栄養豊富で健康や発育のためにいいと言われている『牛乳』を毎日飲んでいる方もいるのではないでしょうか?実はその裏には私たちの健康を脅かすリスクが潜んでいるということをご存じでしたか?
実は『飲んで良い牛乳』と『飲んではいけない牛乳』があるんです。
今回は、牛乳のリスクと、良い牛乳の正しい選び方について引き続きご紹介いたします。
前半は、『牛乳の怖い実態の7つの要因』の要因③までご紹介いたしました。
ご覧になっていいない方は、こちらからご覧ください。
【目次】
■ 牛乳の怖い実態とは
日常で手にしている『牛乳の怖い実態の7つの要因』をご紹介いたします。
要因④:つなぎ飼いによる過剰なストレスと抗生剤投与
デンマークやスイスでは常時つなぎ飼いを禁止しており、イギリスではほんの0.3%ほどの乳牛しかつながれていないと想定されています。一方日本では、約73%の酪農場が乳牛をつなぎ飼いしています。
管理しやすく、放牧する手間を減らすために狭い牛舎に閉じ込められて動く自由もなく、運動不足により異常なストレス状態になっているのです
仲間と引き離されればストレスを感じ、親子が引き離されれば数日間も異常な声で泣き続けるのです。
過密状態で不衛生な飼育環境でつながれた牛達は、つながずに育てられた牛達に比べて病気になりやすいこともわかっています。
病気の予防と治療の目的で抗生物質が投与されています。
そういった家畜からは『抗生物質耐性菌』という、致死性のある新しい病原菌が生み出される可能性も指摘されています。
こんな不自然な状態から安全な食べ物になるはずがありません。
要因⑤:日本では禁止されている成長ホルモン剤
日本では基本的にホルモン剤の投与は禁止されていますが、繁殖のための発情周期の調整や、病気の治療などを目的としての使用は許可されているのです。
全面禁止がなされていない以上、治療目的と称して生産性を上げるために使用されている可能性は否定できません。
牛成長ホルモンは、牛の体内に自然に存在します。これを遺伝子組み換え技術により大腸菌で培養して、耳の後ろに埋め込んだ装置にホルモン剤を入れ、100〜200日かけて少しずつ牛の体内にホルモンを投与していきます。その結果1頭当たりの牛乳生産量が20%程度増加するため、アメリカでは1994年から使用が開始されています。
この牛成長ホルモンは、EUはもちろん日本でも認可されていません。
その理由は、牛にこのホルモンを注射すると『IGF-1』という物質が増えて、前立腺がんや乳がんの発症のリスクになることがわかったためです。
アメリカから輸入する脱脂粉乳・バター・チーズといった乳製品には日本が禁止している、IGF-1が含まれているはずなのになぜか測定されていません。
EUは牛成長ホルモンを使った乳製品の輸入も禁止していますが、日本は牛成長ホルモンの投与は禁止しながらも、牛成長ホルモンが含まれている可能性の高い乳製品の輸入は黙認するという、ダブルスタンダードな状態なのです。
要因⑥:健康リスクを高める加工方法
牛乳を消化しやすく加工することを『ホモジナイズ』といい、その牛乳を『ホモ牛乳』と呼びます。最近、アメリカではホモ牛乳は血管によくないという、学説が発表されています。
他にも殺菌加工については、日本で流通している牛乳の9割以上が『超高温殺菌』と呼ばれる方法で殺菌されています。120〜130度で2秒ほど加熱殺菌して商品化しています。しかし、超高温殺菌は『カゼイン』を分解するための酵素が壊されて消化・吸収されにくくなります。
その結果、タンパク質の『ベータラクトグロブリン』と『カゼイン』が融合し『アミロイド線維』が形成されます。
アミロイド線維は体内に蓄積すると、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病を引き起こす恐れもあるとして問題視されています。
超高温殺菌牛乳を継続して飲むということは、神経病の危険因子を絶えず体内に流し込んでいることと同じなのです。海外では超高温殺菌はほとんど行われておらず、63〜65度で30分間加熱する『低温殺菌』が主流となっています。
超高温殺菌牛乳のオーストラリアでのシェアはたった7%です。スウェーデンやノルウェーではなんと0%です。
実は北欧では超高温殺菌牛乳は『死んだ牛乳』と呼ばれているのです。
こういった加工によって牛乳に危険要因が含まれていくのです。
要因⑦:さまざまな添加物の混入
『成分無調整』ではない牛乳は、乳飲料・低脂肪乳・加工乳などと書かれており牛乳以外の食品添加物などが入っているのです。
食品添加物の元トップセールスマンである安部司氏が著書の『食品の裏側―みんな大好きな食品添加物』では、「廃棄寸前のクズ肉も30種類の『白い粉』でミートボールに甦る」「コーヒーフレッシュの中身は水と油と『添加物』だけ」「『殺菌剤』のプールで何度も消毒されるパックサラダ」「虫をつぶして染めるハムや健康飲料」などなど、消費者には見えず、知らされない『影』の部分を暴露しています。
現在も多くの食品に含まれている添加物は、発がん性・内臓異常・視力低下・生殖機能低下・うつ症状・脳腫瘍・リンパ腫・白血病・不眠症などなど、さまざまな病気を引き起こすと言われています。
■ 正しい牛乳の選び方
次は、飲んでも良い牛乳の選び方をご紹介いたします。
◯飼料に穀類を使用していないこと
◯無農薬の牧草を食べている牛の牛乳であること
◯抗生物質の使用がないこと
◯成長促進のためのホルモン剤が不使用であること
◯低温長時間殺菌法であること
◯ノンホモジナイズの牛乳であること
◯成分無調整牛乳であること
◯放し飼いでストレスフリーの環境で育てられていること
以上が飲んでも良い牛乳の選び方です
また『A1牛乳』と『A2牛乳』という分け方があります。A1牛乳は健康に影響を及ぼすと言われていますが、この選び方の『良い牛乳』であれば問題はありません。
これらを満たす牛乳はなかなかみつからないかもしれません。
また、市販品の殆どの牛乳は大量生産・安価であり、こういった良い牛乳は当然高価です。
しかし、市販のよくある牛乳を飲んでいた時は「お腹が緩くなってしまうので滅多に飲まない」という人が良い牛乳を飲んでみると、「全くそのような症状は出ないしとにかく美味しい!」という感動の声も多くあります。
しかし飲んでも良い牛乳と、悪い牛乳の選び方は生産者も情報を公開していないので、分かりづらいものです。
そこで最後に、決定的な見分け方をご紹介します。『放っておいても腐らずヨーグルトになる』のが飲んでも良い牛乳で、腐ってしまうのは悪い牛乳です。
今現実に売られている牛乳の怖さを知って、皆様やご家族の健康生活に役立てていただければ幸いです。
■ 動画での解説
動画でもご紹介しています。
もっと詳しく知りたい!という方はぜひご覧ください^^