがなくて探ずっとしていた!」
「参加できてよかった!」
「翔栄ファームの自然栽培について話が聞けて、体験できてよかった!」
など、参加者の方からたくさんの喜びの感想をいただきました。
イベントを終えた川島シェフは、「とても良い会だ!参加者の皆さんとスタッフは、安心で安全な野菜を求める同じ意識の人が集まってくる!これを続けるともっとすごい会ができる!」と、確かな手応えを感じてらっしゃいました。
私たち農場スタッフは、みなさんの協力によって猛暑と感染症対策を徹底できたことと、無事に楽しく終えられたことに感無量でした。
このイベントを通して、私たち翔栄ファームが行う自然栽培という取り組みに、賛同してくれる方が着実に増えている実感を自信にして、このイベントを続けていこうと思います。
翔栄ファームでは自然の力を借りながら、安心で安全な自然の力がたっぷり詰まった作物を栽培しています。
また通販サイトの『しぜんとくらそ』では、各季節の旬な野菜を詰め合わせた”【定期宅配】季節の産直野菜いろどりセット”などもインターネットで販売しています。宅配にしか入らない野菜もありますので、定期宅配のご利用もお待ちしています。