皆さんこんにちは!翔栄ファーム龍ヶ崎農場のKです。
私たちは昨今のアレルギー・アトピー・花粉症などは、食べ物の影響だと思っており、口に入って身体を作る作物は安心・安全であるべきだと考えています。
翔栄ファームでは、群馬県と茨城県にある2つの農場で、一般的な慣行農法(農薬、肥料の投入量や散布回数などにおいて相当数の生産者が実施している一般的な農法のこと)でなく、『固定種・在来種』の種で、『農薬・化学肥料・除草剤を使わない自然農法』で野菜や穀類を作っています。
それは、食卓に並ぶ全てを”安心・安全な翔栄ファーム印の食べ物”で提供したい!という目的からです。
日本の食卓になくてはならないといえば”お米”です。今回は、『翔栄ファームのお米作り2024年』、今年も大きなアクシデントに見舞われたお米作りの模様についてお話しします。
■ 2024年のお米作りが始まった!
世間はゴールデンウィーク真っ最中の5月5日の子供の日、翔栄ファームの茨城県龍ヶ崎市の農場では、2024年の米作りが本格的に始動しました。
まずは昨年のお米を作り終わって以来、生え放題だった田の畦周りの雑草の除草を行いました。
そして”荒起こし”(作物の作付けをしばらく行わない時に、畑や田んぼの土をスコップなどで、大きな塊のままひっくり返すように掘り起こす迄の作業)を想定よりも少し時間が掛かりましたが終える事が出来ました。田んぼはすっかり綺麗になりました。
昨年味わった疲労感を懐かしくも感じ、今年も始まったなという実感が湧きました。
今回作るお米の品種は、昨年に引き続いての”あきたこまち”です。
光沢・粘り・弾力性に富んだ秋田生まれのあきたこまちは、 炊き立てはもちろん冷めても変わらぬおいしさで、お子様などのお弁当やおにぎりにぴったりな品種です。
育苗ハウス内で覆土と除光シートを被せて稲苗が育つのを待ちました。
5月8日に確認してみると、ところどころ芽が黄色になっていますが無事に発芽してくれました。
5月11日、一部が黄色い葉になっていたのが無事緑色に変わっています。
カビが発生しないよう、育苗ハウス内の温度管理と水をたっぷりあげながら、さらに育つのを見守ります。
5月24日、荒代かきを終えました。荒代かきとは、田起こしのあとでも残っている大きな土塊を砕き、田面を凹凸を平らに整える作業です。通常は田植えの3〜7日前に行います。
そして田植えの2〜3日前に行うのが「本代(ほんじろ)かき」で、浅水で行います。 土をさらに細かく砕き、雑草や稲わらを埋め込むのが目的です。
その後は田植えです。ここを越えればお米作り前半の山場を超えたことになります。天気が晴れることを願いながら準備を進めました。
■ とんでもないアクシデント勃発!トラクターが・・・
5月26日は朝からよく晴れた日でした。田植え前の最後の作業である本代かきにもってこいの日和でした。
翔栄ファームの田んぼは五枚あるのですが、午前中の内に三枚を終えることができて、作業はとても順調に進んでいました。
午後に入り残りの二枚を手がけていた所でアクシデントが発生したのです。代かきに使っていたトラクターのタイヤを溝に嵌めてしまったのです。
それだけはやらないように十分に気をつけていたつもりでしたが、嵌めてしまったものはしょうがありません。
以前にも嵌めたことがあり、その時はタイヤに木を嵌め込んで脱出できたのですが、今回は挟める隙間がありませんでした。
最後の一枚の本代かきが終えられていない状況でしたが、日没のため作業を中断しました。
5月29日、お米作りも手伝っていただいている農業アドバイザーの方にワイヤーを持って来て頂き、もう一機のトラクターで牽引してみましたが、田んぼにお腹まで浸かり、タイヤは田んぼんをガッチリ噛んでしまっているため引き上げることはできませんでした。
5月30日、トラクターサルベージ作戦は3日目に入りました。
畔シートでトラクターの周囲を囲って、バケツで水を汲み出して、下の土を取り除いて、引き揚げる作戦でしたが、よほど深く嵌りこんでいるのか残念がら失敗に終わりました。
他の野菜の作業や収穫もあり中断しましたが、気持ちばかりが焦る一方です。
6月1日、近所の建設会社に引き上げを依頼したところ、4人の作業員の方々が雨で現場に出られず事務所に待機していたため、力を貸していただくことになりました。
大型のユンボを出動させてくれたのですが、私は田んぼまでの細道を通り抜けられるのかが心配でしたが、本当にギリッギリ通過でき、圧倒的なパワーでトラクターを引き上げてくれました!
救出後にトラクターをくまなくチェックしたところ、耕運も問題無く出来そうでした。すぐさま残りの本代かきを終えて、田植えの準備に入りました。
■ さあ!田植えだ!
6月2日、青空のもと早朝から田植えを開始しました。タイヤを嵌めないよう慎重に田植え機を押していきます。順調に進んでいますが、この後は手植えの作業が発生します。田植え機は4本同時に植えられる作りになっているのですが、1本分の機械が壊れているため、どうしてもそこは手植えで補う必要があるのです。
1日がかりで田植え機で植えられるところは植え終わりました。
6月3日、引き続きの青空のもと翔栄ファームの社長と常務も加わり、手植え作業をなんとか終えることができました。
アクシデントを乗り越え、やっとお米作りの前半が終わりました。
後半は夏場の害虫駆除と除草作業、そして秋には収穫が待っています。その模様はまたお伝えいたします。
日々採れている翔栄ファーム自慢の美味しい野菜は、『茨城県龍ヶ崎』と『群馬県前橋』の各圃場と、東京都の東中野にある『ビセットプラザ』で店頭販売を行っています。
また通販サイトの『しぜんとくらそ』では、各季節の旬な野菜を詰め合わせた”【定期宅配】季節の産直野菜いろどりセット”などもインターネットで販売しています。宅配にしか入らない野菜もありますので、定期宅配のご利用もお待ちしています。