皆さんこんにちは!翔栄ファーム『群馬県前橋農場』のMです。
私たちは昨今のアレルギー・アトピー・花粉症などは、食べ物の影響だと思っており、口に入って身体を作る作物は安心・安全であるべきだと考えています。
翔栄ファームでは、群馬県と茨城県にある2つの農場で、一般的な慣行農法(農薬、肥料の投入量や散布回数などにおいて相当数の生産者が実施している一般的な農法のこと)でなく、『固定種・在来種』の種で、『農薬・化学肥料・除草剤を使わない自然農法』で野菜や穀類を作っています。
それは、食卓に並ぶ全てを”安心・安全な翔栄ファーム印の食べ物”で提供したい!という目的からです。
今回は夏野菜が終わり、秋野菜についてです。
育苗のノウハウやこつ、苦労話なども盛りだくさん!
撒いた種類や出荷時期についても載せているので最後までぜひ読んでください。
■育苗のノウハウ
夏がやっと終わり秋が近づいてきた前橋農場。やっと秋野菜の種まきを本格的に始動開始です!
秋野菜の葉物は基本的に畑に筋蒔きです。
いわゆる直接土の上に種をぱらぱらと筋のように撒きます。
芽が出ると混み合っているので、間引きします。
この大根や蕪の間引き菜がこれから出荷予定です!
サラダに入れて食べたりするのがおススメです。
他、葉物以外としてはブロッコリー、白菜、玉ねぎはセルトレイに入れて育苗します。
ある程度大きくなったら、苗を土に植え付けていきます。
ちなみに、前橋農場では玉ねぎだけで1万2千本!植えます!
前橋はよく玉ねぎができる気温や土のようで、とっても甘くておいしい玉ねぎができます。
どうぞ楽しみにお待ちくださいね。
今回植えた玉ねぎの種類は「ノンクーラー」と「ジェットボール」「トップゴールド」の3種類を植えました。
もちろん全て在来種です。
ノンクーラーは一般的によくみる玉ねぎで、甘みがあります。
ジェットボール・トップゴールドは、柔らかくて“新玉”として食べる玉ねぎです。
育苗は、まずセルトレイといって約1皿100個ほどの穴が開いたトレイに土を入れ
1粒づつ、穴に種を撒いていきます。地道な作業ですがとっても大事な作業です。
この土がとっても大事で、基本的には大きくなった苗を植える予定の畑の土と
自家製腐葉土を半分ずつ混ぜ合わせたものを入れるようにしています。
同じ畑の中でも土の中にいる菌は様々です。なので、出来るだけその場所の菌が入った土を使うようにしています。
しかし今回はちょうど玉ねぎを植える畑に今年の1~2月頃刈っていた雑草を積んで放置していました。
夏の間に雑草が微生物たちにより分解されたことで、ほどよい養分・水分があり水はけもよく栄養満点の土ができました。
その栄養たっぷりの土を今回は玉ねぎの育苗の土として使いました。
土を振るい、雑草と土に分け、セルトレイに詰めて種を植えていきました。
この作業は前回9月下旬ごろに「翔栄ファームの会」で農業体験として参加者の方にもお手伝いしてもらいました。
参加者方も言っていましたが、この土は触るとほんっとにふかふかで触っていて気持ちいい~柔らか~い土なんです。
玉ねぎの種たちもきっとこのふかふか柔らかい土で気持ちよく元気に大きくなること間違いなしです。
それらをだいたいは育苗ハウスや棚に置いて大きくなるまで育てますが、
今年はほんとに猛暑で暑すぎたので、直接畑にトレイごと埋め込んで外に出して育てました。
雑草マルチを周りにして日陰を作り、土の中に入れていることで温度も一定になります。
表に出しているとセルトレイの脇に日が当たり、端っこだけ温度が上がってしまい発芽しないケースもあります。
なので直接少し穴を掘って土の中に埋め込むことで温度を一定に保ちました。
ちなみにこのジェットボールとトップゴールドは春に種撒きをしたので12月頃出荷予定です。
来春よりも早く出荷するために、今年の3月頃種まきをし、5月に小さい玉ねぎを一度収穫し、干して置いて、8月の終わりに畑に再度畑に植えました。
そうすると小さかった玉ねぎを養分としてどんどん上の葉っぱが成長し、葉っぱだけ大きくなります。
そのあと11月ぐらいからまた玉ねぎが太り始め、12月に収穫・収穫の予定です!!
少し早い“新玉”として販売予定ですので、サラダ玉ねぎとして食べてください!
そしてなんと!こちら、葉っぱも食べれるんです!。
ネギの様に卵とじにして食べると絶品ですので是非試してみてください。
もちろん出荷するときは葉っぱ付きで出す予定です!お楽しみに!
※今順調に成長中~!
■今回の秋野菜ラインナップ
今回翔栄ファーム@前橋農場で植えた秋野菜の紹介です!
・ブロッコリー(ドシコ)
貴重な固定種のドシコ。今のブロッコリーよりも大きくなく、頭が小さいけれど
脇から次々と小さい株が沢山採れる品種です。
ブロッコリーはアブラナ科で蝶の幼虫などが食べに来ます。
その虫対策として11月中旬まではネットをする以外にコンパニオンプランツとしてにんじんを根元に植えています。
・にんじん(黒田五寸)
自家採種3年目。長崎の在来種。名前の通り大きさは5寸、ちょっと長めのにんじんです。
香りが豊かで、味も濃くて美味しいにんじんですよ。
更に1月ぐらいまで土に入れていると、どんどん甘くなっていきますので味の変化も味わってみてくださいね。
にんじんは暑すぎても寒すぎても発芽しない難しい野菜です。
今年は猛暑でなかなかにんじんの撒き時が難しかったのですが、雨が降る前日や少し気温が下がった日を絞って植え付けました。
その際、撒いたら薄く草マルチして、直射日光を少し遮りました。
他にも数センチ低く溝を作ってそこに撒き、10センチぐらい枯葉を周りに撒いて、日陰を作る工夫をしました。
・大根(上泉理想大根:かみいずみりそうだいこん)
群馬県前橋の伝統野菜で、伝承している人が現在1~2人しかいないため、とっても貴重な大根です。
主にたくあん向けですが、生食でもみずみずしく、煮物にしても味が良く染みて煮崩れしにくいのも特徴です。
そしてなにより!とっても大きくなります!!
たくあんに加工して販売もする予定ですのでお楽しみに~!
他には、「大蔵大根」、お正月に生酢として使われる大きくて太い「三浦大根」の3種類を植えました。
三浦大根は1本3キロほどの大きさになる大きな大根です。年末年始によく出回る大根で有名です。
だいこんも今年から自家採取していこうと思っています。
しかしだいこんを自家採種するには冬に収穫した後、次の年の7月頃まで畑に置いておく必要があり、とっても長い時間場所を取る野菜なんです。
大根の花は4月に咲き、種が茶色く枯れる夏頃まで掛かりますが、今年はチャレンジする予定です!
他に葉物としては
・ほうれん草(日本ほうれん草):葉っぱが丸くなくてぎざぎざしている。根っこまで甘いのでお浸しがおススメ!
レタスが4種類。
・シマサンチュ:焼肉で撒くと美味しいレタス
・オリンピアレタス::サラダレタス
・チャオチャオ:レタスですが炒めると美味しい!
・レッドリーフレタス:赤いフリルのかわいいレタス
・春菊(中葉春菊):自然栽培なので生野菜としてサラダでぜひ食べてください!
・ビタミン菜:見た目は小松菜、味は少し歯ごたえがあり、小松菜よりもあっさりしていて食べやすい
蕪は3種類
・今市蕪(いまいちかぶ):奈良の伝統野菜。葉っぱも美味しいのでサラダやふりかけにして葉っぱも食べてほしい蕪
・聖護院蕪(しょうごいんかぶ):大きめの蕪。千枚漬けとしてよく使われる。
・本紅赤丸蕪(ほんべにあかまるかぶ):赤いくてお漬物やサラダに入れて食べても!お酢をかけるとピンク色に変わる!
・ルッコラ
・ケール(カーリーケール):サラダや炒めてもおいしい!秋口のケールは苦みが少ないので生がおすすめ!
・白菜(たけのこ白菜):スーパーとかではなかなかみない珍しい白菜。
縦に長くおおきな白菜。60~70センチほどの大きさで3~4キロほど。
キムチや水分があまり多くないので炒め物やお鍋にするとクタクタにならず歯ごたえがあっておススメ!
■おすすめ野菜と収穫時期情報~!
前橋農場おすすめ野菜はやはり・・・
「玉ねぎ」12月頃出荷予定の新玉としてサラダで是非食べてほしいです!
そして「大根」、おおきな大根ですが軟らかくて生でも食べれ、味も染みやすいので
色んなお料理に仕えて便利なお野菜。
お漬物としても加工して販売予定ですので、ぜひそちらも食べて頂きたい一品です!
他は「たけのこ白菜」、なかなかスーパーでは見ない珍しさと歯ごたえの良さを是非味わってほしいです。
今回の秋野菜たちは下記出荷時期を予定しています!どうぞお楽しみにお待ちくださいね。
・だいこん:間引き菜として現在出荷中。大根は11月頃から順次
・葉物類 :来週あたりから
・蕪 :11中旬
・白 菜:11月下旬から12月頃
・ブロッコリー:11月後半から
全てのお野菜は無農薬、化学肥料不使用の自然栽培のお野菜です。
なので生食でも可能なお野菜は、まずはサラダで是非食べてみてください!
塩とごま油、塩とオリーブオイルなどシンプルなドレッシングで和えて食べるのがおススメです!
どうぞお楽しみにお待ちください~!
他にも自然栽培で収穫した野菜や作物を『茨城県龍ヶ崎』と『群馬県前橋』の各圃場と、東京都の東中野にある『ビセットプラザ』で店頭販売を行っています。
また通販サイトの『しぜんとくらそ』では、各季節の旬な野菜を詰め合わせた”【定期宅配】季節の産直野菜いろどりセット”などもインターネットで販売しています。宅配にしか入らない野菜もありますので、定期宅配のご利用もお待ちしています。